日経MJ2009年ヒット商品番付、西の横綱に激安ジーンズ
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12月2日の日経MJに恒例2009年年間ヒット商品番付が掲載されていました。
東 西
横綱 エコカー 激安ジーンズ
大関 フリー LED
(ノンアルコールビール)
関脇 規格外野菜 餃子の王将
小結 下取り ツイッター
以下、業界関連で言うと、東の前頭2枚目に「ファストファッション」が入っています。
ファストファッションは、もう少し上で、三役に入ってもいいかな、と思いましたが、「激安ジーンズ」が横綱になるとは・・・
業界関係者としては、えー、ちょっと勘弁してよ、ってのが本音なところですが、まあ、確かに、ずいぶんTV中心に話題にはなりましたし、寸評にあるように「衣料価格の急落を象徴する商品に」なったための番付と言われれば、そうなのかな~、という感じです。
990円、980円、880円、850円、690円!?・・・次々と量販店が1000円を切るジーンズをリリースした背景、未来を、私は、次のように見ています。
以前1990円、2990円で中途半端なジーンズ?を展開していたユニクロが、3990円に特化し、8000円のナショナルブランド(NB)ジーンズ並みのクオリティと面(ツラ)を実現。
手薄となった3000円未満のジーンズマーケットはグループ企業のg.u.に委ねる。
その行く手に立ちはだかったのは、西友を傀儡とする世界最大の小売チェーン、ウォルマート、という図式ではないでしょうか。
たぶん、柳井会長の頭の中は、すでにグローバル発想になっていると思いますから、少なくとも日本でのユニクロのライバルは、グローバル企業H&MとZARAとGAP、g.u.のライバルは西友のバックにいるウォルマートしか眼中にないんではないでしょうか?
当初、西友と同様、1000円台を想定したとされるg.u.のジーンズの裾値も、先手を打って990円で発売、慌てた他社が対抗策として、990円を下回るジーンズを次々にリリースし、現在の激安ジーンズ騒ぎに至ります。
たぶん、販売効率(坪あたり売上高)と販売管理費のバランスを考えた上で、3桁の商品を展開するg.u.、そして、株式非公開となって、抜本的にコスト構造を見直すウォルマート傘下の西友、この2社以外は、ファストリvsウォルマートの本土決戦に巻き込まれ、消耗戦に破れ、遅かれ早かれ、激安ジーンズ競争から手を引くのではないかなぁと。
いずれにしても、答えを出すのは、生活者であり、それを持続できる企業が残るだけの話、しっかりと事実を見据えることにいたしましょう。
関連エントリー-1000円以下のジーンズ・・・
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