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April 29, 2010

ゲオ、ブックオフが中古衣料販売を拡大

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 4月29日の日経新聞に、今後、中古衣料品の買取・販売に力を入れるDVD・CDレンタル大手のゲオと中古本リユースチェーン最大手のブックオフに関する記事が掲載されていました。

 ゲオは、子会社でアパレルなどリユース事業を展開するセカンドストリートや、ファッションに特化したジャンブルストアーなどのリソースを活用して、現在70店舗まで中古衣料売り場を備えたレンタル店を展開していますが、これを今年度末までに250店舗(総店舗の1/4)に拡大するとのこと。同社の本業であるCD、ゲームソフト販売が低迷する中、中古アパレルの販売で、新しい客層を掘り起こそうという試みです。

 一方、ブックオフの本業である本およびソフトのリユースは、順調の模様ですが、もともと関連会社であるリユースプロデュース社が展開している中古衣料品(店名はBスタイル、Bキッズ、Bスポーツ、BINGOなど)の売上がすでに40億円規模になっており、これをさらに拡大すべく、ブックオフと同中古衣料店を併設した複合店を多店化する計画とのこと。

 また、同社は事業拡大にあたって、アパレル業界出身者を大量に中途採用するとのことです。

 ファッションのリユース、リサイクル市場の拡大には、以前からブログで取り上げるなどして、注目をしておりますが、やはり、キーとなるのは、手軽に不用品を売りに行ける啓蒙活動と環境づくり、そして、ファッションを買う側に立った売り方だと思っています。

 値段が安いだけの洋服は、何も古着を買わなくても、いまや新品でも世の中に溢れるほどあるので、このマーケットを深耕するためには、そこそこ感度を備えた服を買う人の感性をくすぐりながら買取り、販売することが必要になるでしょう。

 それは、これまでのリサイクル屋の感性ではなく、そこそこ「服が好きな人」だったり、そこらへんが感覚的に「わかった人」が関与しないと実現は難しいのではないかと思っています。

 そんな新しいマーケットを創造する上で、異業種のノウハウと人材が結集、融合し、いい化学反応が起こればいいなと思っています。

関連エントリー-中古ファッションマーケットの潜在性
関連エントリー-リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察

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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 27, 2010

絶好調、「オリエンタルトラフィック」の強み

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 4月26日の繊研新聞に、都心駅ビルを中心に出店し、好調が続く、ダブルエーが展開する婦人靴専門店、「オリエンタルトラフィック」を紹介する記事が掲載されていました。

 厳しい市況の靴業界にあって、数少ない勝ち組の1社として、業界ではずっと、注目されている業態です。

 ORiental TRaffic(オリエンタルトラフィック)ウェブサイト

 普段、店頭で感じ、記事も読ませていただいて、思った同社の強みを簡単に整理してみました。

○メインターゲット18-28歳の等身大のデザイナーによる企画。どんな服にも合わせやすいシンプルながら程よくトレンド、おしゃれさを取り入れたデザインは通勤からカジュアルまでカバー。

○店頭平均型数(フェース数=色数)は常時約130足(フェース)に絞り込み

○22.5-26センチと幅広いサイズバリエーションを展開

○ケミカル(合皮)製ながら、本革顔負けの面(ツラ)で、価格はパンプス4900ー6900円、ブーツ6900-12800円ととても手ごろ
  
○店内は、1万円台2万円台が中心の婦人靴店に負けない、ほどよく洗練され、こじゃれた内装、陳列方法を採用

○価格は安くても、靴を大事に長く履いてもらうために、無料のリフト(ヒールの底)交換サービスを実施
 
 女性たちが「着まわす」ならぬ、ガンガン「履きまわす」ためのおしゃれなファッションベーシックであり、履きやすさ、そして、クイーンサイズ(大きいサイズ)まで含めたサイズ展開をしているところが、幅広く客層を獲得し、支持をされている理由ではないでしょうか?

 言ってみれば、婦人靴業界の「ローリーズファーム」、といった位置づけでしょうか。意外と無かったんですよね、婦人靴専門店で、このポジショニング。 

 「オリエンタルトラフィック」は、創業2002年以来、前年比30%増ペースで売り上げを伸ばし、10年8月期、16店舗で年商22-23億円の見込み。今後、年に4-5店舗ペースで出店を続けるとのこと。

 20店舗を超えてくると、いよいよ、

 ・これまでの人海戦術だけでは回せない規模になってくること、

 また、

 ・すでに都心指折りの高効率の一等立地は、ほぼほぼ出店済みの模様なので、今後、多店化を図る中で、高回転の既存店と、それよりも効率の低めの立地の店舗のオペレーションをどううまくコントロールして行くか?

 などなど、ファッションストア成長の壁にぶつかる段階に入ってくると思われます。

 しかしながら、既存の業界の固定概念にとらわれない姿勢は非常に生活者に優しい婦人靴専門店。今後の成長も楽しみにしたいと思います。

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18.顧客満足への取り組み | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 26, 2010

ファッションビジネスは知識集約型産業

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 4月26日の繊研新聞に、国産にこだわるレッグウエアーSPA(製造小売業)、タビオ(「靴下屋」)の越智会長のインタビュー記事「新・ものづくり宣言」が掲載されていました。

 同社、越智会長の国内生産に対するこだわり、情熱や商売人としての考え方が好きで、繊研新聞に掲載されるのコメントは、いつも、じっくり読まさせていただいております。

 今回も、日本の「ファッションは知識集約型産業」として生き残るべき、との訴えにとても共感をいたしました。

 要点を私の解釈も交えてまとめると、

 繊維産業は労働集約型産業と勘違いするから、単純に低価格を求めて、人件費の安い海外生産に走り、過当競争に陥る。

 とにかく低価格を求める生活者も多いので、そんな企業の生き方もあるが・・・日々の店頭売上をリアルタイムにウォッチし、ストリートで生活者の気持ちを肌で感じ、仮説検証(PDCA)のサイクルをスピーディーに回すことができる人材を育成することで、ファッションビジネスは、知識集約型産業に生まれ変わる。

 品質とスピードがファッションの付加価値である今、国産は強みである。

 ということで、週末に売れた商品を見て、月曜日の朝から生産に移せるように、店頭と工場を情報で直結させるために導入するリアルタイムウェブPOSと基幹システムへの投資の背景を熱く語っていらっしゃいました。

