眼鏡業界も買い足し型で店頭鮮度、商品回転向上へ
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6月21日の日経MJに、スリープライス眼鏡チェーン「JINS」を展開するジェイアイエヌのサプライチェーン改革に関する記事が掲載されていました。
同社では、定番商品ではない、企画商品と呼ばれる商品群に関し
従来 今後
発注量・・・ 3ヵ月分 → 2か月分
納期・・・ 2-3ヵ月 → 1-1ヵ月半
在庫・・・ 売り減らし → 発売後2週で追加判断
とすることにより、今後、納期の短縮と、商品回転の飛躍的な向上が見込まれるとのこと。
この体制の背景には、約10社の中国の協力工場に対し、従来は、品番ごとの発注契約だったものを通年発注量保証契約に切り替えることによって、生産の優先順位をジェイアイエヌ側がコントロールできるようになることがあるようです。
結果、在庫コントロール業務は増えますが、売り逃しの減少と、デッドストックの削減により、店頭の鮮度アップと、在庫削減、キャッシュフロー向上が期待できるというわけです。
この手法は、ファッション、特にアパレル業界では、ごく当たり前のリスクマネージメント、店頭鮮度管理の話ですが、アパレルよりも、購買頻度が低くて、年間商品回転が低い、異業種が取り組み始める意義は大きいと思います。
私が年間何回か講師をさせていただいている富士通さんや東芝テックさんの在庫コントロールセミナーでは、「在庫」というキーワードがキャッチ―なため、アパレル企業だけではなく、靴、服飾雑貨、アクセサリー、眼鏡・・・異業種の方も沢山参加してくださっています。
私が講演でモデルにしている事例は、在庫日数45日、年間8回転くらいのファッションストアなので、講演終了後のアンケートで、アパレルよりも、生産リードタイムが長くて、商品回転の少ない異業種企業の方の中には、うちが扱っている商品は、服とは違う、というコメントを残される方が少なからずいらっしゃいます。特に靴業界の方に多いかな。
しかしながら、同じファッション、鮮度が命であり、キャッシュフローが生命線のビジネスである以上、数字を置き換えて応用すれば、改善に使えるはずなのに、自ら可能性を否定してしまうコメントを目にするのが、残念というか、もったいなくてしかたありません。
生活必需品ではなく、「ファッション」を扱うのなら、是非、自分たちより、購買頻度、商品回転の高い業種、業態をベンチマークすることにより、店頭鮮度を高めていただきたいですよね。だって、それこそお客さんが望む、喜ぶことなのですから・・・
そんな意味で、もはや、ファッションの一部である、眼鏡業界のジェイアイエヌのチャレンジに期待するとともに、その成果を楽しみにしたいと思います。
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