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July 30, 2010

サンリオを支える海外ライセンス事業の課題

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 7月30日の日経新聞に、「ハローキティ」のサンリオがインド、ドバイ、ロシアなど新興国でのライセンス事業に本格参入することに関する記事が掲載されていました。

 以前にも日経記事で読みましたが、「ハローキティ」を中心に、かつては国内物販事業で稼いでいたサンリオも、08年3月には、営業利益ベースで、海外事業が国内事業の利益を上回り、さらに、09年3月期には、国内物販事業の赤字を海外ライセンス事業が補う形になっている模様。

 サンリオは、国内物販直営店の閉鎖を進め(3年間で260店舗のうちの40店舗を閉鎖の計画)、まずは先進国へのライセンス事業の拡大を進め、(H&MやZARAでも見かけましたね。)、今後、新興国も、直売から、現地パートナーに任せ、現地特性に合わせ、利幅の厚いライセンス事業を中心に拡大する計画とのことです。

 日本を代表するキャラクターである、ハローキティには、世界で頑張ってもらいたいところですが、日経記事の最後にあるように、映画やテーマパークで、複数のキャラクターにスポットを当てながら、ライセンス事業を拡大するキャラクター王国、ディズニーに対して、サンリオの駒の少なさ、仕組みのなさになど課題が少なくないようです。

 新興国では、パートナー選び、ニセモノ対策、陳腐化の加速など更に課題も多いですからね。

 話は変わりますが、以前、俳優 渡辺謙さんがラジオで語っていた、ハリウッドから見た日本のカルチャーの話の一部だったと思いますが、日本企業は、世界で注目されるキャラクターやサブカルチャーコンテンツを沢山抱えているのに、営業が下手で、価値相応あるいはそれ以上に高く売るテクニックに欠け、買いたたかれる、という指摘が耳に残っています。

 誰に、どう売るか、も大事ですが、価値と権利を守りながらサポートする交渉力のあるエージェントのインフラづくりこそが、日本のサブカルチャーが世界で繁栄するか否かのカギを握っていると感じたものでした。

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07.東京から世界へ発信 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 29, 2010

アウトレットモールは国内に残された最後の高効率出店立地?

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 7月29日の日経新聞や繊研新聞に、三井不動産が運営するアウトレットモール、ジャズドリーム長島(三重県桑名市)の4期目の増床計画(2011年の秋)に関する記事が掲載されていました。

 この増床により、同施設は、40,000平米になり、国内最大規模の御殿場のプレミアムアウトレットと並び、テナント数では国内最多になる模様です。(10年3月期では、30,000平米、187店舗、売上319億円=前年比2%増)

 先ごろ、滋賀竜王に新しい三井アウトレットパークがオープンし、これもまた絶好調らしいですが、先日のチェルシーの成田空港近くのアウトレットモール開業計画といい、ここのところアウトレットモール開業関連のニュースがほんと多いですね。

 本来、正規店で売れ残った在庫処分の目的のはずのアウトレットモールも、すっかり新しい販路として、情報武装して、賢くなった生活者の買い周り、使い分けのひとつにビルトインされたようです。

 月坪効率も50万円超は当たり前、100万円のテナントも少なくないようで、ファッション企業側からみれば、それだけ売れる立地を逃す手はない、と判断するのは当然なのかもしれません。

 特に、最近、アウトレット初出店!なんていうブランドの顔ぶれを見ていると、これまで、都心の高効率の駅ビル、ファッションビル、路面で商売をしていて、在庫消化に常設店舗を構えるほど困っていないのではないかな?と思われるブランドもちらほらあります。

 高効率の立地に出尽くして、変に2番手立地に出て、効率を下げるよりは、次は同じまたはそれ以上の効率のアウトレットモールだ!なんてノリで意図的に専売品をそこそこ絡めて出店している企業が少なくないようです。

 リサーチやプライベートで、近郊のアウトレットによく行きますが、プロの目で見ると、処分品と専売品の違いは明らかです。特にセレクトなんかは、その面で、ラベルを見なくても一般の方々でもわかると思いますが、楽しんでお買いものをされているお客さんの様子を見ると何も言えません。

 そんなことで、アウトレットモール開業について、デベロッパーとファッション企業成長と生活者の利害は一致しています。新聞では、「淘汰の時代に入った」なんてコメントもありますが、閉鎖になった施設は、もともと無謀な計画だっただけで、今後もアウトレットモールはまだまだ増えるのではないでしょうか。

関連エントリー-ZARA(ザラ)が7月に日本初の常設アウトレット店をオープン
関連エントリー-チェルシーが成田空港近くに大型アウトレットモールを開業

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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 28, 2010

日本のヤフー(Yahoo!)と米グーグル(Google)の提携とブログについて

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 7月27日にインターネット検索国内最大手のヤフーが、検索エンジン・ネット広告などの技術で、米グーグルと提携することを発表し、年内にも、Yahoo!ヤフーの「検索エンジン」は、グーグルの技術・アルゴリズムを使ったしくみに切り替わるようです。

 日経新聞などの記事によると、これからは、日本の検索エンジンのシェア53.2%を占めるYahoo!を使っても、同37.3%のGoogleグーグルを使っても、≒9割の検索結果が、Googleと同じ結果になる、と捉えてよいようです。 