 業界には、カリスマデザイナーがクリエイションしたコレクションを、あるいはカリスマバイヤー?がセレクト、買い付けた商品を、とにかく売るだけの店頭、というピラミッド型のファッションビジネスは、いまでも少なくないと思いますが・・・

 私は、ファッションビジネスに携わる人が、店頭を起点に、データと感性に基づいて、知恵を絞り、工夫を重ねて成長するのを、最新技術(ITだけでなく、考え方そのもの)でサポートする、より知的なファッションビジネスの未来を支持しています。だって、そうでなければ、この業界には、「服が好き」だけじゃ、切磋琢磨できる優秀な人材は集まらないでしょう。

 そんなことを考え、日々活動している私にとっても、越智会長の言葉はとても勇気づけられるものでした。 

関連エントリー-ダンからタビオへ、世界の靴下屋をめざす

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 ユニクロの高島屋新宿店への出店、フォーエバー21の銀座松坂屋出店と、百貨店の待ったなしのリストラ、バリューブランド、ファストファッションブランドの拡大という、ファッションビジネスの変革を象徴する事例として以後も紹介されるであろう出店が続くゴールデンウィーク前。春の気になる新店出店はしっかりリストアップして見に行きたいと思います。
  
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロがニューヨーク五番街に世界最大店出店、その勝算は?(10.04.20)

3位-ZARA(ザラ)が7月に日本初の常設アウトレット店をオープン(10.4.15)

4位-ZOZOのスタートトゥデイがファッション商品オークションのクラウンジュエルへ出資(10.4.17)

5位-米フォーブス世界の富豪ランキング2010ファッションビジネス編(10.04.13)

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April 25, 2010

アメリカの消費復調をどう見るか

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 昨年末からアメリカの個人消費が少しづつ回復して、大手ファッション流通業界では3月の既存店売上高が前年を上回るところが続出し、春物商戦の立ち上がりは順調、というニュースを目にするようになりました。

 日本の経済や景気はアメリカに追随するところもありますので、気になるところですよね。

 関連して、4月23日、24日の日経新聞に、「米消費復調は本物か?」という記事が掲載されていましたので、参考までに記者の方の見方を簡単にメモとしてまとめてみたいと思います。

・コーチの定価販売品既存店売上 1-3月前年比 22%増
・ティファニーニューヨーク5番街旗艦店売上 11月-1月前年比 22%増

 とラグジュアリーブランドを中心に高級品の消費の回復が目立つ。

 「企業の危機管理=在庫管理の徹底」 と
 「消費者の節約疲れ」

 がかみ合ったもので、その背景には

○株価の上昇
○住宅価格の下げ止まり

 による先行きの不安解消がある。 しかし・・・

×雇用微増
×賃金横ばい

×家計の負債残高は、依然、国内総生産GDPの98%と高水準(ピークは07年の102%)

 借りること、使うことよりも返すことを優先したリーマンショック以降、5%まで上昇した貯蓄率が、今年の2月は3.1%と08年10月以来の水準まで下がった・・・

 ということで、家計が一時的に貯蓄や借金返済を減らし消費に回しただけという公算が大きい、とのこと。

 「ほとんどの家庭はまだ日々の生活のやりくりに必死」として、ウォルマートは、4月初旬に1万品目について2-3割の大幅値下げに踏み切っているとのことです。

 日本の場合は、どうでしょう?

 アメリカほど借金体質ではないと思いますが、それ以外はアメリカに近い、株価上昇によって新富裕層が動き始め、アジアの富裕層の消費に支えられた復調と見るべきではないでしょうか。

 今後も、浮かれることなく、企業努力、革新による価格以上の価値、ベストプライスの実現に磨きをかけたいところです。 

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20.余談 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 22, 2010

今日は、山形のファッションモールで店長さん向けセミナー

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 今日は、映画「おくりびと」の舞台となった山形県庄内にある鶴岡駅前のファッションモール、S-MALL(エスモール)さんのテナント様向けセミナーに招かれ講演講師をさせていただきました。

 S-MALLウェブサイト

 山形は昔、アパレル国内生産をしていたころ、新庄の工場には何度か出張したことがありましたが、鶴岡は初めて。

 ブログ読者のディベロッパー、庄内交通グループのSさんのお声がけで実現した講演でした。

 Sさん、いろいろありがとうございました。

 講演は、チェーン店、地元専門店の店長さん30名様くらいの前で、「ファストファッション時代の顧客満足」というテーマで、お話をしました。

 内容は

○ファストファッションが登場するまでに至ったマーケットの時代背景、

○安さだけではない、ファストファッション企業が提供する新しいファッションの消費、価値

○そんな時代に店舗と本部が一致団結して実現したいこと、うまくいっている企業が行っている事例のご紹介

まで、ゴールデンウィーク前、お忙しい中参加頂き、皆さん、熱心にメモを取りながら聴いてくださり、感謝いたします。

 正直、今回の内容は、本部がそれなりに機能していなかったら、店舗が孤軍奮闘してもできない話も少なくありません。

 しかしながら、日頃、陳列や接客のマインド、スキルを磨くこと以外に、商品や在庫に関して、店頭でどんなことがお客さんにとって大切なことなのか?(=顧客満足)はわかっていただけたのではないかと思います。

 是非、何か気付きを得られましたら、出来るところから、そして、少しでも本部を巻き込みながら、協力して実行に移していただけたら、という思いです。

 講演前にS-MALLさんの店頭を案内され、見て回りました。ひとつひとつのお店の商品がシャキッと生きていて、お世辞抜きで、セミナー後、覗いた近隣のイオンの専門店街と比べても、断然、売り場に魂がこもっていることが肌で感じられました。

 その後、セミナーに参加された方々の顔つきを見て、納得したものです。皆さん、とてもいい顔をされていましたから。

 4月は順調とのこと、ゴールデンウィーク商戦も健闘を祈ります。

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 20, 2010

ユニクロがニューヨーク五番街に世界最大店出店、その勝算は?

