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May 31, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 週末開催されたイトーヨーカ堂の下取りセールの関係で、検索エンジン経由のアクセスが増え、関連エントリーが久しぶりに5位にランクインしました。3位の先週の記事もファッションのリユースに関するものですが、今年はいよいよファッションのリサイクル、リユースへの関心が高まる年になるでしょうか?
 
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-伊ドルチェ&ガッバーナがD&Gを日本から撤退(10.5.28)

3位-週刊ダイヤモンドのユニクロ特集(10.5.26)

4位-ファストファッション時代の出口論議(10.5.25)

5位-イトーヨーカ堂の不要品下取りセール(09.3.28)

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May 28, 2010

伊ドルチェ&ガッバーナがD&Gを日本から撤退

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 5月28日の日経新聞によると、伊ドルチェ&ガッバーナは、セカンドライン「D&G」ブランドの日本からの撤退を決めたようです。

 同グループは、現在、百貨店などで展開する「D&G」18店舗を来年1月で閉鎖し、現在、日本の売上高100億円の7割に相当し、上顧客のついているファーストラインである「ドルチェ&ガッバーナDolce&Gabbana」に一本化するとのこと。

 記事によると、売上は伸びているものの、価格が安く、利幅が薄かったようで、中国など成長市場に経営資源を集中するのが目的とのこと。

 Fashionsnap.comさんに、日経記事には書かれていない情報が掲載されていますが、

 Fashionsnap.com:D&G 日本撤退、ドルチェ&ガッバーナに投資集約 
 
 「日本市場においてコピー品が氾濫している問題などがあり、世界観を表現する店舗やブランドイメージの維持が難しいこと(引用)」も撤退理由のひとつのようで、

 「ライセンスである「D&G」のフレグランス、アイウエア、時計、アクセサリーについては異なる販路とニーズがあるため、日本市場でのビジネスを継続する(引用)」とのことです。

 確かにD&Gはロゴがシンプルなだけに、いかがわしい店の店頭にも長年結構並んでいましたからね。

 中国ではもっとコピー品が出回る心配があると思いますが・・・

 それはそうと、欧米ブランドのレーダーから日本は消え、彼らの関心は中国市場に移っている、という、その動きは今後も進みそうです。

関連エントリー-伊ヴェルサーチ、事実上日本から撤退

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09.ブランディング・ポジショニング | | | Comments (1) | TrackBack (0)

May 26, 2010

週刊ダイヤモンドのユニクロ特集

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 今週の週刊ダイヤモンドの特集記事、約30ページに渡る、「ユニクロ 柳井正 野望と死角」を読みました。

 海外取材も含め、多くの記者の方が携わられた、総力を上げての仕上がりで、とても読み応えがありました。

 記事を読んでいて、いくつか関心を持ったところを挙げてみます。

・2010年グループ5兆円構想を掲げる同社ですが、やはり、H&Mと、ZARAのインディテックスと比べると、成長性、収益性では、まだまだ及ばず。その結果として、米GAPを抜いたとは言え、株主からの評価=時価総額は、インディテックスはファストリの2.5倍、H&Mについては、3倍!の差がついています。

 アナリストの方の指摘にもあるように、海外事業の高コスト体質を、H&MやZARAを見習って、どう効率アップするか、がキーになりそうです。

・今年オープンしたパリの旗艦店は年商100億ペースというアナリスト?の方の予測もあるようですが、一方で、オープン時は広告宣伝によって、ものすごい客数だったようだが、今は、H&MやZARAに比べて店内客数は少なめというレポートも・・・

・今後、最も店舗拡大が期待できる中国市場ですが、すでに中国全土で、2,000店舗近く出店していて、カジュアルウエア市場の16.3%のシェア(同社HPによる)を誇るローカルSPA、Metersbonweがユニクロの中国での成長の障害になるのではないか?という話。

 Metersbonweホームページ
 
 柳井会長は、韓国も中国も、ローカルSPAはグローバルSPAに駆逐される、とか、ヤング向けなので競合にならない、と眼中にないようですが・・・

・最後に、記事の中で、もっとも気になる、柳井会長の後継者に関する発言です。

 「(自分が)引退するのは不可能だと思っています。会長は続けるつもりです。現実の執行をしている人をチェックする、経営者を変えていくという仕事をやろうと思います。
 でも日々の経営を執行するのは65歳以降はやめたい。ただ、重要事項に関しては、相談を受けないといけないと思います。経営者の進退に関しては、僕が自分で決めたいです。」

 オーナーの気慨に負けず、体を張りながら、オーナーの顔色をうかがって仕事をしなさい、というのは、なかなか忍耐のいることです(汗&胃痛)。

 しかし、世界の元気のいいオーナー会社の経営者にはそんな共通点もあるかもしれない、と思います。 

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 25, 2010

ファストファッション時代の出口論議

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 月刊WEDGE6月号、「首都圏急接近 衣料品リユース業に秋波を送る面々」の記事に、実は、少しばかり取材ご協力させていただきましたが、私が、08年のH&M日本進出以後、指摘していたファッションの出口対策が、いよいよ話題になる状況になってきたようです。

 出口対策、あるいは出口論議・・・つまり、ファストファッションが、商品提案のサイクルを短くし、商品の陳腐化を早めると、ただでさえ、行き場のなくなった、「着なくなった」服(商品寿命とは別)はどこに行くのだろうか?回収インフラの登場が待たれるという話です。

