これから百貨店による低価格専門店誘致が増えそう
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1月5日の繊研新聞の1面に百貨店のバイヤーが、積極的に専門店詣でをし、誘致のための前向きな商談を重ねていることに関する記事が取り上げられていました。ちょうど同日の日経新聞にも、百貨店の専門店誘致の記事(各社事例の一覧表あり)が掲載されており、業界注目の話題のひとつと言えましょう。
昨年の大丸(梅田、札幌)のツープライススーツストア、西武(東戸塚)のユニクロ、大丸心斎橋北館(旧そごう)の人気駅ビル系専門店群の導入、今後もユニクロは高島屋新宿店、大丸梅田店といった各百貨店の基幹店舗にも出店が始まるのに刺激をされ、都心の百貨店が、有力専門店の誘致と自主編集売り場のバランスをとる新しい商業施設に変わろうという動きがあります。
百貨店生き残りの悩みのひとつは、高い販売管理費、特に人件費。これを従来より低い家賃歩率(入居したブランドが百貨店に支払う家賃相当分、百貨店にとっては粗利)で専門店を誘致して、その部分は運営を専門店側に100%任せ、その分の百貨店側の人件費をカットしようという試み。大丸心斎橋北館では、それにより劇的に社員数を減らした運営にメドを立てているようです。
有力専門店にとっては、地方、郊外SCで力をつけて来たところも多く、都心部は空白市場。家賃比率さえ合えば百貨店の集客力、比較的収入の高い客層は魅力的で、それに百貨店側が歩み寄りつつある図式です。百貨店の本気度に前向きに検討する専門店が増えてそうで、実際、身の回りでも出店打診された話を耳にするようになりました。
Jフロント傘下の大丸、松坂屋が専門店誘致積極派、三越伊勢丹HDやH2O(阪急阪神)は慎重派といったところでしょうか。
関連して、繊研新聞の元旦号、ユニクロの柳井会長のインタビュー記事内のコメントが興味深かったです。
ファーストリテイリングが百貨店を買収するという噂があるが、それはありえない、なぜならば、われわれはすべての百貨店に入居しようと考えているからだ、という主旨のものでしたが・・・きっと本気なんでしょうね。
すでに一部の百貨店に出店済みのユニクロはその客層のよさや販売効率に味をしめているはず。
米フォーエバー21も銀座松坂屋や丸井新宿(インザルーム)への出店を決めましたが、今後の欧米ファストファッションの百貨店入居も気になるところですね。
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