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 4月20日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞に、ファーストリテイリングがアメリカ、ニューヨーク五番街にユニクロのグローバル旗艦店を出店するために8300平米=2500坪の店舗物件の賃貸契約を交わしたことに関するニュースが掲載されていました。

 場所は、百貨店、ラグジュアリーブランドの旗艦店が軒を連ねる五番街=5th(フィフス)アベニューの52ndと53rd ストリートの間、ブルックスブラザーズの旗艦店跡地で、5thに面したすぐ南側(51st)には、H&Mの旗艦店がある立地。
 
 開店時期は来年以降、しっかりと構想を練って出店とのこと。

 既存のニューヨークSOHO店は1000坪、今年オープン予定の上海旗艦店1090坪をはるかに凌ぐ、ユニクロの世界最大店舗になる予定です。

 ちなみに、H&Mが2000年にアメリカ進出にあたって出店し、アメリカでの大成功を収めるきっかけとなったその5thアベニューの旗艦店が、3層で1000坪。 

 今回ユニクロが契約を結んだ物件は、すべて売り場に使ったら、4層で2.5倍の規模と、H&Mのそれを大きく上回る、超大型店、メガストアーになります。

 2500坪が、どれだけ大きいかというと、渋谷のH&Mは約1000坪、その2.5倍。

 世界最大のファッションストアと呼んでもよい、毎日30,000人が来店するという、ロンドンオックスフォードサーカスのTOPSHOP/TOPMANのメガストアが、Wikipediaによると、ちょうど5層で2500坪のようなので、それに匹敵する大きさです!

 すごい!というより、大丈夫かな~と心配になるのは私だけでしょうか?

 単品訴求、品番を絞り込む品ぞろえが売りのユニクロが、これだけの超大型店をどう埋めるのか?

 また、海外ニュースによると、年間約19億円($=92円で計算)、15年契約と言われる家賃負担(さすが世界の一等地は高いですね~)。年商80億円でトントン、100億円は目指したいところでしょうか?

 THE WALL STREET JOURNAL:Uniqlo Lease Signals Fifth Avenue Ambitions

 世界に対する広告効果は大きいと思いますが、果たして勝算は?
 
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07.東京から世界へ発信 | | | Comments (2) | TrackBack (0)

April 19, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 春休み明けは、北極圏のジェット気流が原因という寒暖の激しい4月。特に先週の落ち込みは大きかったのではないでしょうか?

 最近は、春クリアランスも一般的になりましたが、ゴールデンウィークに向けて、早いうちに、溜まったものを消化しておきたいところです。
  
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロ、3月既存店16.4%減より気がかりなこと(10.04.09)

3位-米フォーブス世界の富豪ランキング2010ファッションビジネス編(10.04.13)

4位-中国から日本、そしてアジアを見る(10.04.10)

5位-クロスカンパニーの強み(10.04.07)

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April 17, 2010

ZOZOのスタートトゥデイがファッション商品オークションのクラウンジュエルへ出資

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 4月16日の繊研新聞、日本繊維新聞によると、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが、サイバーエージェントの子会社で、ファッション系オークションに特化したクラウンジュエルの第三者割当増資を引き受け、持ち株比率30%を取得、同社を持分法適用関連子会社とするとのこと。

 クラウンジュエルは09年9月期の売上高は5億1357万円、1423万円の営業赤字とのことですが、スタートトゥデイは、年間1100億円市場と言われ(ニッセン記事にある調査会社オークファンが推定したもの)、今後、成長が見込めるファッションオークション市場への参入、開拓に名乗りを上げたことになります。

 楽しみですね、ファッションECの雄であるスタートトゥデイの参戦は。

 ファッションのリサイクルは業界の課題のひとつ。

 以前から、何度もブログで触れているように、ファッションリサイクルショップの拡大も期待されますが、むしろ、若年層には、リサイクル店の店頭に売りに行くよりも、ネット、ケイタイを利用したC to Cのオークションでの取引の方が広まりやすいかもしれませんね。 

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17.顧客心理・購買行動 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 16, 2010

下取りキャンペーン、回収商品の行き先

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 4月15日の日経新聞に小田急百貨店が4月21日~26日に新宿店、町田店、藤沢店で実施する衣類の下取りキャンペーンに関する記事が掲載されていました。

 期間中持ち込まれた衣類、靴、ハンドバック、1回につき5点を上限に、1点あたり、1万円以上のお買い物に使える1000円の割引券を配布するとのこと。

 同社では、以前、婦人靴売り場で同じキャンペーンをして、一定の売上アップの成果(期間中倍増など)を出していたとのことなので、今回は、回収品目を広げての試みのようです。

 いつも、こういう下取りや回収キャンペーンの話を聞いて、関心があるのは、回収した商品はどこに行くのかな、というところです。

 前回の靴はミスターミニッツが修理の研修用に引き取ったとか。

 記事によると、今回は、ブックオフが買い取り、同社グループのリユース店で販売される模様で、買い取り金額は全額ピンクリボン活動(乳がん撲滅運動の)に寄付されるとのこと。

 ここのところ、小売業の集客目的で、期間限定の下取りセールや回収キャンペーンが行われることが増えてはきましたが・・・不用となって処分に困るファッション商品のリサイクルがもっとシンプルに、継続的に行われるインフラ、それは本で言うところのブックオフのようなリユースビジネスでもいいと思うのですが・・・もう少し普及、拡大しないものかな~と、そんなキャンペーンの記事を読むたびに思うものです。

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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 15, 2010

ZARA(ザラ)が7月に日本初の常設アウトレット店をオープン

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 4月14日の繊研新聞、日本繊維新聞に、今年の7月8日にオープン予定の三井アウトレットパーク滋賀竜王に関する記事が掲載されており、そこにZARA(ザラ)が日本初の常設アウトレット店を出店させるとのことです。

 気づかれた方もいらっしゃると思いますが、ZARAは以前、御殿場のプレミアムアウトレットで、そして現在、南大沢の三井アウトレットパークで期間限定のアウトレット店を営業しています。

 私も、この間、南大沢で、あれ?ZARAのアウトレット?っと思いながら、覗いたところ、まあ、買っておいてもいいかな、と思う商品がトップスで2000円、アウターで4000円くらいを中心価格として販売されていたので、結構店内にはお客さんもいて、そこかしこで試着をしている人もいて、在庫も少な目、そこそこはけているのではという印象は持ちましたが・・・

 なるほど、国内50店舗を超えたZARAも、いよいよアウトレットも必要なのかな~と一旦記事を読み流してしましたが・・・

 待てよ、都心部を中心に大型店を構え、ジャストインタイム(必要な分だけ生産して店頭に並べるため、販売計画が狂っても修正しやすい)が売りであり、常時レギュラー店の店頭に処分コーナーのあるZARAのようなファストファッションSPAでも、常設のアウトレット店が必要なものなのかな~という関心に駆られ、ちょっと興味のあるところをネットで調べてみました。

