「ない」と言わない、ABCマートの売り切る執念
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私のコメントも取り上げられた週刊ダイヤモンド2月6日号、特集「安さプラスαで売れる店」は、勝ち組流通企業の付加価値の付け方の事例がたくさん紹介されています。おなじみ企業のおなじみの戦略、戦術についての話で、以前にも記事で読んだことのある話も少なくありませんが、まとまっていて、異業種の流通企業の事例を含めて、自社を見直す「気づき」はあるはずですのでご興味があれば是非お読みください。
今年は、商品開発も、ローコスト追求も、ファストオペレーションも、もちろん大事だと思いますが、投入してから売り切るまでの消化力アップにしっかり取り組む年だと思います。
そんな「売り切る力」を養う上で、同誌にも掲載されているABCマートの売り逃しをしない執念、売り切る執念はベンチマークすべき企業事例のひとつです。
少しABCマートについて書かれた記事から参考になる部分を引用させていただきます。
「靴という商品は、サイズ展開、色展開が非常に多い。そのため、あらゆる顧客の要求に応えられるだけの在庫を、1店舗に抱え込むことは難しい。
自店に在庫はないが、近隣の店にはある場合は、走って取りに行くこともある。もし近隣にも在庫がない、もしくは在庫があっても顧客が待てないというときは、たとえば色違いの同型、同サイズで試してもらい、後日、家に無料で発送する。売り逃しを避けるためには、『ない』と言ってはならないのだ。」
また、今でも週末は店頭に立つという野口社長のコメントから
「デキるスタッフになると、在庫を見に行ったとき、言われたサイズの前後のサイズはもちろん、そのほかに、同じ形の色違い、同じ色の形違いもばっと見てからお客様のところに戻る。そうすると、お客様の気持ちを先回りして商品を提案することができる。」
私も、小売での店頭販売経験時、シューズやボトムといった特にサイズの多い商品を接客する時には、大切にしていた基本動作。店内はもちろん、会社の中にあるありとあらゆる在庫情報を駆使して接客に臨んでいたものです。
まあ、プロにとっては当たり前の話だと思いますが、意外と徹底されているところは少ないのではないでしょか?
職業柄、いつも、お買いものをする時は、どんな対応してくれるかな、という見方でスタッフの接客を受けますが、確かにABCマートは個人差はあるものの、そこらへんの水準、モチベーションはとても高いと思います。
「売れない時代」には、お客さんの目線に立って、ひとりひとりのお客さん、ひとつひとつの販売機会を大切にする、売り逃しをしない、そして売り切る執念が求められると思います。
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Comments
今日は~ お世話になっています。
ご紹介がございましたので、お訪ねしてみました。
勉強させていただきます。
よろしくお願いいたします。
Posted by: toyopos | February 04, 2010 11:27 AM
toyoposさん
書き込みありがとうございます。
またお寄りください。
Posted by: taka | February 05, 2010 08:18 PM