 アメリカのように、教会系のところが、チャリティー目的で、あたりまえのように回収し、途上国やラグ経由古着流通に流れるインフラができているわけでもなし、私が住んでいる市部では、月に一回の衣料品回収日がありますが、23区では、衣料品は、燃えるゴミとして出すようになっているらしいのが現状です。

 着用していた服を捨てるというのは、人それぞれだと思いますが、いろんな意味で抵抗があるのではないかと思いますが・・・

 地域差がある状況に対して、ひとつは、ユニクロのように、企業の社会的責任として、自社製品を自ら回収し、再生資源と発展途上国に寄付する動きもありますし、また、ファッションリユース(リサイクル)ビジネスの台頭もあります。

 記事では、ファッションリユースビジネスに関して、ハードオフが展開する「モードオフ」、ヘイプが展開する「ドンドンダウンオンウエンズデイ」が、それぞれ今年、吉祥寺、下北沢に出店し、すでに渋谷に出店済みのセカンドストリートのジャンブルストア渋谷店、同じくトレジャーファクトリーが高円寺に出店しているトレジャーファクトリースタイル高円寺店に加わって、都心部にファッションリユースの役者がそろった感があることが取り上げられていました。

 また、八王子市が1年間に回収している1900トンの衣料を含む古布の、倍近い3400トンをドンドンダウンのヘイプが1年間で買い取ったという話が興味深かったです。

 これら企業プレイヤーの首都圏進出がきっかけになって、今後、都心部での着なくなった服の行き場に関する論議が高まる、そして、全国でファッションのリサイクル、リユースに関する認知につながることを期待しています。

 
関連エントリー-リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察 

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May 24, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 ユニクロが今週末、約半分の店で、感謝祭と称して半年ぶりに朝6時スタートの早朝セールを含む大々的な夏物セールを実施するとか。

 なかなか夏らしくならない5月の気候に、3ヶ月連続の既存店売上二桁減を食い止めるための販売てこ入れ策と見えますが、生活者の反応はいかに?

 同社に限らず、今週末は初夏物をしっかり消化して、盛夏物の売り場に変更したいところです。 
 
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユナイテッドアローズが始めた在庫運用の試み(10.5.21)

3位-欧州最大の会員制ファミリーセールサイト、ブランズ・フォー・フレンズ(brands4friends)が上陸(10.3.9)

4位-ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感(10.5.8)

5位-今日は大学講座(10.5.20)

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May 23, 2010

レナウンが中国の大手繊維メーカーの傘下に

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 5月23日の日経新聞によると、再建中のアパレルメーカー大手のレナウン(10年2月期年商1290億円)が、中国で売上8位の繊維・アパレル総合メーカー、山東如意集団(09年年商約1400億円)を引受け先としする第三者割当増資を実施し、実質同社の傘下に入る方向で最終調整しているとのこと。

 これにより、山東如意は、約40億円で、レナウンの発行済み株式の約40%を取得することになり、現在、レナウンの筆頭株主である、ファンドのネオラインの持ち株比率25%を上回り、筆頭株主になるようです。

 かつての日本のアパレル最大手が中国企業傘下になる・・・

 2年前にスポーツアパレル大手のフェニックスが中国企業になんと!1円で買収されたニュースもご記憶かと思いますが・・・

 アジアでM&Aを手がける友人によると、今、日本のアパレル企業を買収しようと、資金を準備している中国企業は、少なくないようですから、今後も、日本の大手企業が中国企業の傘下になるなんて話、出てきそうです。

 アジアにおける世界指折りの大きな市場としての中国市場と日本市場を、併せてどう攻略するか、これは、日本企業、中国企業にかかわらず、アジア企業、グローバル企業の21世紀の課題です。

 そうしたら、拠点をどこにおいて、どんなリソースを活用して、どこでモノづくりをして、どのような物流を組んで、それぞれのマーケットを攻略するのが最適なのか?

 その時、見るべき世界地図は、もう、日本が真ん中にある市販の地図ではいけないのかもしれません。

 中心となるのは、上海から香港までの中国沿岸地域?

 そこで、日本企業が上海、香港に拠点を移し、そこからアジア全体を見渡して戦略を練るのが早いのか、あるいは、中国企業が日本のある程度出来あがったリソース(ブランド、ノウハウなど)を買収して、中国沿岸都市から日本を含むアジア市場を見渡すのがよいのか?

 いやいや、アジア企業だけではない、地球の裏側の国、スウェーデンのイケアやH&Mも、アジア攻略のためのハブ物流拠点として上海を選んだようですし・・・

 レナウンの中国企業大手による買収は、一企業を取り巻く出来事ではなく、日本がすでに巻き込まれているグローバルウォーズのひとつの現象と見るべきではないでしょうか?