 私が短時間で調べた限り、海外にZARAの在庫処分を目的としたアウトレットの存在に関する情報は見つかりませんでした。

 アメリカでは、よく、10店舗~15店舗のレギュラー店に対し、1店舗のアウトレットが必要、なんて聞きますので、ZARAが90年代、日本より先に進出し、日本と同じくらいの店舗を展開するアメリカのアウトレットモールの大手、チェルシープレミアムアウトレットのサイトもチェックしましたが、ZARAの名は全く見あたりません。

 ZARAって日本では、百貨店のコーナーみたいな、SPAとしては、「らしくない」ところにも小型で出店するケースがあるので、そのあたりでダブついた商品の出口対策ではないかな~と想像したりしていますが、どうなんでしょうかね、今後、ウォッチしておきたいと思います。

 ご参考までに、関連して調べていてわかったことですが、

 GAPは全米約1200店舗中、なんと約320店がGAP OUTLETです。もっともこれは、OUTLETという名のGAPより低価格の別業態の名前のようで、ストレートに在庫処分目的だけに開発された業態ではないようです。ちなみにチェルシーのプレミアムアウトレットには、39ヶ所にGAP OUTLETがあります。

 また、日本のユナイテッドアローズは、前期末で、全業態132店舗に対して、15店舗(全体の11%、9店舗に1店舗)のアウトレット店を展開しています。アウトレットの売上比率が15%くらいになって、ちょいと経営課題になっているようです。

 各社のアウトレットの活用目的、運用方法、いろいろあって興味深いです。

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (3) | TrackBack (0)

April 13, 2010

米フォーブス世界の富豪ランキング2010ファッションビジネス編

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 4月11日の日経MJに、3月に米フォーブス誌が発表した2010年世界富豪番付に関する記事が掲載されていました。

 この情報は、発表からすでに1カ月経っているものですが、記事にあった「小売長者」というキーワードにひかれて、フォーブスのオリジナルサイトを覗いてみました。

 以下が資産総額10億ドル(約900億円)以上の937位までのコンプリートランキングのサイトです。ご興味あったらご覧ください。

  Forbes.com World's Billionaires 2010

 ITを含む通信などのインフラ、鉄鋼や石油など資源、投資(ファンド)に携わっている人たちが強い中で、我らがSPA(製造小売)チェーンやラグジュアリーブランドのオーナーたちを探してみました。以下、気になったところです。見落としがあったらすみません。

  7位 LVMH(ルイヴィトンなど)のベルナルド・アーノルト氏 (275億ドル)
  9位 インディテックス(ZARAなど)のアマンシオ・オルテガ氏 (250億ドル)
 11位 IKEAのイングヴァル・カンプラード氏 (230億ドル)
 13位 H&Mのステファン。ペーション氏 (224億ドル)
 62位 NIKEのフィリップ・ナイト氏
 77位 PPR(グッチなど)のフランシス・ピノー氏
 89位 ユニクロの柳井正氏 (76億ドル)
 93位 シャネルのアラン&ジェラルドベルテメール氏
107位 アルカディア(トップショップなど)のフィリップ・グリーン氏
144位 ジョルジオアルマーニ氏
173位 ラルフ・ローレン氏
374位 GAPのドリス・フィッシャー氏(故ドナルドフィッシャー氏の奥様)
421位 リミテッドブランズのレスリーウェックスナー氏

 後は463位にベネトンファミリー数人が仲良くランクインしています。

 昨年はIKEAのオーナーが5位でトップ、その次がZARAのオーナーの10位と、低価格チェーン系のオーナーの方が上位でしたが、今回は、それらも緩やかな伸びは示していますが、ラグジュアリーブランド系の株価が回復したらしく、ラグジュアリーブランド系の代表、LVMHのオーナーがファッションビジネストップになったのが特徴的とのこと。

 アメリカ系SPA、GAPやリミテッドがここのところ後退しているのは、オーナーの保有株式比率が低くなって、創業オーナーの神通力が利かなくなってきたのもその一因かな~とも思いました。

 柳井さん日本一の富豪とは言え、やはり、上には上がいますね。

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先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 2月決算の流通業の決算発表が相次いでいますが、業界の中で、優勝劣敗がますます鮮明になっています。

 日本では、少し景気が底を打つと、再編モードが弱まりますが(のど元過ぎれば・・・)、株主の要請によって、新しい業界再編や大きなM&Aも進みそうな予感もします。
  
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロ、3月既存店16.4%減より気がかりなこと(10.04.09)

3位-クロスカンパニーの強み(10.04.07)

4位-ソウルのグローバルSPAの競合事情とユニクロ(その3)(10.04.04)

5位-新業態イッツ・インターナショナル原宿店を覗いて来ました(10.02.27)

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April 12, 2010

IFIビジネススクール大学講座

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 私もかつて生徒として学んで卒業し、今では、年に数回講師をさせていただいているファッション人材育成機構 IFI ビジネススクールが現在、11の大学で、FB講座(大学講座)を行っていますが、今年度初めてお声がかかり、講師をさせていただくことになりました。

 4月に青山学院大学で、5月に東京経済大学で、ともに、グローバルSPAとファッションビジネスのマクロトレンドをテーマに講義をさせていただく予定です。

 学生さんを前に講義するのは初めて、いよいよ大学講師デビュー?です(笑)

 以前、このプログラムに積極的な東京経済大学の専任講師の方が繊研新聞のコラムで、同講座に前向きに取り組んでいるが、講師陣に細部やこだわりを語れるスペシャリストは多いが、業界全体を俯瞰できる講師がいない、と嘆いていらっしゃるのを読んでいましたので、そんなご要望にお応えできる内容になればと思っています。

 講師陣のリストに目を通しましたが、お知り合いが結構いまして、その中に、IFIビジネススクール同期生だった、いまや時の人?銀座松屋百貨店の紳士服のカリスマバイヤーとなった宮崎君も入ってますね。日にちは違いますが同じコースで共演できることがうれしいです。

 もともと、この大学講座は、優秀な学生をファッション業界に誘うことを目的に始められたようです。グローバルウォーズに巻き込まれ、急速に改革の迫られるファッション業界に少しでも興味を持っていただき、将来業界で活躍してもらえる方々を刺激できればと思っています。 

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April 10, 2010

中国から日本、そしてアジアを見る

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 4月10日の日経新聞一面、「こもるなニッポン」という連載記事にあった、北京大学大学院留学中のカリスマ留学生として知られる加藤嘉一さん(25)のインタビュー関連記事を読んで、頼もしい、目から鱗、と感じるとともに、日本人の海外留学状況を憂いました。

