ユニクロ不用商品の店頭回収、リサイクル活動
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9月2日の日経MJにユニクロが年に3回(3月、6月、9月)行っている同社販売商品の不用品店頭回収、リサイクル活動に関する記事が掲載されていました。
同社が2001年9月、生活者が不用になった自社フリース商品回収、リサイクルを開始、その後対象を全商品に拡大して、年2回(3月、9月)の回収を行い、今年からは6月も加え、年3回の回収となったもの。
回収された商品は、資源にリサイクルしたり、発展途上国に寄贈されているようです。
今月9月が3回目の回収月間になりますが、記事によると、今年3月と6月の2回ですでに過去最高の183万点を回収しているとのこと。
このペースで行くと、年間300万点弱?ユニクロの年間販売点数が4億点くらいと聞いていますので、総販売数の0.7%程度を回収する計算になるでしょうか。
ところで、今年の上半期にイトーヨーカ堂や百貨店などで、話題となった「下取りセール」がありますが・・・
この秋も、味をしめた大手スーパー、百貨店を中心に、さらに新規スタート組も含めて、各所で、同じ類の不用品下取りセールが行われるようですが・・・
かたや、割引やクーポン券を配らず、ただ回収するだけのユニクロ。回収した商品の行き先もしっかり自身で考えていて、立派だと思います。
逆に、回収やリサイクルにかかる諸経費を納入業者に負担させるなんていう百貨店の話があって、がっかり、モラルというか、オツムのレベルの違いを感じたものでした。
ファストファッションブームに突入した日本のファッションマーケットにおいて、今年は「ファッション商品のリサイクル元年」とも言えますが、このユニクロと他社の対応、姿勢の違い、どう思われますか?
割引やクーポン券目当てよりも、捨てきれない、捨てられない不用品を納得ゆく形で処分したい、と思っている生活者が少なくないのではないか?量販店や百貨店は、クーポンやるから、割引するから、持ってこい、なんて姿勢で上から目線で生活者を見てやしないでしょうねぇ。
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Comments
私は大学でファッションの勉強をしています。
この通信も,それがきっかけで毎回読ませていただいてます。
今回のUNIQLOのリサイクル活動と百貨店などのお買い上げ目的の活動,大変興味深く読ませていただきました。
服に限らず,なぜそのようなキャンペーンをしているのか?などと考えたとき,最終的には会社の売り上げを伸ばすためと言う理由に行き着きます。
もちろん,それが悪いことだとは思っていません。自社の売り上げを伸ばす,それは大切なことだと思います。
しかし,それだけになっているのではないかとも思います。
消費者が同じものを大切に使い続けてくれるような企画をしているのか,最近は次々に新しいものが造られ,ただ売れればいいと言うようなものも多いように感じます。
長々と失礼しました。
Posted by: DU | October 01, 2009 04:46 PM
DUさん
コメントありがとうございました。
ご指摘ごもっともですね。
売りっぱなしの企業よりは、自らが世に出したものを不用ならば回収もしましょうという責任感がある企業の方が立派だ、という話なのかもしれません。
私も、長く、大切に着れる服、モノづくり、大事なことだと思います。
一方で、ファッションには、
長く大切に着れるもの、だけでなく、劣化しなくても、1-2シーズンしか着れないトレンドに左右されるデザインもの、消耗品・・・
いろいろあると思います。必需品とそうでないものがありますからね。
そして、今、その用途にあわせて生活者が使い分ける選択肢がたくさんある豊かな時代になったとも言えます。
何でもかんでも、ではなく、そんな用途別に賢く考えられればな~と思っています。
Posted by: taka | October 02, 2009 02:25 AM