関連エントリー-中国から日本、そしてアジアを見る
関連エントリー-香港Li&Fung利豊(リー&フォン)社の兼松繊維買収が意味するところ
 
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04.日本が買われる | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 22, 2010

西武有楽町店跡地利用にイオン、パルコが入札参加

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 5月22日の日経新聞によると、今年12月末で閉店する西武百貨店有楽町店退店後の施設利用の入札が、今月内に行われるようですが、イオン、パルコなどの有力流通系ディベロッパーが名乗りを上げている模様です。

 記事によると、当初から噂のあったヤマダ電機、中国企業傘下のラオックスは家電大型店として、イオン、パルコの他に、三井不動産、某大手商社あたりはファッションビルとしての再開発のために入札への傘下を検討しているようですね。

 銀座4丁目から7丁目にかけて、外資有力SPAが次々に出店して、人の流れが変わり、アジアからの観光客も含めて、幅広い客層が流入するようになった銀座・有楽町界隈。

 この立地にどんな施設ができれば、街が最も活性化するのでしょうか?いろいろ想像しながら、見守りたいと思います。

関連エントリー-加速する百貨店店舗閉鎖とその跡に来るもの
 
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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 21, 2010

ユナイテッドアローズが始めた在庫運用の試み

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 5月20日の繊研新聞、日本繊維新聞に、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営するファッションEC最大手スタートトゥデイとセレクトショップ最大手ユナイテッドアローズ(UA)の在庫連動に関する記事が掲載されていました。

 要は、

・スタートトゥデイがUAから商品を買い取り、自らのリスクで販売するZOZOTOWNサイト上の在庫
・スタートトゥデイがUAから運営委託を受けているUAオンラインストア上の在庫
・UAの店舗向けも含む、倉庫在庫

 以上、すべての在庫情報を共有、スタートトゥデイ側で一元化することができるようになり、UA側(リアル店舗のぞく)に商品在庫がありさえすれば、ZOZOTOWNで売り逃しがなくなるという在庫連動のようです。

 これによって、UA側も店舗にある在庫以外のすべての在庫が24時間販売可能になることになるわけで、理論上、在庫効率が上がることは間違いないでしょう。

 これは、多くのリアル店舗とオンラインストア販売の両方を行っている企業が実現したいと思っている理想形のひとつでしょうね。さすが、ファッションEC運営の雄、スタートトゥデイが絡んだからこその業界先駆けての実現と言ってもよいのではないでしょうか?

 ひとつ気がかりなこととしては、店舗の営業時間中、UAの倉庫在庫は、各店舗とZOZOが取り合いをするわけで、このしくみで行くと、実質、ZOZO優先となり、稀だとは思いますが、客注(お取り寄せ)を取ろうとする店舗側に若干のフラストレーションが起こる可能性があることくらいでしょうか・・・それとも日中は店舗、夜間はZOZOと言った、時間帯別に優先権をスイッチするしくみになっているのでしょうか?

 いずれにしてもファッションストアの多店舗化、マルチチャネル化が進む今日において、在庫の見える化、一元化は、在庫コントロールをする上での基本となりますからね。

 もうひとつ、UAの在庫運用に関する話題ですが、これは顧客を巻き込んだ話です。

 同社は、各商品の店舗ごとの在庫状況を、ウェブ上で顧客に公開し始めましたね。数日前の日経MJに記事が掲載されていたので、チェックしてみました。

 今、UAオンラインストアでは、リアル店舗で販売している商品の多くを網羅しているので、気になる商品を、オンラインストア上で
 
 ①商品指定→②カラ―サイズ指定→③取扱い店舗のボタンをクリックすると、

 各店の在庫状況がわかるようになっています。

 UAオンラインストア

 これは、使えるかも。

 私は、国内ブランドですと、大きいサイズ(XLとか)でないと着れない人なので、店頭で、欲しい商品があっても、サイズがなくて、買えない、お取り寄せは面倒、なんてことがしょっちゅうありますから・・・あらかじめウェブで自分のサイズがいくつかありそうな最寄り店をチェックしたうえでお店に行くなんて行動になるかもしれません。


 何でも売れる時代には、企業は、ただただ、商品を作ること、仕入れて配分することだけを考えればよかったと思いますが、今の時代、各所で起こる在庫の販売機会ロスによる顧客不満足、売上減、なのに、期末〆てみたら在庫が沢山残っていた、という状況が、どれだけ企業業績や顧客作りに影響を及ぼすか、はかり知れません。

 そこで必須になるのが、期中の在庫コントロールです。在庫の一元管理は運用のための基本中の基本でしょう。

 そんな顧客との1つ1つの販売機会を大切にする心がけ、積み上げが、行く行く企業と顧客の関係に大きな差をもたらすはず、と強く感じています。

関連エントリー-リアル店舗がEコマースから学ぶこと

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13.業務改革(SCM,QR,DX etc) | | | Comments (1) | TrackBack (0)

May 20, 2010

今日は大学講座

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 4月の青山学院大学に続き、今日は東京経済大学で、IFIビジネススクールが手がける大学講座の講師をして参りました。

 ともにテーマは、「グローバルファッションビジネスのマクロトレンド」として、世界各国のファッションマーケットの中でSPA(製造小売業)が果たした役割、ファストファッションの台頭の背景、本質、メリット、デメリットを、日経新聞や一般紙を読みこなせる知識があれば、一般の学生さんでも理解いただけるような内容にまとめてみたものです。

 講義の内容を、もうちょっと柔らかくすると、以前、共同通信さん向けに執筆した、こんな話になりますので、もし、ご興味あればお読みください。もし受講されていた学生さんがこのブログをお読みであれば復習の意味でどうぞ。

 ファッション消費革命

 各校とも、3年生も受講していらっしゃるので、講義終了後に就職活動に関する質問も結構いただきました。

 私の就活のころ(20年以上前)は、4年生になると、リクルートや毎日コミュニケーションあたりから、電話帳のような冊子が届き、そろそろ動き出さねば、と思い、いろいろな会社の大学OBの存在を調べ、ランチタイムにお話を伺うアポを取るところから始まり、協定とかいうのがあって、8月20日に内定、拘束といった段取りでしたが、

