オーナー経営者の強み
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12月11日の繊研新聞にも記事が掲載されていますが・・・
イオンが、12月10日から同グループおよびそのモールに出店するテナント企業も巻き込んで、同グループ過去最大規模と言われる「いきなり値下げの5日間」セールという、レジにて20%OFFセールをスタートしたのに対し、イトーヨーカ堂グループも163店舗全店で、11日からの4日間、「15億円分現金キャッシュバックセール」を開始しました。
いきなり値下げの5日間
15億円分現金キャッシュバックセール
売上前年対比二桁減の業界、大手流通企業のセールは、年末に向けて過激になる一方・・・
今週は、取材、インタビュー、執筆、機関投資家、メディア、いろいろな業界の方との懇親会で忙しい一週間となりましたが、いずれも、話題は、ユニクロの独り勝ちはどこまで続くのか?で持ちきりでした。
9月、10月と既存店売上が前年対比30%以上の増収と絶好調なのに、ユニクロは、なぜ60周年記念イベントで、ますます安売りするセールを行ったのか?多くの方が疑問に感じるようです。売れてるのに、そこまでやらなくても・・・
私は、そこがオーナー経営者とサラリーマン社長の違い、ユニクロがよっぽどのことがなければ競合他社に負けるはずはないと思っている理由のひとつです。
私も、かつて、怒られると思わず直立不動になってしまうくらい、オーラを感じるたたき上げのオーナー経営者の下で働いたことがありますが、多くのオーナー経営者に共通することとして、
売れる時には、徹底的に売る、需要を刈り取る、その際、絶対手を緩めないところがあると思います。逆に、ダメな時の大ナタの振り方も半端ではありません。そこには、人情なんて入る隙間もないような・・・
一方、サラリーマンだと、どうでしょうか、休みもなく働く同僚部下の姿も目に入りつつ、これだけ売れていたらだれも文句はあるまい、合格だろう、と満足し、また、ほどほどにしておかないとこの先、いつ反動が来るかわからない、なんていらぬことを考えてしまい、手を緩めてしまうことも少なくないんじゃないでしょうか?そして、持続可能な安定成長を望む・・・
実は、私も、そんな考えで、陣頭指揮の手を緩めて、最後の刈り取りのところをおろそかにし、当時のオーナーから大目玉をくらった経験があるひとりです。その方からは、いろんなことで怒られましたが、その時が一番キツかった、とハッキリ記憶しています。
今の柳井さんの危機感、ハングリー精神を見ていると、規模は違いますが、そのころのことを思い出すことがあります。
ユニクロ、ニトリ、ヤマダ電機・・・各業界の勝ち組流通企業のトップの顔ぶれを見ると実に、共通点があるように思うのは私だけでしょうか?
トップに、そのくらいの危機感、気概がなくっちゃ、今の不況は乗り越えられないのかもしれません。
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Comments
とても興味深いお話でした。
戦い(商戦)とはそういうものなのだと納得です。
Posted by: kanji | December 12, 2009 10:39 PM
kanjiさん
コメントありがとうございました。
商売は、そう、サバイバルなんですよね。
Posted by: taka | December 15, 2009 11:47 PM