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January 03, 2010

2010年ファッションビジネスの視点

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 1月3日の日経新聞によると、百貨店、量販店などの初売りは、客数は増えたものの、買い上げが福袋やセール品に集中し、売上は前年並み、一方、チェルシージャパンのアウトレットモールは、1日の来店客は前年比2割増、売上1割増だったとのこと。

 景気底打ちへの期待?とは裏腹に、今年も、以前と同じことをして、待っているだけでは、前年の傾向をそのまま引きずってしまうだろうと見るべきでしょう。

 さて、仕事始めにあたり、昨年のブログエントリーを中心に、今年話題になりそうな注目記事をピックアップして、今年のファッションビジネスの視点としてまとめてみたいと思います。

1.ファストファッションの拡大浸透
 H&M、フォーエバー21が起こした本格的ファストファッション時代の幕開けであった昨年は、第一幕に過ぎず、今年は欧米ファストファッション企業の店舗網拡大とともに、いっそうマーケットに浸透することが予想されます。ファストファッション業態はブームというより生活者のファッションポートフォリオのインフラとして定着するとみるべきではないでしょうか?

 買い物客が発するオーラの連鎖

 そして、今年、ファストファッション世界大戦は大阪心斎橋へ広がります。心斎橋筋にZARAはすでに2店舗出店済み、3月にはH&Mが関西初出店、春にはポイントのコレクトポイントも出店、秋にはユニクロもZARAの隣に国内最大級の心斎橋筋2店舗目となる大型店の出店を予定しています。

 H&Mが2010年春に大阪出店

2.ユニクロのひとり勝ち
 昨年に続き、ユニクロの業績がどこまで伸びるか?ユニクロの成長がどこまで続くか?のひとつの視点として、ユニクロ国内事業のアパレルマーケットシェア10%獲得を挙げたいと思います。国内アパレルマーケットは現在、10兆円を割り込み、9兆円台。国民服と認知されたユニクロの勢いからすると、同社の売上がマーケットの10%に達するのはそう難しくない、少なくともそこまでは、ユニクロの成長は堅く続きそうです。

 ユニクロ着用率、ただいま急増中
 ジーンズマーケットにおけるユニクロのシェア
 オーナー経営者の強み

 今年は、少なくとも秋口まで、ユニクロの既存店増収は続きそうな様相ですが、もし、同社に死角があるとすれば、1月1日の日本繊維新聞で、柳井会長が触れていた、六本木ミッドタウンへの本社移転時に行う、「民族大移動」でしょう。この国境を越えた大胆な大異動は、実に業界にとっても理想的なチャレンジではありますが、急速に進め過ぎて、組織と人が疲弊し、一時的にサプライチェーンに影響がでなければよいなと祈ってます。

3.ますます日常化する?アウトレットモール
 1、2とあわせて、生活者の選択肢が広がることに貢献しているのがアウトレットマーケットの拡大です。チェルシー、三井不動産の2大デベロッパーに加え、森ビル、イオンなどが参戦。今年も連休はアウトレットが話題を呼びそうです。

 お台場ヴィーナスフォートに東京23区初のアウトレットが誕生
 イオンも参入、来年もアウトレットモールに注目

4.ECビジネスの活用
 新しい販路という位置づけではなく、リアルとウェブのシナジー、顧客の利便性と企業側の在庫消化力アップという観点での活用にも期待をしています。

 ECによる在庫適正化へのチャレンジ
 ファッション企業のECサイトに関するビジネストレンド
 リアル店舗とウェブストア(ECサイト)の使い分け

5.ファッション商品のリサイクル、シェアリング 
 安くても品質がよい、安くてもおしゃれなものがマーケットに増え、ファッションが短サイクル化すると必然的に受け皿として必要になってくるのがリサイクルビジネスではないでしょうか?チープシック消費の拡大により、買いまわり先のひとつ、ファッションの選択肢として、どこまで認知、利用されるかに注目しています。

 ユニクロ不用商品の店頭回収、リサイクル活動
 リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察
 ブランドバッグもレンタル、シェアリングがお得?

6.「自己実現の欲求」時代のファッション提案
 上記1-5が台頭してきた背景を、不況やデフレで片付けていたら、いつになってもマーケットフォロワーにしかなれないでしょう。マーケットの成熟、時代の変化を読み、その中での自社の立ち位置を確認したいところです。

 自己実現の欲求時代のファッションビジネス
 他社ブランドとのコーディネートを前提にする
 世代交代と人財育成

7.共感と感動を呼ぶ店舗演出革命
 ファッショントレンドを程よくおさえながら、そこそこの品質で、価格も安い!という商品は、国内、欧米のファストファッションの台頭によってマーケットの「常識」となりましたが、そういったファッション商品の次なる差別化は、共感と感動を呼ぶ「店舗演出」で決まりです。
 本来、年末に日本に上陸した米アバクロにその役割を期待しておりましたが、日本の設定価格が高いので、国内の元気業態たちにその役割を期待いたしましょう。

 絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ
 古着を温めて新し着を売る
 アクシーズ ファム( axes famme )が100店舗を達成

8.低価格衣料の反乱によるCSR調達への関心
 年末の川久保玲さんの発言ではありませんが、超低価格衣料が作られる背景に関心が集まりそうです。欧米では、敏感な話題ですが、日本ではこれからでしょう。

 海外生産におけるCSR(企業の社会的責任)問題
 ファストファッションの光と影

 以上、独断と偏見で8つ挙げさせていただきました。

 今年も、生活者が主役のファッションマーケットを、いろいろな角度からウォッチして参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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