リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察
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6月10日の繊研新聞に最近、静かに注目されているリサイクル衣料チェーンに関する記事が掲載されていました。
記事で紹介されていたのは、都心近郊ショッピングセンターへの出店を進めるブックオフグループのビンゴと郊外路面店中心のトレジャーファクトリースタイルでした。ともに上場企業系。
ここ一年でリサイクル衣料マーケットのプレイヤーも出揃った感じがするので、以下にちょっと分類してみたいと思います。
A ラグジュアリーブランドの取扱い
B ハイエンドブランド、レアブランドの取扱い
C トレンド、ミッドトレンドブランドの取扱い①
セカンドストリート/ジャンブルストア(フォーユー)*
トレジャーファクトリースタイル*
C トレンド、ミッドトレンドブランドの取扱いあり②
ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ
ビンゴ(ブックオフグループ)*
D 何でもこい(ユニクロ、無印、しまむら、GMSモノでもOK)
ビースポーツ(ブックオフグループ)*
ビースタイル(ブックオフグループ)*
キングファミリー
取り扱う商品を既存のファッションマーケットの階層順に並べてみました。*印がついているのは上場企業あるいは系列の会社です。
結果、上位にあるほど都心近くに店舗があり、「目利き」が必要で(常にニセモノとも闘っています)、より買い取る側の都合で値段がついたり、つかなかったり、引き取り、未引き取りが決まるようです。
買取を希望する、売る顧客の立場に立つと、C②以下は、持ち込めば、どんな値段がつくか、つかないかは別にして、規制がなく、値段がつかなかった古着も店舗側で処分してくれるので、手ぶらで帰ることができるので、どれだけ換金できるかは別にして、処分することを前提としたら安心して古着を持ち込めるリサイクルショップだと思います。
また、リサイクル衣料(古着)を買う顧客の立場に立って、ホントにお金がないからできるだけ安い服をという視点ではなく、一応、おしゃれをするためのコーディネートのファッションパーツを探すという目的に耐えうる、ファッションストアとしての最低限の「環境」を意識して整えているのは、C②以上でしょう。
この中で、成熟したAとB、どちらかというと古着処分の「インフラ」的な役割の色が強いDを除くと、今後は、C①②のグループに将来性を感じます。
かつてブックオフが、再販制度に守られた、値引きをしない一般書店と昔ながらの入りづらい古本屋のスキマを上手について成長したように、ファッションマーケットにおけるリサイクル、リユースビジネス発展のツボは、上記のように、売りに来る顧客の心理、買いに来る顧客の心理にどれだけ応えられるかにあるのではないでしょうか。
特に、ドンドンダウン・オン・ウェンズデイは、まだ、小規模ながら、リサイクル業界では、注目株のようですね。
母体が欧米古着を中心としたファッションストア出身の会社のため、洋服屋さんの最低限の感性がわかっていて(商品の見せ方や店舗スタッフにそれが感じられます)、商品買取の選別方法も、商品の価値に見合った納得のいく方法が取られていますし、なおかつイベント性が売り(毎週水曜日は全品1000円引きで開店前に行列あり)で、とても潜在力を感じます。
さて、ファッションリサイクルマーケットの3年後がどうなっているのか楽しみです。
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