 加藤さんは日本の高校を卒業して、北京に留学し、現在、大学院で国際関係を学ぶ傍ら、日中関係について、中国語で本音を語れる日本人。雑誌、ネットのコラムニストであり、テレビ番組に出演するコメンテーターとして、中国メディアが日本について知りたい時は、彼に聞け、というくらい引っ張りだこの方になっているようです。 

 彼は、中国語が一切話せない状況で中国に飛び込み、現地で、日本のことを知りたい、日本から学びたい中国人が必死に日本語を学び、日本語で話そうとするのが当たり前の状況と、一方、国際的な場面でも、日本語しか話さない多くの日本人の現状を憂いて、生放送でも中国語で話すことを売りにしている一皮むけた日本人であり、希少な存在であるところが人気の理由のようです。

 日経新聞WEB版関連記事

 近い将来、間違いなく、アジアの中心になる中国に身を置くことによって、日本が、そして世界が違って見えることに関する加藤さんのコメントの数々がとても刺激的でした。こうなんなきゃだめだよな~、自分が若かったらこんな生き方したいよな~とか思いながら・・・

 急速なグローバル化が進む世の中で、本当は、日本でも、加藤さんのような若者がどんどん出てくることが望まれますが(カリスマ読者モデルもいいですが、こういった人を次世代のリーダーとしてメディアがどんどん取り上げるべきですね)、連載記事にあるように、世界に出てゆくどころか、逆に「こもって」しまっているのが日本の実情のようです。

 記事にあった留学生に関するデータをご紹介しますが・・・

・アメリカの留学生、伸びの著しいインド(9.2%増)、中国(21.1%増)、韓国(8.6%増)に比べて、前年比二桁減(13.9%減)になっている日本。

・世界で学ぶ留学生は、日本は3万人を割り込んだのに対し、人口1/3の韓国は7万5千人。

・ハーバード大学1年生1600人中、日本人はたったひとり!?一方、同校出身者の中で、外国人では、英国、カナダの次に多くのOBを排出しているのが韓国。

 日本人の多くが、経済も文化も、日本がまだ、アジアを引っ張っていると考えているかもしれませんが・・・もう、欧米、いや世界の企業のレーダーには日本は映っていない、と先日お会いしたイタリア在住の方、アメリカ在住の方がそれぞれ口をそろえておっしゃっていたのが印象的でした。

 世界の政治家たちは、日本を飛び越えて北京に頻繁に行っているのは有名。アジアの空輸のハブは、羽田問題でも話題になったように、今、韓国仁川(インチョン)にある。また海運のアジアのハブは上海になりつつあります。日本を含むアジアマーケット攻略のために、IKEAやH&Mといった地政学のわかるグローバル企業があたりまえのように、アジアハブ物流の地として選んだのは上海です。

 とにかく、もう、日本、東京は、アジアの一部であって、中心(センター)じゃないんですよね。

 日本の業界では、危機意識の強いユニクロのファーストリテイリングくらいでしょうかね、グローバルヘッドクオーターを東京から上海に移そうと本気で考えているのは。

 遅かれ早かれ、多くの日本企業にとって、中国は売りに行く場所(いちマーケット)ではなく、そこに身を置き、日本を含むアジア全体を見渡す場所(センター)として考えて行かなければならなくなるのでしょうね。

 そんな時代に向けて、我々は今、どんな準備をすべきでしょうか・・・冒頭で触れた加藤さんの生き方が示唆するものは少なくないように思います。

関連エントリー-グローバル企業の物流・出店戦略

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07.東京から世界へ発信 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 09, 2010

ユニクロ、3月既存店16.4%減より気がかりなこと

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 快進撃をつづけてきたユニクロの国内既存店が3月に前年対比16.4%減になったことで、需要が一巡して、ユニクロの勢いも止まったか?生活者の節約疲れ、いよいよ景気回復か?なんてコメントがメディア、ネット上でも見受けられますが・・・

 2005年からの月次売上データをさかのぼってみましたが、ユニクロの売上がそれ以前よりも安定してくる2005年の3月既存店の売上を100とした時の今年2010年3月の売り上げは、前年比83.6%でも、まだ114.4の推移です(客数は126.1、客単価は101.5になります)。

 昨年3月は4年間年々高くなり、136.8の推移まで上がっていましたので、高くなったハードルがいよいよ超えられなくなかった、それに対する「反動」と言ってもいいかもしれません。

 今期通期で見ても、まだ既存店売上前年比累計109.9%ですし・・・。

 ちなみに今月4月および来月5月の昨年のハードルはそれぞれ112.3、126.6ですので、4月が前年越えできるようであれば、ユニクロもまだまだ健在と言ってもいいのではないでしょうか?

 それよりも業界が警戒しなければならないのは・・・ユニクロが、アパレル春物需要の最盛期である3月の大幅前年割れを予算に組んでいたとは思えませんので、前年越えをすべく、しっかり仕込んだ商品点数を売り切るために、ゴールデンウィークに向けて大幅値下げに出てくる可能性大ということですね。

 はは~ん、なるほど、136.8という高いハードルを乗り越えるために、商品を仕込み、あれだけ派手にUJやらサラファインのTV CMをやっていたのか~と納得しましたよ(笑)

 商品のリードタイムが1年がかりになって来ているユニクロのばくち性リスク?と業界への影響が、同社の業績とは別に4-5月に、顕在化してくるかもしれません。

 それもそうですが、もっと気になっているのは、UJそのものと最近のユニクロの商品政策です。

 皆さんも感じられているように、ものすごいCM本数を打っているUJ。

 店頭で商品を見て、商品の面(つら)、特に附属を含むディテールと製品加工は、昨年よりも確実に進化していることを評価したいと思います。

 そんな感じだったんで、春休みに中学生の娘に一本買ってあげよう、とあるユニクロの店頭でちょいと気がついたことですが・・・

 今年のUJ=ユニクロのジーンズのウィメンズって今やスキニーやスリムが圧倒的に多くて、細身ジーンズがはけない人には、確かにレギュラーフィットとブーツカットなんかもありますが、非常に限られたバリエーションなんですよね。店頭のフェース構成しかり、スキニー以外を探すのが一苦労なくらい。

 しかも、ウェブサイトを見ると、レギュラーフィットのところの表記には「ストレートスキニージーンズ」ってなってますよ。最近、ユニクロがスキニーを打ち出し過ぎるにつれて、ユニクロのジーンズには、私の履けるもの、買えるものが少なくなって来た、と思ってらっしゃる女性客(特にもともとユニクロの中心顧客だった方々)、少なくないんじゃないでしょうかね?