 今は、3年生のうちに就活を始め、4年生になる4月1日には内定が出て、ほぼ決まってしまうとか・・・

 結構、早くから、大変なんだなあ~と思いながら話を聞いていました。

 それはそれで、仕方が無いにしても、こういったIFIの大学講座が、少しでも、学生の方々が、ファッションビジネスに興味を持つきっかけになってくれれば、と思います。

 さて、来期は、2校に加えて、母校の明治大学でも講義させていただけたらな、と思っております。

関連エントリー-IFIビジネススクール大学講座

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 19, 2010

中国人観光ビザ緩和で国内での日本人の国際性も問われる

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 5月19日の日経新聞に、政府が中国人向け個人観光ビザの発行要件を7月1日から大幅に緩和したことに関する記事が掲載されていました。

 現在、年収25万元(約350万円)以上の富裕層に限って発給しているビザを

 大手クレジットカードを保有
 官公庁や大企業の課長級以上
 年収6万元(約80万円)以上

 など条件を大幅に見直し、中間層を取り込み、従来の10倍にあたる1600万世帯が日本への渡航が可能になり、(他のメディアなどによると)中国人観光客によってもたらされる経済効果は年間4000億円になるのではないかとのことです。

 記事によると、今までは、日本国内に入国してそのまま失踪してしまう中国人が多いのではないか、とか、治安が悪化するのではないか、とか心配されていたようですが、な~んかその発想、少々時代錯誤のような気がします。

 昨年後半からのラグジュアリーブランドなど高級ブランドの復調は、アジア人観光客に支えられていたと言っても過言ではない状況のようですから、中国人観光客が訪れそうな地域や、買ってくれそうな商品を取り扱っているお店は、早急な対応が迫られます。せっかくのチャンス、取り逃す手はないですから・・・

 得意の製造業も国内空洞化、アジアの国々に追いつかれて来ましたし、ますます巣ごもりがちな若者が増えているわが国では、将来、日本は、外国人観光客をどんどん受け入れ、観光立国としての生き残り方を模索するべきだというのが私の持論でもあります。

 そのためには、これからは、外国人は、日本に来たら日本語をしゃべれ、とか平気で言ったり、話しかけられたら逃げてしまう日本人ではいけませんよね(笑)・・・変わらないと。

 私は、仕事やプライベートで、これまで、だいたい20カ国弱に渡航する機会がありましたが、現地で、外国人、観光客を相手に商売をしようとする人たちは、一生懸命、相手の母国語(日本人だったら日本語)や、自分にとっては外国語である英語を話してアプローチしてくるのが普通でしたね。

 特に、スウェーデンやコスタリカといった国では、それらの国が、国際ビジネスをしなければ生きてゆけない位置づけだったり、観光が主産業なため、出会った人々のほとんどが外国人にすごく礼儀正しく接し、親切だったのがとても印象に残っています。

 日本もそろそろ、重い腰を上げて、動き始めねばなりませんね。

関連エントリー-中国人春節特需で思う日本の観光立国化
関連エントリー-中国から日本、そしてアジアを見る
 

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16.モラル・社会的責任(CSR) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 18, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 ゴールデンウィーク明けもなかなか気温が上がらず、全般的には、厳しいようですが、最高気温が半そでと長そでの境界温度と言われる、22℃を越えた日は、いい結果もでているようですから、チャンスを逃さずに行きたいところですね。
 
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感(10.5.8)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-ネットオークションが変える?ファッション消費の未来図(10.05.13)

4位-フォーエバー21銀座店、GW7日間の来店客数は30万人越え(10.05.11)

5位-ユニクロが、3-5年後には毎年5000億円!?の売上増ペースで出店するとか(10.05.15)

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May 16, 2010

オンワード樫山が低価格ツープライススーツ事業に参入

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 5月15日の日経新聞に、オンワード樫山が本格参入することになった百貨店売場向け低価格スーツ事業に関する記事が掲載されていました。

 ブランド名は、エンターG(ジー)、1着29,400円と39,900円のツープライスは、同社看板ブランド、五大陸の半額。2月に先行スタートした、阪急百貨店梅田店メンズ館の売上が好調で、今秋から多店化を図り、今期中に15店舗展開までもって行くとのこと。

 オンリー、青山商事など専門店が展開するツープライスに比べると、1万円ほど価格帯が高くなりますが、百貨店となると、かなりのインパクトがあるでしょう。

 記事に紳士スーツの小売市場規模に関する分析、解説もありますが、1997年、5000億円超あった市場規模は、09年に2650億円と実に、半減しているとのこと。

 確かに、クールビズの影響もあるかもしれませんが、ツープライススーツ業態の登場による、1品単価の下落の方が大きいと思います。彼らは、ツープライススーツ19900円-29900円、中国縫製といっても、結構立派なイタリアの素材を使っているものも多いですからね。

 百貨店も指をくわえて見ているのではなく、大丸では、ツープライススーツ業態を専門店として入居させたり、各社が、年間数回行っている催事では、「わけあって格安」スーツの販売を強化しているところです。

 しかし、百貨店が、低価格のスーツを販売するにあたって、企業努力をして、この値段を実現しましたって説明したところで、では、どうして、普段はこんなに高いの?、ずっと企業努力をしてくださいって話になりはしないかな~と思うのは私だけではないと思うんですけど・・・

