ソウルのグローバルSPAの競合事情とユニクロ(その1)
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4月2日、3日の昼間はソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)とソウル近郊のショッピングセンター、COEXモールでファッション専門店を見て回りました。
「明洞(ミョンドン)」はご存じかと思いますが、原宿と渋谷と新宿歌舞伎町を足して、ちょうど春休みということもあって、竹下通りとまでは行きませんが、大阪心斎橋筋や上野アメ横にいるくらいの通行量(ローカルのお客さんと観光客)が夜10時過ぎまで続くようなショッピングエリアです。ファッション専門の路面店といくつかのファッションビルが密集し、ロッテや新世界のような百貨店が大通りをはさんで隣接しています。
一方、COEXモールは、ソウル中心地から南東に車で3-40分、シネコン、大型アミューズメント施設を併設した、ヤングカップルおよびニューファミリー層が集まる、中規模の「ららぽーと」のようなショッピングセンターです。
6年前に見た時の明洞(ミョンドン)は、ラグジュアリーブランド(基本、百貨店内)、ポロラルフローレンやディーゼル、ナイキ、アディダスのような欧米の著名インターナショナルブランド、および韓国のローカルブランドの路面店が中心で、外資SPAと言えば、香港のジョルダーノくらいしか見当りませんでした。
2008年のZARAから、今年3月のH&Mの進出までの間に、東京並みにグローバルSPAのプレーヤーが出揃い、明洞(ミョンドン)のランドマークとなるポイントの風景はだいぶ変わったようです。
この中で、最もいい立地をおえているのは、ロッテと合弁で韓国進出を果たし、現在韓国に15店舗出店しているZARAでしょう。ソウルでは、
○明洞(ミョンドン)の大通りを挟んで反対側のロッテ百貨店のヤング館の1階-3階
○明洞(ミョンドン)の入口にあたるNOON SQUARE(ファッションビル)の1階-3階
○明洞(ミョンドン)のド真ん中にあたるM-PLAZA
といった3つのランドマークの路面に面した一番いいところに、
○近郊ショッピングセンターCOEXモールの正に入り口に
それぞれ大型店を構え、各店が大賑わいの様子には、さすがだと思いました。
やはり、ローカルの有力企業ロッテと組んでの進出は正解だったのですね。
次に目立つのが、同じくロッテと合弁で進出を果たし、昨年度で、韓国40店舗超、年商150億円強規模のユニクロ。グローバルSPAの中では、出店数は多いものの、明洞(ミョンドン)の2か所にしても、COEXモールにしても、好立地ではありますが、ZARAに次ぐ、準核的な感じを否めません。
後発で進出したフォーエバー21も、H&Mもそれぞれ明洞(ミョンドン)に1店舗づつ大型店がありますが(それぞれM-PLAZAとNOON SQUARE)、やはり、ZARAの隣あるいは、奥という立地で、それぞれ「2番手」的なのが印象的で、出店に対するZARAの強さを感じたものです。
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