 UNIQLO UJ

 あれだけ宣伝していて、もし、「履く人を選ぶ」品揃えになっていたりしたら、とてもユニクロらしくないな、あるいはファッション性に走り始めて、「勘違い」あるいは「驕り」が出始めたのかなかな~と思ってしまいます。

 たまたま私が見たお店だけかもしれないので、これから他の店も見てみたいと思います。

関連エントリー-ユニクロの超プッシュ型マーケティング

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (0) | TrackBack (1)

April 07, 2010

クロスカンパニーの強み

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 先週から繊研新聞の一面で連載されていた「クロスカンパニー次なる挑戦」全5話が、4月7日で終わりました。
 
 厳しいアパレル業界の中でも、着実な成長を続ける、「アースミュージック・アンド・エコロジー」などを展開するクロスカンパニーさんに関する記事は毎回興味深く読ませていただいています。

 仕事柄、時折、証券アナリストの方々や経済紙誌、一般紙誌の方々にお会いする機会がありますが、よく聞かれる質問のひとつに、「ユニクロ、しまむら、ポイントの次の成長株、注目企業はどこか?」というものがあります。私は、だいたい年商200億円~300億円台のいくつかの元気企業の名を挙げることにしていますが、クロスカンパニー社もその一社です。

 同社に関する繊研新聞などの記事を読んでいていつも思うのは、内容がとてもわかりやすく、共感するところがすごく多いということですね。記者の方は、たぶん、いろんな企業を同じように取材して、同じように記事を書かれていると思うのですが、同社に関する記事が特別なのはなぜでしょうね・・・。

 感性が重視され、属人的で、時流や勢い、そして「あいまいさ」がたくさんある我が業界では、業界内ではわかっていても、業界外の方に、何でそのブランドが売れているのか?何でその企業が伸びているのか?を説明するのが難しいことが多々あります。

 これに対して、右肩上がりではない、このご時世に、ファッション小売店を多店舗化して行く上で、企業理念とともに、どういうことを大事にして、どんな優先順位をつけて、何に重点的に経営資源を集中投資して行くかに関して、シンプルに突き詰めて行くと、行きつくやり方っていうのがあって、クロスカンパニーはそれを当然のごとく次々にしくみ化、制度化しているというのが、そう感じる理由ではないかな、と思います。

 たとえば、小売業で一番大切なのは、店頭最前線の人材であることは誰もが認めることでしょう。

 ファッション販売では、商品がもっとも大切なのは間違いありませんが、店頭が、ブランドや商品の良さをお客さんに伝える環境、コミュニケーション力と、店頭鮮度の維持と企業利益のために、商品をタイムリーに、しっかり売り切る力がなければ、ビジネスとしては、片手落ちというか、長続きしないでしょう。

 頭ではわかっていても、実行できる企業は少ないです。なぜならば、人材をコストと考えている企業が多いからです。

 同社の店舗スタッフが全員正社員だったり、彼女たちが力を発揮できる環境、教育や、永年働きやすい制度を整えたり、売り切るためのマインドやスキルを養い、考える現場づくりに徹底投資をしているのは、至極あたりまえの手段であって、そこまでわかりやすく徹底している企業は、業界の中に今のところ他にはなかなか見当たらないかもしれない、と言ってもいいかもしれません。

 あと、石川社長の理念ややりたいことをわかりやすく、上手に社内に落とし込み、社外に情報発信できる参謀(キーパーソン)がいることも間違いないでしょうね。

 09年度売上高266億7200万円(前年比19.6%増)、経常利益29億6400万円(同6.9%減)、10期連続の増収、7期ぶりの減収のクロスカンパニー。10年度は売上高350億円、経常利益51億円の目標。

 見えないところで、まだまだ、いろいろ課題はあると思いますが、成長企業としての力の入れどころとして、同社の進み方は、極めてまっとうである、と評価すべきでしょう。今後、打つ手にも注目して行きましょう。 

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (2) | TrackBack (0)

April 05, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 前半順調だった3月の売上も、後半は気温の低下に水を差された感があります。一部の百貨店は底を打って久しぶりに単月で前年の売上をクリアしたところも出ましたが、ユニクロの既存店売上前年対比16%減に見られるように、チェーンストア大手は客数減、単価減に苦戦したようです。

 百貨店やセレクトショップ系では景気復調が語られますが、もともと余裕のある生活者が痺れを切らして買いものを始め(「倹約疲れ?」とか言う言葉があるようですが・・・)、景気が底を打っただけのようで、まだまだ余談を許せません。

 4月に気温が上がってどうなるのかに注目しましょう。
  
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロの超プッシュ型マーケティング(10.03.26)

3位-ディベロッパーとテナント、双方の期待に見る業界の課題(10.03.30)

4位-韓国ソウルに入りました。(10.04.01)

5位-青山商事のザ・スーツカンパニーが都心に常設アウトレット店舗を開業(10.03.05)

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01.このブログについて | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 04, 2010

ソウルのグローバルSPAの競合事情とユニクロ(その3)

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 長くなりましたが、もうひとつ触れておきたいのが、韓国版ユニクロ、SPAOです。

 ローカルマーケットに見切りをつけて、早くから中国の成長性に賭けて、大成功している韓国ファッション企業のひとつであるE-LANDが、ユニクロの韓国内拡大に負けまいと2009年に立ち上げたベーシックカジュアルSPAのようです。

 SPAO KOREA ホームページ

 サイトはハングル語なので書いてあることはわかりませんが、店頭を見る限り明らかにユニクロをベンチマークして、日本のユニクロとg.uの価格帯で、韓国人の大好きなカラフルなベーシックカジュアルウエアを販売、まだ韓国内に4店舗ほどしかないようですが、韓流アイドルをプロモーションに活用して(それを目的に芸能プロダクションと合弁会社を立ち上げた模様)急速に知名度を上げている業態のようです。

 日本に進出することはたぶんないと思いますが、韓国や中国、アジアでのユニクロの好敵手になる可能性があるのでチェックしておきましょう。

 韓国ソウルレポートは以上でおしまいです。

 出張に際して助言を下さったクライアント企業幹部のIさん、Sさん、現地のマーケット事情をお話くださった日系大手商社幹部の二人のKさん、現地での宿泊、コンタクトを紹介してくれた学生時代からの親友であるL君に感謝したいと思います。ありがとうございました。自分なりにですが、とてもよいリサーチになりました。