関連エントリー-都心百貨店にツープライススーツ業態が出店

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09.ブランディング・ポジショニング | | | Comments (0) | TrackBack (0)

欧米のヤング向けファッションチェーンで低価格のオリジナル化粧品販売が盛ん

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 5月14日の日経MJに、低価格のオリジナル化粧品の展開を進めるファッションチェーンに関する記事が掲載されていました。

 フォーエバー21(LOVE&BEAUTYというブランドで展開)、アメリカンイーグルのティーンズライン「エリー」、トップショップ、H&Mなどが紹介されており、いずれも、ファストファッションらしく、ドラッグストア並みの低価格で販売し、服との相乗効果を狙っているとのことでした。

 記事によると、ファッションストアのオリジナル化粧品の展開については、過去にGAP、アンテイラー、クラブモナコが乗り出し、撤退したようですが、H&Mのように、70年代後半から続いているところもあります。

 一般的に、化粧品ビジネスのコストの大きなシェアを占める経費に広告宣伝費がありますが、ファッションブランドにとっては、ブランドの知名度が高く、ポジショニングが確立していれば、あえて化粧品のための大きな広告宣伝費をかけずに済むため、利幅の取れるビジネスと認識されています。

 実際、ラグジュアリーブランドの、コスメティック部門は、本業より稼ぐ?ドル箱と言われていますからね。

 私もファッションストアでコスメティックを含む、バラエティ雑貨を担当していたことがあるので、その時の経験を少し申しあげますと、フレグランスは、非常に回転が良く、おいしい商品でしたが、カラーの多いリップグロス、マスカラ、ネイルポリッシュなどは投入時は楽しい売場づくりができましたが、消化が進むにつれて、色かけが顕著になり、売場が乱れて、〆てみると、いろんな意味でロスが多い商品群だったな~という印象でした。粗利、商品回転、在庫補充といった管理の方法が服と違うんで、絞り込み、共存の考えからも大切だと思ったものでした。

 圧倒的な客数と来店頻度を誇るファストファッションストアであれば、なんらかの形で取り組み、セット率(1客あたりの購買点数)アップにつなげたいところでしょう。

 こんな流れは、将来は、日本のファッションチェーンにも波及するのでしょうか・・・  

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 15, 2010

ユニクロが、3-5年後には毎年5000億円!?の売上増ペースで出店するとか

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 5月14日の日経MJに、ファーストリテイリングの柳井会長が同紙に語った、今後のユニクロの事業拡大構想に関する記事が掲載されておりましたが、そのあまりにも高い目標数値にちょっとびっくりしてしまいました。

 記事によれば、2020年にグループ合計5兆円という世界のファッション業界で前人未到の売上目標を掲げている同社ですが、そのためには、ユニクロ事業が、3-5年後には

・最低年10億円程度は売る店を年間500店舗づつつくり、毎年5000億円ずつ売上高をアップしなければいけない。

・500店舗の出店のうち、約9割は海外に振り向ける。

・そのための課題は、来年以降に大量採用する予定の外国人の育成である。

 という話です。

 ちなみに、

 09年8月期の国内ユニクロ事業売上高は5381億円、海外事業は377億円の計5758億円。

 10年8月期は、上半期のペースで計算すると、国内事業が6500億円超、海外事業が900億円程度の計7400億円くらいになる見込みです。

 ユニクロ、気が付いたら結構大きくなったなぁ、と思い、競合するグローバルSPAの業態(ブランド)単独の売上高をちょっと計算してみましたが、ユニクロっていつの間にか、

 1位 H&M 1兆2056億円(09年11月期 SEK=11.9円で計算)
 2位 ZARA   8310億円(10年1月期 €=114.3円で計算)
 
 に続く世界3番目のファッションストア(業態)になっているんですね。しかも、今のペースで行くと、2年後にはInditexのZARA業態単独の規模を追い越すかもしれません。

 ちなみに

 4位 OLD NAVY 5366億円(10年1月期 $=92.4円で計算)
 5位 GAP      5175億円(   同上    )

 は09年時点で抜いていました。

 それから、出店についてですが、これまで、ユニクロは、国内外合わせて毎年80~90店舗台の新規出店を続けてきましたが、H&Mは200店舗ペース、ZARA(単独)は毎年150店舗ペースで出店をしています。

 参考までに、各社の1店舗あたりの売上高、売場面積(坪数)、月坪効率を、各社公開情報もろもろ総合させると、

          平均売場面積   1店舗あたりの売上高  月坪効率
 H&M       400坪強       年商 7億円     約14万円
 ZARA(単独)   300坪弱       年商 6億円     約18万円
 ユニクロ      200坪強       年商 6億円     約25万円

 といったところです。こうみると、ユニクロの1店舗あたりの平均値は世界的に見ても、とても効率が良いんですよね。

 年商10億円の店を年間500店舗出店ということは、理屈的には、H&Mより大型で、H&Mの1.4倍くらいの売上規模の店を、H&Mの2.5倍のペースで出店するということですからね。

 それにしても、ユニクロは最近、500坪級の大型店、1000坪級の旗艦店の出店が目立ってきましたが・・・効率はどうなっているんでしょうかね。都心部はそこそこの効率は出されると思いますが・・・

 高い理想を掲げるのは、柳井さんらしいと思いますが、歴史的に、小売業がおかしくなる時は、得てして、効率が悪いお店を無理して多店舗出店するところ(投資の失敗)から始まることも、当然ご存知かと思います。
 
