ディベロッパーとテナント、双方の期待に見る業界の課題
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3月30日の繊研新聞は先頃発表された毎年恒例第12回目になるディベロッパー(商業施設運営会社など)が選ぶテナント大賞、テナント(ファッション企業)が選ぶディベロッパー大賞の特集でした。
各賞は、平均以上の申し分ない売上パフォーマンスを上げながら、相手方からの投票などによって決まるものですが、今回のテナント大賞も、文句なしのユニクロ(二年連続)でした。
今年は私がご支援している企業さんが、部門はそれぞれですが3社も入賞していて、とてもうれしい、誇りに感じる限りです。
さて、特集記事の中に、テナントがディベロッパーに、ディベロッパーがテナントに、それぞれ相手に期待したいことのアンケートに関する記事が掲載されていましたが、業界の課題の縮図そのものなので、簡単に整理してご紹介しておきたいと思います。
【テナントがディベロッパーに望むこと】
・客単価の落ち込みをカバーする安定的な集客力を図る販売促進を
・(期間限定00%OFFのような?)前年踏襲型販促からの脱却
・テナントを集める時のターゲット客層やコンセプトの明確化(誘致に苦戦しているところ?)
・営業時間見直し=閉店時間の繰り上げ(郊外SC)
【ディベロッパーがテナントに望むこと】
・低価格に頼らない商品力や接客力で勝負できる店作りを真剣に
・安易な安売り、資金回転をよくするためのむやみな在庫減らしによる売上減の改善
・MD計画を店舗スタッフにしっかり落とし込んで欲しい
・店長のマネージメント力の育成
以上 なるほど、全立地、各企業に共通する業界永遠の課題ですね~と済まされちゃうものも中には、あるかもしれませんが、
ディベロッパー側の
・ハウスカードの期間限定00%OFFや全品00%OFFのような毎年ハードルが上がって行ってエスカレートするセールをどこまで続けるのか?
・あまり売れないのに、食品スーパーに合わせて遅くまで営業しなければならない郊外SCのスタッフの疲弊
は、長続きしないので早く手を打って頂いた方がいいと思っていたのと、
・MD計画の店舗への見える化や
・店舗と一緒に取り組むべき在庫コントロール
をないがしろにしているテナント側の本部の怠慢が根強いのは気になりますね。
ディベロッパーが主導になって、本部を動かすようなルミネのような事例もありますが・・・
結局、「しわ寄せ」は、店長、店舗スタッフさんに行き、その先にいるお客さんに伝わってしまうことを忘れないで欲しいところです。
「店頭起点」が叫ばれて久しいですが、店舗現場への思いやりはまだほど遠いのでしょうか?
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