ファッションのリユース事業も鮮度が命
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1月18日の日経MJにリユース・リサイクル業界大手、セカンドストリートの清水社長のインタビュー記事が掲載されていました。
セカンドストリートは、基幹業態のセカンドストリート(総合リサイクル)とファッションに特化したジャンブルストアを全国展開し、年商207億円、全国約300店舗(いずれも2010年3月期見込み)を展開する総合リサイクル・リユース業態。
郊外にある「セカンドストリート(セカスト)」のアパレル・ファッション雑貨売り場を覗いてみるとわかりますが、従来のリサイクルショップの衣料コーナーに比べて、単なる節約志向であったり、着ることができれば何でもいい、という人たちではなく、ある程度ファッションに興味があり、掘り出し物を探しに来る、都心の欧米古着屋さんをコーディネートのパーツ探しに上手に使う層に耐えうる商品のくくり方、陳列をしており、ファッション商品の価値の表現方法が「わかっている人」がかかわっている、と感じられるリサイクルファッション事業を展開している会社のひとつで、成長を楽しみにマークしていた企業でした。
一般的にリユース・リサイクルショップの成功は、どれだけ買い取れるか?つまりどれだけ売るための在庫を確保できるか=「買い取り」で決まると言われる中、ファッション商品は、特にシーズン性やトレンドが影響するため、ハードルがそれなりに高いと思っていましたが、記事中の清水社長の言葉を引用すると
「衣料品は、はやり廃りがありますから、1シーズン限りが原則です。新しいシーズンには最初は在庫をほぼゼロの状態にして臨みます。ファッション商品の場合、新品と中古流通ではほとんどタイムラグ(時間差)がありません」
と、やはりリユース、リサイクルとは言え、新品マーケットと一緒で、買い取りだけでなく、商品鮮度、売り場鮮度が命ということで、滞留期間、消化、売り切りにシビアに取り組んでいるんだな、と納得させられました。
ファストファッションはもちろんですが、このように、いまやアウトレット、リサイクルショップに至るまで「商品鮮度」が重視される時代。新品ショップも負けてはいられません。
記事によれば、同社は10万都市に1店舗、全国400店舗超がさしあたりの目標とのこと。
私は、ファッションリサイクルビジネスが、今後の成長事業のひとつだと思っていますが・・・
果たして、同社のようなファッションを扱うリユース・リサイクルストアの店舗網が拡大し、ブックオフのように地域インフラと化し、先週のWWDの記事ではありませんが、将来、ファッションマーケットシェアの10%をリサイクル商品が占める、なんて日も訪れることがあるのだろうか?と思いを巡らせています。
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