 H&M、ZARAといった、持続的成長の上手な先輩グローバル企業をベンチマークしながら、その壮大な計画をどのように進めて行くのか、とても楽しみなところです。 

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07.東京から世界へ発信 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 13, 2010

ネットオークションが変える?ファッション消費の未来図

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 5月11日の日本繊維新聞(ニッセン)の「私論試論」という解説欄に、ネットオークション市場に関する記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。

 ここのところ、ニッセンに、ネットオークショ活用のポータルサイトである「オークファン」関連の記事が、よく掲載されていますが、とても面白いですね~、ホント、オークションは未来の消費を変える、販路のひとつとして、侮れないな~と感じてしまいます。

 オークファンサイト

 まず、記事にあるオークファン調査による世界のオークション市場規模を知る数値を参考までに、いくつかまとめてご紹介します。

 世界の大手サイトの取り扱い高

 米イーベイ-年間 6兆円
 米アマゾン-年間推定 2-3兆円
 中国タオバオ-年間3兆円のうち8割はCtoCのため、約2.4兆円が実質オークション
 日本のヤフオク 年間7000億円(うち1100億円がファッション商品とのこと)

 と、これだけでも12-13兆円超の規模になるわけです。私は、ホントにたまーにヤフオク使う程度ですが、世界的に見ても、オークション市場はずいぶん大きくなっているんですね。

 記事にもありますが、欲しい商品を店頭で見た時、商品価格の相場を知る上で、価格.COMとあわせて、ヤフオクを使っている人も少なくないんじゃないでしょうか?多くの流通企業も実験的に新品を出品して参入しているようですし。

 そして、記事の中で、私の琴線に触れたフレーズはこちら

 「インターネットが世界をフラットにつないだことで、新品か中古か、リアル店舗かバーチャル(ネット販売)か、ショッピングかオークションかとう枠組みは、単なる便宜的なものに過ぎず、消費者=買い手からすれば、早いか遅いか、安いか高いか程度の違いでしかなくなった。買い手は完全に自分の都合をベースに、手に入れ方を変えているだけだ。」

 私にとって、「本」がまさしくそれになっています。店頭で何冊か読みたいと思った本に出会った時、すぐに読みたい1冊だけその場で買って、残りは本屋を出てから、ケイタイでアマゾンに注文、自宅に届けてもらうなんてことも、しょっちゅうですから・・・

 店頭でのファッションショッピングの楽しみを本と比べてはいけませんが、21世紀に入ってから、「店頭が全て」ではなくなったのは事実。

 そんな賢い生活者の更なる使い分けに、プロとしての我々はこれから何をすべきか、

 そして

 逆に、生活者として、多くの情報、マルチな販路、目に見えない相手から、商品を選び、購入する際の自己責任・・・

 とても考えさせられる記事でした。

関連エントリー-ZOZOのスタートトゥデイがファッション商品オークションのクラウンジュエルへ出資

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19.未来への透視図 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 11, 2010

フォーエバー21銀座店、GW7日間の来店客数は30万人越え

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 5月11日の日本繊維新聞によると、米フォーエバー21が4月29日に銀座松坂屋店にオープンしたアジアフラッグシップ店「XXI at ギンザ by フォーエバー21」のゴールデンウィーク7日間(4月29日ー5月5日)の総来店客数が30万665人を記録したとのこと。

 期間中の最高は5月3日の5万1614人だったそうで、昨年9月20日に同原宿店が記録したWORLD RECORDである、1日あたり2万4171人の2倍以上と、記録は大きく塗り替えられました。

 銀座は原宿店の売り場面積の倍ですし、入り口も原宿のようにひとつじゃなくて、各階に2つづづありますから、「2倍強」は入店できたのでしょう。

 レジ台数も原宿が各階3台体制なのに対し、銀座は、各階に4-5台ありますから、フル回転すれば、原宿店の売上は上回ること間違いないでしょう。

 過去のブログエントリーで、原宿店は、レジ台数から、理論上年商100億円は無理!と申し上げましたが、銀座は可能性がありますね。

関連エントリー-フォーエバー21の来店客数が4か月で200万人を突破

 先日、チラ見した銀座店は、原宿店の売り逃しの悔しさを晴らすかのような売り場作りになっているように思いました。

 2号店が出来て、客数が分散するかと思いきや、ニッセンの記事によると、4月24日時点で、来場客が1年を待たず、500万人を突破したという原宿店も、5月3日には、同店の最高記録を上回る2万4412人を記録した模様で、いやはや、勢いはとどまるところを知らず、5月26日のららぽーとTOKYO BAY店(船橋)、29日の新宿店(丸井IN THE ROOM跡)も相当な集客をするのでしょうね~

 H&Mにしても、フォーエバー21にしても、ZARAにしても、「ファスト」オペレーションだからこそ、カイゼンのスピードも速いのが強みであり、侮ってはいけないところです。

 従来のファッションビジネスでは、建て直しに半年、場合によっては、1年かかるでしょうね。一方、彼らは30日-45日あれば何とかしてくるでしょう。コワっ!! 

