ファッションビジネスは知識集約型産業
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4月26日の繊研新聞に、国産にこだわるレッグウエアーSPA(製造小売業)、タビオ(「靴下屋」)の越智会長のインタビュー記事「新・ものづくり宣言」が掲載されていました。
同社、越智会長の国内生産に対するこだわり、情熱や商売人としての考え方が好きで、繊研新聞に掲載されるのコメントは、いつも、じっくり読まさせていただいております。
今回も、日本の「ファッションは知識集約型産業」として生き残るべき、との訴えにとても共感をいたしました。
要点を私の解釈も交えてまとめると、
繊維産業は労働集約型産業と勘違いするから、単純に低価格を求めて、人件費の安い海外生産に走り、過当競争に陥る。
とにかく低価格を求める生活者も多いので、そんな企業の生き方もあるが・・・日々の店頭売上をリアルタイムにウォッチし、ストリートで生活者の気持ちを肌で感じ、仮説検証(PDCA)のサイクルをスピーディーに回すことができる人材を育成することで、ファッションビジネスは、知識集約型産業に生まれ変わる。
品質とスピードがファッションの付加価値である今、国産は強みである。
ということで、週末に売れた商品を見て、月曜日の朝から生産に移せるように、店頭と工場を情報で直結させるために導入するリアルタイムウェブPOSと基幹システムへの投資の背景を熱く語っていらっしゃいました。
業界には、カリスマデザイナーがクリエイションしたコレクションを、あるいはカリスマバイヤー?がセレクト、買い付けた商品を、とにかく売るだけの店頭、というピラミッド型のファッションビジネスは、いまでも少なくないと思いますが・・・
私は、ファッションビジネスに携わる人が、店頭を起点に、データと感性に基づいて、知恵を絞り、工夫を重ねて成長するのを、最新技術(ITだけでなく、考え方そのもの)でサポートする、より知的なファッションビジネスの未来を支持しています。だって、そうでなければ、この業界には、「服が好き」だけじゃ、切磋琢磨できる優秀な人材は集まらないでしょう。
そんなことを考え、日々活動している私にとっても、越智会長の言葉はとても勇気づけられるものでした。
関連エントリー-ダンからタビオへ、世界の靴下屋をめざす
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