バロックジャパンリミテッドのブランドポートフォリオ
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12月17日の繊研新聞に、マウジー、スライなど代表的マルキューブランドを展開するバロックジャパンリミテッドの村井社長のインタビュー記事が掲載されていました。
創業家から異業種から来られた社長さんにバトンタッチ、フランスのファンドの傘下に入り、株式公開も視野に入れて規模の拡大と体制を整えている同社。マウジー、スライなど、これまでの看板ブランドが、マルキューブランドのご多聞にもれず、8がけ状態で大苦戦、一方、H&M上陸にあたり、他のアパレル大手に先駆けて、開発を進めていたマウジーのディフュージョンブランドAzul by moussy(アズールバイマウジー)が絶好調の立ち上がりを見せているという状況です。
記事によれば、今後、従来のマルキューブランドは、売れ筋追及マンネリ化から、原点回帰して、価格以上の価値の創出に注力し、一方、1店舗あたり平均年商が4億円台の推移というマスマーケット向けアズールバイマウジーを成長エンジンに、現在の16店舗を倍増させ、マルキューとマス向けの両輪のバランスを取りながら走り、次に備える方針とのこと。
将来のブランドポートフォリオを考え、トレンド~ミッドトレンドマーケットのマルキュー系ブランドが好調なうちから早々に手を打ってマス向けマーケット対応の準備してきたアズールが、今、いい感じで伸びて行くのは、同社の先見の明と言えるでしょう。
マルキュー系ブランド企業には、ODM、つまり仕入メーカーにデザインをまかせ、提案デザインの採用を中心に行うブランドが多い中で、約200人の企画・生産スタッフを抱えているというバロックジャパンは、異質です。
欧米ファストファッションの中でも、ZARAやH&Mが世界屈指になった背景には、しっかり、社内で体系的にデザイン~生産に関与する体制がしかれ、数百人というクリエイティブスタッフが社内にいたからに他なりません。きっと、バロックもその人材投資が将来に活きてくるはずです。
マウジーやシェルターの良さとアバクロの良さを上手にミックスしたアズールバイマウジーが今の時代にマッチし、絶好調なのは、ものすごくわかりやすいです。
ファストファッション時代に、本来アバクロ日本進出に期待をしていた、エキサイティングな店舗演出と商品価値のバランスの流通革新を、同社のアズールバイマウジーに期待を寄せているのは、私だけではないはずです。
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