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 10, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 例年に比べ、半そで、サンダルといった夏物の動きが鈍かった4月でしたが、GW(18W-19W)の気温の上昇とともに、正常化、GW商戦は大方前年越えで終了できたようで何よりです。

 今週からは、5月末の盛夏の売り場への転換に向けて気の抜けない時期が続きますね。
 
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感(10.5.8)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-イケアの出店拡大、通販参入(10.5.1)

4位-アジア企業が日本市場を攻めてくる(10.05.06)

5位-青山商事のザ・スーツカンパニーが都心に常設アウトレット店舗を開業(10.03.05)

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01.このブログについて | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 09, 2010

アルマーニとヴェルサーチがドバイで激突

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 5月7日の日経MJに、4月27日、ドバイの世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の1-8階までと38-39階に開業した、デザイナーのジョルジオアルマーニ氏デザインによる「アルマーニ・ホテル&リゾーツ(304室)」に関する記事が掲載されておりました。以前、テレビ番組でも紹介されていたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。

 記事によると、来年前半には、同じくドバイに、ジャンニ・ヴェルサーチ氏プロデュースの「パラツォ・ヴェルサーチ・ドバイ(約400室)」を建設中とのこと。ヴェルサーチ氏は、オーストラリアゴールドコーストに続く、2軒目の運営になるようです。

 ふたつのサイトをご紹介しておきます。

 Armani Hotels & Resorts

 Plazzo Versace

 ファッションビジネスで財をなした後に、飲食に進出されるファッションブランドのオーナーさんはよく、いらっしゃいますが、デザイナーの最後の極みはリラックスするためのホテルになるのでしょうか?(衣→食→住)

 個人的には、ヴェルサーチの方に泊ってみたいですけど・・・

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20.余談 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 08, 2010

ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感

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 5月6日に、ユニクロの4月度既存店月次売上高が前年比12.4%減収と発表され、2か月連続の2ケタ減となったことをメディア各社が取り上げております。

 前年対比119.2%を売った昨年の4月のハードルは、消費トレンドのパラダイムシフトがユニクロにフォローな現在、決して難しい数字ではなかったと思いますが、4月の前年に比べての気温の低さは、巧みな単価コントロールで着実に客数を維持するしまむらや、シーズン中のマーケットの変化対応に強く、やはり客数維持の得意なポイントが以下のような状況ですから、致し方ないところはあるかと思います。

        売上高    客数    客単価
ユニクロ  87.6%   92.2%  94.9%
しまむら  90.7%   92.8%  97.7%
ポイント  89.8%   90.9%  98.8% 

 それよりも、3月に既存店売上が前年割れした時にもブログで取り上げましたが、

関連エントリー-ユニクロ、3月既存店16.4%減より気がかりなこと

 課題は商品政策にもありそうです。

 以下、4月~ゴールデンウィークに各所でユニクロの店頭を見た感想を少し・・・

・ウィメンズトップスはデザインに走り、スタイルのよい女性を想定したものが多く見受けられる。デザイナーとのコラボも多数

・UJウィメンズも同様、スキニー、スリムフィットのオンパレード

・UTは、ディズニー、アニメキャラなどが圧倒的に多い。オンラインストアを見るとそれ以外にもいろいろあるんですがね。
店頭は完全にメジャーキャラクターものしかないのか?という印象。こちらは、海外店舗向け企画に傾斜してしまったのでしょうか?

・メンズのスリムフィットシリーズのバリエーションが結構増えている(店舗によってかもしれません)

・3月、4月の販売計画の狂いの調整もあるかと思いますが、ボトムまとめ買い、UTまとめ買い、POLOまとめ買い、など「まとめ買い割引きセール」がロングランで行われている。

・シルキードライのアンダーシャツ、クルー&Vの白が上旬にすでに完売状態(欠品)

・同ニットトランクスのXLサイズが完売状態(欠品)

一方

・キッズは、キャラクターが増えたのも手伝ってか、よく売れている模様

・POLOも、無難にまずまず売れているでは?

などなど

 全般的に、万人に受けるベーシックカジュアルが強みのユニクロらしからぬ、「着る人を選ぶ商品」が、この春には多く、誰もが着られ、幅広い客層に支持される、アンダーウエアーなどのベーシックアイテムを中心とした、本来守らなければならない、既存顧客向けの品ぞろえや在庫コントロールが手薄になっているのではないか?という印象を受けます。

 私も、小売チェーン勤務時代、既存店の売上が月次で前年を割ってしまった経験を何度もしていますが、その時の反省として、気温要因も確かに大きいものがありましたが、よくよく在庫を分析すると、往々にして、

 コア顧客(想定している中心顧客)および、サブコア顧客(その品ぞろえに共感して買ってくださる、次に大きな塊を形成している顧客層)に対する、品ぞろえ漏れ、サイズ問題(細身すぎるとか)、欠品、そして、プライスラインの崩れが原因だった

 ということが多かったです。

 新しい顧客開拓、流行の先を行く客層に支持される商品、あるいは、ちょっと高めの商品が売れ始めると、バイヤーの多くが、そっちの方に走ってしまう傾向にありますから、ある程度の営業サイドからの歯止めも大事だと思ったものでした。

 ベーシックカジュアルの先輩である米GAPも、品ぞろえがファッションに振れ過ぎた時、業績が低迷し、ベーシック回帰をした時に回復することは過去によくあったように思います。

 さて、ユニクロは、今の品ぞろえで、4月よりもハードルの高い(※)、5月を乗り超えることができるでしょうか?