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

ソウルのグローバルSPAの競合事情とユニクロ(その2)

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 ZARA、H&M、MANGOのヨーロッパ勢が入居する、NOON SQUAREが明洞(ミョンドン)の正面玄関とすると、反対側のもうひとつの入り口側に、ユニクロの韓国1番店、年商20億円規模の明洞(ミョンドン)店があります。

 このユニクロの並びに、韓国版ユニクロと言われる?SPAO、香港のジョルダーノ、米GAPと、日米韓中のベーシックカジュアルSPAが軒を連ねているところも見もののひとつでしょう。

 これらグローバルSPAを価格帯の高い順に並べると、こんな感じでしょうか。

 ZARA 日本と同じか少し安め
 GAP  日本と同じか少し安め
 H&M 日本と同じか少し安め
 GIORDANO 最近見ていないので判定不能
 UNIQLO 日本の1.2-1.4倍くらい
 FOREVER21 日本と同じくらい
 SPAO 

 順番は日本と同じかもしれませんが、興味深いのは、UNIQLOのポジショニングです。

 店舗、品ぞろえ、広告宣伝、プロモーションは、ほぼ日本と同じのようですが(一部、韓国ローカル企画や別注色らしきものが見受けられますから生産供給は日本と別オペレーションではないでしょうか)、

 価格は、日本に比べてワンランク高めで、そこそこかっこいい、クールなブランドにポジショニングされているようです。

 そう感じた根拠としては、

○来店客が、日本の大手セレクトショップや少なくともポイントのローリーズファームやレイジブルーに来ているような20代の小ぎれいでファッションに関心のありそうな男女が中心であること、

 もうひとつは、

○ユニクロの現地店舗スタッフ、特に男性がおしゃれでかっこいい

ことが挙げられます。

 多くの男性スタッフが長身で細身、ユニクロのSLIM FITシリーズとスキニージーンズを実に上手に着こなし、髪型は、見るからにヘアサロンでカットし、ワックスで作っている感じのこざっぱりとしたところがあります。

 日本とはちょっと違って?ファッション好きがそこで働くことに憧れて応募している、というのが動機のように感じられます。

 韓国のユニクロに、日本のユニクロがファッションブランドとして一皮剥ける?ヒントがあるかも知れませんね(笑)。

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ソウルのグローバルSPAの競合事情とユニクロ(その1)

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 4月2日、3日の昼間はソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)とソウル近郊のショッピングセンター、COEXモールでファッション専門店を見て回りました。

 「明洞(ミョンドン)」はご存じかと思いますが、原宿と渋谷と新宿歌舞伎町を足して、ちょうど春休みということもあって、竹下通りとまでは行きませんが、大阪心斎橋筋や上野アメ横にいるくらいの通行量(ローカルのお客さんと観光客)が夜10時過ぎまで続くようなショッピングエリアです。ファッション専門の路面店といくつかのファッションビルが密集し、ロッテや新世界のような百貨店が大通りをはさんで隣接しています。

 一方、COEXモールは、ソウル中心地から南東に車で3-40分、シネコン、大型アミューズメント施設を併設した、ヤングカップルおよびニューファミリー層が集まる、中規模の「ららぽーと」のようなショッピングセンターです。

 6年前に見た時の明洞(ミョンドン)は、ラグジュアリーブランド(基本、百貨店内)、ポロラルフローレンやディーゼル、ナイキ、アディダスのような欧米の著名インターナショナルブランド、および韓国のローカルブランドの路面店が中心で、外資SPAと言えば、香港のジョルダーノくらいしか見当りませんでした。

 2008年のZARAから、今年3月のH&Mの進出までの間に、東京並みにグローバルSPAのプレーヤーが出揃い、明洞(ミョンドン)のランドマークとなるポイントの風景はだいぶ変わったようです。

 この中で、最もいい立地をおえているのは、ロッテと合弁で韓国進出を果たし、現在韓国に15店舗出店しているZARAでしょう。ソウルでは、

○明洞(ミョンドン)の大通りを挟んで反対側のロッテ百貨店のヤング館の1階-3階
○明洞(ミョンドン)の入口にあたるNOON SQUARE(ファッションビル)の1階-3階
○明洞(ミョンドン)のド真ん中にあたるM-PLAZA

といった3つのランドマークの路面に面した一番いいところに、

○近郊ショッピングセンターCOEXモールの正に入り口に

それぞれ大型店を構え、各店が大賑わいの様子には、さすがだと思いました。

 やはり、ローカルの有力企業ロッテと組んでの進出は正解だったのですね。

 次に目立つのが、同じくロッテと合弁で進出を果たし、昨年度で、韓国40店舗超、年商150億円強規模のユニクロ。グローバルSPAの中では、出店数は多いものの、明洞(ミョンドン)の2か所にしても、COEXモールにしても、好立地ではありますが、ZARAに次ぐ、準核的な感じを否めません。

 後発で進出したフォーエバー21も、H&Mもそれぞれ明洞(ミョンドン)に1店舗づつ大型店がありますが(それぞれM-PLAZAとNOON SQUARE)、やはり、ZARAの隣あるいは、奥という立地で、それぞれ「2番手」的なのが印象的で、出店に対するZARAの強さを感じたものです。 

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April 03, 2010

ソウル東大門(トンデムン)から学ぶマーケット変化対応力と業界の未来

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 ソウル2日目から3日目にかけての深夜(23時から翌朝6時くらいまで)、「眠らないファッションマーケット」と言われるファッション卸市場、東大門(トンデムン)南側の市場や専門店ビルを歩いて回りました。

 これらの市場、卸専門店は、もともと韓国国内の小売業向けの製品卸から始まったため、顧客である専門店のオーナーが営業を終了した後に仕入れに来ることができるように、夜8時くらいから本格的な営業が始まり朝の5-6時くらいまで営業していたもの。その後、卸がメインではありますが、時代の変化、生き残り策として、観光スポットとして観光客も受け入れ、1枚、1点からの一般小売をするところがほとんどになっています。

