週刊ダイヤモンドのユニクロ特集
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今週の週刊ダイヤモンドの特集記事、約30ページに渡る、「ユニクロ 柳井正 野望と死角」を読みました。
海外取材も含め、多くの記者の方が携わられた、総力を上げての仕上がりで、とても読み応えがありました。
記事を読んでいて、いくつか関心を持ったところを挙げてみます。
・2010年グループ5兆円構想を掲げる同社ですが、やはり、H&Mと、ZARAのインディテックスと比べると、成長性、収益性では、まだまだ及ばず。その結果として、米GAPを抜いたとは言え、株主からの評価=時価総額は、インディテックスはファストリの2.5倍、H&Mについては、3倍!の差がついています。
アナリストの方の指摘にもあるように、海外事業の高コスト体質を、H&MやZARAを見習って、どう効率アップするか、がキーになりそうです。
・今年オープンしたパリの旗艦店は年商100億ペースというアナリスト?の方の予測もあるようですが、一方で、オープン時は広告宣伝によって、ものすごい客数だったようだが、今は、H&MやZARAに比べて店内客数は少なめというレポートも・・・
・今後、最も店舗拡大が期待できる中国市場ですが、すでに中国全土で、2,000店舗近く出店していて、カジュアルウエア市場の16.3%のシェア(同社HPによる)を誇るローカルSPA、Metersbonweがユニクロの中国での成長の障害になるのではないか?という話。
Metersbonweホームページ
柳井会長は、韓国も中国も、ローカルSPAはグローバルSPAに駆逐される、とか、ヤング向けなので競合にならない、と眼中にないようですが・・・
・最後に、記事の中で、もっとも気になる、柳井会長の後継者に関する発言です。
「(自分が)引退するのは不可能だと思っています。会長は続けるつもりです。現実の執行をしている人をチェックする、経営者を変えていくという仕事をやろうと思います。
でも日々の経営を執行するのは65歳以降はやめたい。ただ、重要事項に関しては、相談を受けないといけないと思います。経営者の進退に関しては、僕が自分で決めたいです。」
オーナーの気慨に負けず、体を張りながら、オーナーの顔色をうかがって仕事をしなさい、というのは、なかなか忍耐のいることです(汗&胃痛)。
しかし、世界の元気のいいオーナー会社の経営者にはそんな共通点もあるかもしれない、と思います。
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