 ※前年5月の既存店売上高前年比は118.3%で、同4月より若干低めですが、2005年の売上を100とした時の指数で比べると、4月が112.3に比べ、5月は126.6になっているため

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (2) | TrackBack (0)

May 06, 2010

アジア企業が日本市場を攻めてくる

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 5月3日の日経新聞の一面にあった「アジア家電 日本に攻勢」の記事は、少々身震いがしました。

 記事の内容は、いまやアメリカのワールプールや日本のパナソニックよりも売上高の高い白物家電世界最大手の中国海爾(ハイアール)や韓国LG電子が日本メーカーより1-2割安い洗濯機や冷蔵庫を引っ提げて日本市場に攻勢をかけてくるという話。

 日本のメーカー品から忠実に学び、世界市場で鍛えられ、品質は日本のメーカーのものに近づいたと言われるアジア家電メーカー。今や、日本企業からパーツを買って組み立てるだけでなく、パーツも忠実に作っているらしいじゃないですか。

 ハイアールは、今回の日本攻勢にあたり、1年間の品質保証は当然、日本の家電メーカーの子会社と組んだアフターサービスもしっかりつけてくると言います。

 そうそう、モバイルパソコンブームも台湾のACERやASUSが巻き起こしたわけですし。

 日本企業がアジアに進出したり、中国でアジア企業と競争することは皆さん、想定されていると思いますが、アジア企業の日本本土上陸によって、日本の業界や流通が変わることって想像したことありますか?

 日本の製造業、技術、品質は、今でも、これからも本当に世界一なんでしょうか?政府が参入障壁をつくり、ガラパゴス化し、日本企業同士の競争だったからできたことではないですか?

 時代に合わせて変わる力、進化するスピードは、彼らの方が断然速いですよ。

 ファッションビジネスも日本の方が上、と思っていたら、あっという間に追い越されそうです。
 
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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

May 03, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 ゴールデンウィークの前半は天候にも恵まれ、街にはそこそこ人出があったようでしたが、店頭の動きはいかがでしょうか? 

 ゴールデンウィークのお買いものの情報収集を検索エンジンでされた方が多かったようで、銀座のアバクロ、そして29日に松坂屋銀座店にオープンしたフォーエバー21のXXI関連の記事へのアクセスを多数頂きました。

 XXIは2日目、30日の金曜日に、仕事の途中にほんの少し立ち寄り覗きました。

 松坂屋の方がものすごく、フォーエバー21の販売促進に積極的、協力的だったのが印象的でした。

 昼過ぎくらいの時間でしたが、各階4-5台のレジがフル回転、朝のニュースバラエティで前日の開店の様子をご覧になったと思われる主婦層が圧倒的に多かったです。やはり、20歳前後だけではなく、平日昼間もこの層を動員できるのがF21の強みですね。

 メンズはやはり、中高校生向けが多いようで、質感と言い、ちょっと銀座の大人の方には買いづらいかもしれません。ソウルの明洞で見たフォーエバー21のメンズは私でも、結構買ってもいいかなというものが結構ありましたが、ラインが違うのでしょうかね。今後の展開に注目したいと思います。

 XXI銀座については、GW明けにあらためて時間を作り、細部をチェックしてきたいと思います。
  
 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-イケアの出店拡大、通販参入(10.5.1)

3位-絶好調、「オリエンタルトラフィック」の強み(10.4.27)

4位-ゲオ、ブックオフが中古衣料販売を拡大(10.4.29)

5位-フォーエバー21が来春、松坂屋銀座店のグッチ撤退跡に出店(09.11.19)

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May 01, 2010

イケアの出店拡大、通販参入

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 4月30日の日経新聞に、日本に進出済みの世界最大の家具およびホームファッション専門店、イケアの今後の全国展開と通販参入に関する記事が掲載されていました。

 現在、関東に3店舗、関西に2店舗計5店舗で約520億円のイケア日本法人は、愛知県に物流センターを建設、稼働させたことによって、日本全国展開のメドがたち、近々に名古屋地区、九州地区、また首都圏のまだ出店していないエリアでのシェアを拡大する模様です。

 毎年平均1店舗づつ出店といっても、1店舗の平均売上げが100億円ですからね。業界へのインパクトは小さくありません。

 記事の中で興味深かったのは、待ちにに待った通販への参入ですね。

 各店の品番別在庫状況は今でもネットで見ることができますが、前日チェックして行ったのに売れ違いで在庫切れだった経験もありましたし、あったはいいけど、宅配便の運賃が高かったり、週末、車で渋滞覚悟で行くのも億劫だったりしましたから・・・。

 以前、スタッフの方に通販はやらないのか?と聞いたところ、消費者に商品を自宅まで運んでもらう、組み立てもそうですが、消費者をサプライチェーンに巻き込んで実現している低価格ですから、ポリシーとしてやらないんですよ、なんて返事が返って来て、そこまで徹底してるのか~と妙に納得してしまったことがありましたが・・・。

 実際は、現在世界10ヵ国でネット通販は展開しているようで、日本では、今年10月、一般消費者というより、法人需要の開拓ということで、中小企業のオフィス家具需要やリフォームに携わる施工業者などを想定して店頭価格のままで販売することからスタートするようです。

 DIYが欧米ほど定着していない日本では、結構持ち帰っても苦労している一般顧客も居て、そういった業者さんをサプライチェーンに巻き込みっていうもくろみもあるのかもしれませんね。

 今でも、欲しいんだけど時間がなくて買いに行けない商品がいくつかあるので、その後の一般消費者向けの展開も含めて楽しみにしたいと思います。 

関連エントリー-イケア日本法人の売上高
関連エントリー-グローバル企業の物流・出店戦略

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02.外資来襲 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

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