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June 27, 2009

通販市場規模がコンビニ、百貨店を抜き8兆円強に

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 6月26日の日経新聞一面に、2008年度の通信販売市場に関し、日本通販協会のデータと野村総研が行った調査を基に集計されたデータが掲載されており、同市場規模は、推定8兆円強となり、コンビニ(8兆円弱)、百貨店(7兆2000億円)のそれを上回った模様とのことです。

 この8兆円強の根拠としては、ネット通販6兆2300億円(前年比22%)とファックス、郵便を使う通販2兆円を足したもののようです。

 この現象は、自分自身の実感とともに、こうなるのは時間の問題と思っていましたが、あらためて統計数値を見せられると、時代の変化を感じますね。

 記事の中の分析コメントが的を得ていて興味深かったので、ご紹介しておきまししょう。

 「ワンストップショッピング」であること
 「消費の現場」が「消費者の居場所」に歩み寄ってきたこと

 の2点については、百貨店→コンビニ→通販と、買い場の主役が変遷してきた共通項であることを指摘しながら、

 消費者にとって買い物にかかる主な負担
 
 ①支払うお金
 ②時間
 ③失敗するリスク

 を軽くしているのが通販。

 場所を選ばず、PCやケイタイに向かって、世の中にあふれる情報を整理しながら、できるだけ安く、効率よく、実際買った人のコメントを比較しながら購入に至ることができる。しかも一両日中に自宅に届けられるというスピード、手軽さも重要なポイントで、リアル店舗同様、返品、交換に対する顧客のストレスを緩和する企業も増えています。政府による解約や返品にまつわる消費者保護のルールの整備も進みつつあるようで、ますます買い手がここちよくお買い物ができる環境が整って行きますね。

 それから、通販、特にネット通販が伸びている理由には、ただネットというインフラ、PC、ケイタイというツールを使っているという新規性だけではなく、提供する企業が生活者心理、購買行動を研究、しっかりシュミレーション(仮説)して、対応しようとしている姿勢をとり、「進化」している、というところにあると思います。


 さて、こんな通販市場の伸びを、リアル店舗でご商売をされている方々は、どんな風にとらえているでしょうか?

 だから売れない?だから、通販を始めなければならない?

 通販を利用する消費者心理、購買行動を分析していると、リアル店舗の運営にもたくさんのヒント、アイデアがあるように思いますが、いかがでしょうか?

【訂正】通販の普及とともに、消費者保護を目的とした返品ルールが確立されつつありますが、それを表現する際に、現状では通販には法的に適用されていない「クーリング・オフ制度」という言葉を誤って解釈し、文中で使用しましたので、削除、訂正いたしました。ご指摘をいただきましたキョウクルさんありがとうございました。
 
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Comments

いつも大変興味深く拝見しております

用件に入らせていただきますが、いわゆる通販には、クーリングオフの規定はありません。「気に入らなければ手間はかかるものの、返品できるというところも手軽」などという部分は言語道断的表現に感じる向きも少なくないと思います。

返品は、多くの通販業者にとって重要かつ非常にデリケートな問題のひとつなので、このような誤った認識での表記は軽々しく見逃せないものです。
ましてや貴ブログのような影響力の小さくないメディアでの間違いは、悪い風評のきっかけにもなりかねず、速やかな訂正と、誤った記述があったことを改めて告知をするべきです。

ということをお願いいする次第です。

Posted by: キョウクル | June 28, 2009 12:27 PM

キョウクルさん

ご指摘ありがとうございました。

「クーリング・オフ」という言葉ついての解釈に誤りがあったこと、認識し、改めました。

また、返品にまつわるコメントが不愉快に思われたことについては、申し訳なく思います。

購入商品の自由な返品、交換について、すなわち、リターンポリシー、返品制度について、リアル店舗では、いまや企業の姿勢が問われる常識のひとつになりつつあると思います。

何でもかんでも返品すればよいとは思いませんが、通販においても、リアル店舗同様に善意の顧客の購入段階における返品・交換に対するストレス、ハードルを緩和することは、通販マーケット成長においてもキーファクターのひとつではないかと思います。

記事によると政府による通販の返品にまつわる法律も消費者保護の方向に向かっているようですね。

買い手、売り手双方にフェアーな法整備になることを期待しています。

Posted by: taka | June 28, 2009 11:46 PM

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