 卸に比べ、当然1枚買いは高くなりますが、プロから見ても、少なくともカジュアルファッションであれば、申し分ないトレンドのキーワードを踏まえた商品、附属、アクセサリーが揃っているので、観光客でなくても、ファッション好きな韓国の消費者も友達と連れ添ってやって来ては、安いものでは、日本円にして、1000円や1900円といったポピュラープライスで買うことができるものもかなりあるため、深夜営業でも人気のスポットになっているわけです。

 日本のファッション専門店のバイヤーも、リードタイムの長い中国生産と併用する形で、この界隈で「現物」を買い付けたり、いわゆる別注(量産注文)をして、数週間といったQR(クイックレスポンス)で納品してもらって、めまぐるしいマーケットトレンドの変化に対応している方も少なくありません。

 かつて、渋谷109ブームの第1世代(90年代)の方々が、このフットワークを利用して一世を風靡したことはあまりにも有名です。その後、同じ機能を求めて、さらに安い中国広州の市場に移って行ったバイヤーも多いですが、機能を切り分けて考えれば、今でも日本のバイヤーの強い味方になっていると思います。

 日本にも大阪の船場や日本橋の馬喰町のような、いわゆる問屋街は昔から存在しますが、今でも東大門系の連中がしっかり生き残っている要因の違いを簡単に言うと、

・厳しくなる専門店卸だけに固執せず、一般消費者も取り込む工夫と情報収集に励んだ

・韓国製の値段が合わなくなって来るや、中国や東南アジアなど、値段の合う生産地(奥地)に入り込んだ

・同じビジネスモデルをアメリカ西海岸ロサンゼルスに持ち込んで展開する起業家も少なくない

 既存の流通慣習の中で、昔ながらのバイヤーとともに没落してゆくのではなく、

 持ち前の商魂とネットワークとフットワークを活かして、情報武装をしながら、「前へ前へ」と「奥へ奥へ」を実践したからに他ならないでしょう。

 その動きが、結果、ソウル東大門というローカルに居ながらにして、日本他海外のバイヤーが重宝して集まってくるほどのものになっているのが実情と言えます。

 そんな形でグローバルに考えれば一攫千金もありうるわけで、日本に比べて若い世代がこのビジネスから離れていっていないように感じます。

 もうひとつ、今回感じたのは、この従来の生産卸機能だけではなく、韓国国内のデザイナーや起業家たちがこのインフラを使って、小売および卸ビジネスを比較的容易に始められる環境が整っているということです。

 彼らの中から、将来、コレクションデザイナーが生まれるかどうかはわかりませんが、この流れが世界のファッション専門店向けのODM(メーカー側が企画提案をして生産し、専門店側のブランドラベルをつけて商品を納品する)ビジネスを支え始めていることは間違いありません。

 フォーエバー21の成長の中にその潮流を感じます。

関連エントリー-ファストファッションとコリアンパワー
関連エントリー-OEM生産とODM生産
関連エントリー-米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略

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13.業務改革(SCM,QR,DX etc) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

April 02, 2010

韓国のスプリングセール

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 韓国ソウルでは、ちょうど4月2日からスプリングセールが始まりました。

 日本では、7月の夏のクリアランスセール、1月の冬のクリアランスセールと年2回のシーズン末在庫処分を中心としたセールが主流ですが、こちら韓国では、それに見合う旧盆前セールと旧正月明けのセールの他に、4月と11月、まさに春物と秋物の実売期に、期間限定で、需要喚起を目的として、百貨店、ファッションビルで10%-30%のプライスオフセールを行うそうです。

 約2週間くらいのセール終了後は、価格は元にもどります。

 アメリカでも3月と8月の需要喚起で、特にまとめ買いを促す「バック・トゥー・スクール・セール」がありますが、似たようなところがありますね。

 ロッテ百貨店のセール初日を覗きましたが、欧米ラグジュアリーブランドは、基本的にはセールなし、店内全品00%OFFのローカルブランドの店もあれば、店頭のセール玉だけで対応しているインターナショナルブランドもありましたが、館全体はブランドバッグを持った日本の百貨店にいそうな上品な女性客を中心に大賑わい。

 日本の百貨店の業績不振を尻目に、かつて日本の百貨店から学んだと言う韓国の主要百貨店は好業績を続けていますが、韓国の方によると、当地の百貨店は、消化仕入(店頭で商品が売れた時に初めて仕入れと買掛金が発生するしくみ)、販売員もすべてブランド側が出す、実質「場所貸し」で、45%の売上歩合(=家賃)を取ることに徹しているようです。

 韓国の百貨店には韓国ブランドの入居が圧倒的ですが、そんな高い家賃歩率なので、儲かっているブランドはあまりないようで、百貨店出店は「広告」と割り切り、その分、路面店で稼ぐという考え方の企業が少なくないようです。

 場所貸しとはいえ、ロッテ百貨店を上から下まで見る限り、ブランドとブランドの境に壁はなく、日本の百貨店に比べて、顧客目線で、とても見やすい、比較しやすい、買いやすい統一感のある売り場に感じました。

 日本より市場が大きいと言われている韓国のアウトドア市場。同百貨店のスポーツ売り場のアウトドアコーナー、特に、トレッキングシューズ、ナイキ、ノースフェースの売り場は昼間から賑わい、特にノースフェースの売り場は、ユニクロも真っ青なほど、カラフルで、楽しいのにびっくり。

 当地の日系大手商社の方の話によると、韓国の景気は、日本に比べて悪くはないようで、山登り、ランニング、ゴルフ需要に支えられたスポーツ市場は堅調とのことでした。

 しかしながら、アパレルマーケットは、ZARA、ユニクロ、フォーエバー21、H&Mと次々に上陸を果たしたグローバルSPAのインパクトがすさまじく、中間価格帯のアパレルを中心に国内企業が苦戦をしている構図は、日本と変わらないようです。

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17.顧客心理・購買行動 | | | Comments (0) | TrackBack (1)

April 01, 2010

韓国ソウルに入りました。

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 今夜、韓国ソウルに入りました。

 6年ぶりに韓国のマーケットがどんな風に変わったのか?と日本のファストファッションを裏で支えるコリアンパワーを肌で感じたかったからです。

 羽田でソウル便を待っている間、なんと、ご支援先の幹部の方、別のご支援先の元社員の方、時折協業もさせていただいているコンサルの方、以上業務でソウルに向かう御三方に偶然お会いするという奇遇。

 やはり韓国ソウルは今、いろんな意味で熱いんですね。

 明日以降、感じたこと、ブログにアップして行きたいと思います。

関連エントリー-ファストファッションとコリアンパワー

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

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