カリスマバイヤーの先読み術
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12月25日の日経MJにユナイテッドアローズのクリエイティブアドバイザーである栗野宏文氏のトレンド先読み術についての記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。
セレクトショップのカリスマバイヤーとして知られる同氏は、1年先を予測する業界のトレンドご意見番、マーケッターとしても有名です。
記事によれば、同氏は、表層的な流行より社会的潮流を重視するために、ファッション以外に政治、経済、文化、芸術など幅広く情報収集。
特に、生活者の今と将来の気持ちを予測する鏡、あるいは水晶玉として、新聞を重視し、中でも「落語からグローバル経済まで幅広い分野の動向が同時に頭に入る」という書評欄を念入りにチェックされるとのこと。特に映画、音楽の動向は重要、と考えられているようです。
ファッション情報については、業界の定石通り
・ネリーロディなどのトレンド情報会社との意見交換
・フランスの服地展示会プルミエールヴィジョン
・年2回のメンズおよびウィメンズパリコレクション
・ロンドンのブラウンズ、エッグ、ミラノのクラートロなどヨーロッパの有力百貨店やブティックの25年に及ぶ定点観測
をルーティーンにされているとのこと。
定点観測について、特に興味深かったのは、「一番トレンドの先を行っているのが日本」として、下北沢、中目黒、代々木上原の中古レコード店、古着店などをチェックし、次のマスカルチャーになりえるサブカルチャーを見つけるために、ヴィレッジヴァンガードの下北沢店に通いつめられているという話。
なんと!下北のヴィレヴァンは、私もシーズンに数回足を運ぶ10年来の定点観測地でございます。
ジャンル別に分かれた売り場の中で、要所要所にどんな商品を山積みにしているかは、私の服飾雑貨、バラエティーグッズバイヤー時代の指針のひとつでしたし、それ以来、どんなコーナーに来店客の寄り付きがよいかを観察したり、個人的な趣味も含め、入ったら1-2時間は出てこれないお店のひとつであります。
最後に同氏が次の潮流として、予測するキーワードをご紹介しましょう。
「セレブリティの終焉」→「等身大」、「リアル」、「心的充実」、「内的充実」
「尊敬の欲求」から「自己実現の欲求」時代に突入した今、当ブログのテーマと共通する部分も多く、とても勇気づけられました。
3年前に同じUAの小野瀬さんのトレンド先読み術についての記事について書いたエントリーがあります。
併せてお読みください。
関連エントリー‐自己実現の欲求時代のファッションビジネス
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Comments
お忙しいところ、失礼します。
私は京都大学2年生の桶成と申します。
突然で申し訳ありませんが、私は現在大学の経営系ゼミの活動でアパレル業界についての調査を行っており、その過程で小売店のバイヤーのかたにいくつか質問させていただきたいことが出てきまして、今回メッセージをお送りさせていただいた次第です。
さて、早速その質問なのですが、以下の3つがあります。
1.製品導入の際にどんな点を重視しているのか?(利益率、素材、広報費、顧客の反応、等)
また、それらをどう測るのか?
(例えば、年間の広告掲載回数が4回以上、取扱い店舗数が全国で30店舗以上、など)
2.購買決定までのプロセスでは、どういう媒体を用いてメーカー情報を仕入れているか?(雑誌、繊研新聞の掲載広告、展示会、等)
3.繊研新聞や展示会等を利用するか?
また、もし利用するなら具体的な利用方法はどのようなものか?(参考程度なのか、等)
上記の質問とお答えいただいたことはゼミ内での発表で用いる予定です。これらの質問について、お忙しい中大変申し訳ないのですが、お時間やご都合の許す限りで構いませんので、どうかお答えいただけるようお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。お返事お待ちしております。
Posted by: 桶成 | August 16, 2012 12:10 PM
桶成さん
只今ヨーロッパ出張中のため、帰国後にお返事します。
弊社のホームページにアクセスして、メールをお送りいただけませんか?
そちらのメルアドに返信させていただきます。
Posted by: taka | August 17, 2012 03:52 PM