週刊エコノミストにファストファッションに関する執筆記事が掲載されました。
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本日発売の週刊エコノミスト7月21日号の第2特集「ファストファッション」の不況知らず、のトップ記事を書かせていただきましたのでご報告させていただきます。
読者の方が50代の方が多いとのことで、行列ができる話題のファッションストア、米フォーエバー21を中心に、ファストファッションとは何か、なぜ安いか、なぜ速いかなどビジネスモデルをできるだけわかりやすく解説させていただきました。この機会に欧米ファストファッションの本質や課題を簡単に理解、整理されたい方は、是非お読みになっていただければ・・・。
ちなみに繊研新聞や日本繊維新聞によると、フォーエバー21原宿店の来店客数は、2ヶ月で100万人を突破したそうですね。一日平均16000人超だとか。
この2ヶ月で100万人に到達ってのは、同社始まって以来のスピードらしく、これまでの記録は、ニューヨークマンハッタンのヘラルドタワー店の8ヶ月だったそうです。
買上率が、見たところ3-4割として、そうすると、1日あたり平均で2000万円くらいは売上ているのではないでしょうかね。同時期のH&Mの1日1店舗あたり平均売上高(IR情報による銀座と原宿の平均)は1600万円とのことなので、こちらも衰えてはいませんね。
店内の客層を比較すると、フォーエバー21は、もともとマルキュー系や和製ファストファッションを好む女性たち、H&Mは、これまで百貨店や駅ビルなどきちっとしたところで洋服を買い物してきたもう少し大人の人たちが目立つので、しっかり棲み分けされているような気がします。
また、記事を書くのにフォーエバー21について、少し、調べものをしていて気がついたのですが、やはり、フォーエバー21が2000年代中ごろ、特に、05-06年に急成長していた時と、H&Mが2000年にアメリカに上陸して、店舗を全米に拡大していたのと時期が重なるんですね~。
フォーエバー21の全米400店舗強の約半分が、ヤングカジュアルチェーンのGadzooksやレディースチェーンのRampageなど(両方良く知っているチェーン店でした)を買収して作ったものだったとは・・・。今も、アメリカで会社更生法入りした中堅百貨店マービンズの一部店舗をコールズと分け合って大型店舗網を拡大するところを見ても、同社は、相当M&A志向の会社なんですね。
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Comments
いつも、楽しく拝見しております。
M&A
ファーストリテーリングに注目ですね。
バーニーズは失敗でしたが(失敗で良かった?)、
資金力からいって、日本の百貨店でも買収可能では?と思ったりします。(期待してたりしますが。)
柳井社長は1兆円の目標をどうにかするのではと思っています。
ジーユーの再生、フットパークの大幅な縮小。
日本の小売業の経営者の中では今ではずば抜けてますね。
昔、ダイエー、ヤオハンの社長も神様と崇められましたが、神様扱いされ嗅覚が鈍り、おかしくなってしまいました。
柳井社長は、そうなりかけで会長に退き、また社長へ。
次どう仕掛けるのか楽しみであります。
海外のファストファッションの会社は、トップはどのような交代をしてきたのでしょうか?そのあたりご存知でしたら、また記事にしていただければと思います。
Posted by: 親父の親父 | July 13, 2009 05:40 PM
初めまして。こんばんは
僕は今大学4年で、卒業論文の真っ只中です。
卒論のテーマが古着の歴史や販売戦略でやっています。
古着に興味はありましたが、流通経路や詳しいことについては
まったくのド素人であります。
こちらのサイトは興味深いことがたくさんかかれていて
読んでいて楽しいです。
卒論の参考に使わせて頂いてもよろしいでしょうか?
また、よろしければ古着の流通のことやこれからの古着はどうシェアを伸ばしていくのかなど古着について書いてある書籍など教えて頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。
Posted by: ヤマダタロウ | July 14, 2009 01:48 AM
親父の親父さん
いつもコメントありがとうございます。
創業経営者がテクノクラートを迎え入れて成長するという図式は同じようですね。
まだ、歴史が浅いからかもしれませんが、IKEAもZARAも創業経営者が君臨していますし、H&Mもトップが創業家に戻りました。
ユニクロの後継者も創業家からが本命ではないかという声もちらほら。
Posted by: taka | July 15, 2009 12:20 AM
ヤマダタロウさん
コメントありがとうございます。
よろしければ、遠慮なく参考にしてください。
残念ながら、古着に関する書籍は思い当たりません・・・
Posted by: taka | July 15, 2009 12:22 AM