レナウンが中国の大手繊維メーカーの傘下に
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5月23日の日経新聞によると、再建中のアパレルメーカー大手のレナウン(10年2月期年商1290億円)が、中国で売上8位の繊維・アパレル総合メーカー、山東如意集団(09年年商約1400億円)を引受け先としする第三者割当増資を実施し、実質同社の傘下に入る方向で最終調整しているとのこと。
これにより、山東如意は、約40億円で、レナウンの発行済み株式の約40%を取得することになり、現在、レナウンの筆頭株主である、ファンドのネオラインの持ち株比率25%を上回り、筆頭株主になるようです。
かつての日本のアパレル最大手が中国企業傘下になる・・・
2年前にスポーツアパレル大手のフェニックスが中国企業になんと!1円で買収されたニュースもご記憶かと思いますが・・・
アジアでM&Aを手がける友人によると、今、日本のアパレル企業を買収しようと、資金を準備している中国企業は、少なくないようですから、今後も、日本の大手企業が中国企業の傘下になるなんて話、出てきそうです。
アジアにおける世界指折りの大きな市場としての中国市場と日本市場を、併せてどう攻略するか、これは、日本企業、中国企業にかかわらず、アジア企業、グローバル企業の21世紀の課題です。
そうしたら、拠点をどこにおいて、どんなリソースを活用して、どこでモノづくりをして、どのような物流を組んで、それぞれのマーケットを攻略するのが最適なのか?
その時、見るべき世界地図は、もう、日本が真ん中にある市販の地図ではいけないのかもしれません。
中心となるのは、上海から香港までの中国沿岸地域?
そこで、日本企業が上海、香港に拠点を移し、そこからアジア全体を見渡して戦略を練るのが早いのか、あるいは、中国企業が日本のある程度出来あがったリソース(ブランド、ノウハウなど)を買収して、中国沿岸都市から日本を含むアジア市場を見渡すのがよいのか?
いやいや、アジア企業だけではない、地球の裏側の国、スウェーデンのイケアやH&Mも、アジア攻略のためのハブ物流拠点として上海を選んだようですし・・・
レナウンの中国企業大手による買収は、一企業を取り巻く出来事ではなく、日本がすでに巻き込まれているグローバルウォーズのひとつの現象と見るべきではないでしょうか?
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