 結果、世界シェア66.8%のグーグルは、首位になれなかった国、日本と中国のうちの日本で断トツ首位となるわけですね。

 独禁法に触れないかどうか、なんて、新聞記事では取りざたされていますが(問題ないようです)、マイクロソフトと提携して、同社のイマイチの技術を取り入れようとする米ヤフーよりも、むしろグーグルの技術の方を信頼し、採用したというのが、今回の提携の背景にあるようです。

 私は、インターネットを利用するようになってから、グーグル愛用者のひとりですし、また、このブログも、Googleリーダーのファッションフィードパッケージの標準ブログに採用されるなど、グーグルさんには日ごろから大変お世話になっています。

 このブログにアクセスして下さる方の半分は検索エンジン経由、なおかつ、グーグルが2/3、Yahoo!が1/3であることもわかっています。

 それぞれ、どんなキーワードで検索されて来られるか、過去30日の統計を解析しましたが・・・グーグル経由の方々のほうが、断然、私が望む(是非読んでもらいたい)キーワードでヒットして、ブログに来られることもわかりました。

 だから、今回の提携は、このブログにとっても、的確なアクセスアップに繋がることになることが期待でき、喜ばしいことだと思っています。

 私に限らず、国内のブロガ―にとっては、いいニュースなんじゃないでしょうか?

 これからもよろしくお願いいたします。

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July 26, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 24日の日経新聞によると、セレクト大手のビームスが、香港の有力セレクトショップ「アイティー」をFCパートナーにして、基幹業態である「ビームス」の中国展開に乗り出すようですが、記事中にあるように、中国の衣料品市場規模は、すでに日本のそれを上回っているんですよね。記事を読んでいて、あらためてそうなんだよな~と、続々と中国進出を決めるファッション企業のアクションに納得しています。

 日本のGDP世界2位の座が今年、中国にとって代わられたニュースは、記憶に新しいと思いますが、以前読んだ日経記事によると、中国の衣料市場規模はすでに15兆円と推定されているようなので、日本の市場規模、10兆円割れに対し、1.5倍というところのようです。

 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-訃報 渥美俊一先生逝く(10.7.22)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-「ユニクロ流」はユニクロにしか通用しないのか?(10.7.23)

4位-チェルシーが成田空港近くに大型アウトレットモールを開業(10.7.19)

5位-ユニクロ本来の仕事(10.7.9)

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July 23, 2010

「ユニクロ流」はユニクロにしか通用しないのか?

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 7月23日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞各紙に、前日、ファーストリテイリングが、完全子会社キャビンを同リンクセオリージャパンに吸収し、来年始めをめどにキャビンが展開していたザジ、アンラシーネ、e.a.pなどの事業から撤退することを発表したプレスリリースに関する記事が掲載されていました。

 子会社の合併およびキャビン事業再編に関するお知らせ

 おそらく、株主に対する期限通りのお約束が果たせなかった、というのが大人の事情だと思いますが(そういう意味では、今後の靴事業も同じことになる可能性は否めません)、いろいろな意味で残念が気がします。

 キャビンが展開する上記ブランドは、ファストリが子会社化した時、同社がユニクロ以外に、日本を含むアジアマーケットで、レディースカジュアルビジネスを拡大する上で、もっとも、親和性があり、マスに広げ易く、料理しやすいブランド群だと思っていたんですけどね。

 このあたりをうまくこなせないようだと、「ユニクロ流」はユニクロにしか通用しないのかな、と思わざるを得ません。

 もともとのキャビンのブランドなんかもそうですが、マス狙いながら、それなりに、アパレルブランドらしい手工業製品的な面、味わいもあったわけで、ユニクロ流の「アパレルの工業製品化」的なアプローチは、既存アパレル再生には機能しないのかな~と感じてしまいます。

 ここのところ、プレスリリースの多いファストリですが、今週は、日本が世界に誇る素材メーカーである、東レとの長期的取り組み第二弾に関するプレスリリースもありました。ユニクロは、東レとのタイアップや機能素材の強化、DOスポーツへの取り組みなんかを広くアピールすればするほど・・・

 インナーウエアー(下着、部屋着)のユニクロ、機能素材のユニクロ

 のポジショニングが強まり、ますます、アウターとして着たい「ファッション」から遠ざかって行くのではないかと思ってしまいます。

 機能、インナー、DOスポーツを全面に出し、一方、ファッションとして企画した商品を値下げ処分している最近のユニクロの店頭を見ていているとそんな感じがしますね。

 そういう意味では、今、大手のファッション企業は、ユニクロを「非ファッションアパレル企業」として、「リ・ポジショニング」して、ファッションSPA大手のポジショニングを獲得するラストチャンスなのかもしれません。
 
 私は、2000年前後のフリースブームの後、「ユニバレ」が話題になった時にも、多くの大手アパレル企業にそのチャンスはあったと思いますが、残念ながら、その時は、各社、ユニクロの本当の脅威に危機感を持てず、2005年以降の柳井社長復帰、ユニクロ回復後の独走を許してしまったと思います。

 今回も、潮目が変わった、高くていいものを売ろう、と決め込むなら、その座が、外資のH&MやZARAに持っていかれることを、指をくわえて見ているしかないのでしょう。

関連エントリー‐ファストリがキャビンを傘下に
関連エントリー‐ユニクロのファストリが、キャビンを更なるTOBで完全子会社化へ

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (2) | TrackBack (0)

【御礼】ファッションビジネスセミナー@福岡博多へのご来場ありがとうございました。

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 7月22日、福岡博多天神で開催された東芝テックさん主催のファッションビジネスセミナー、「ファッション商品を売り切るしくみ」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 また、東芝テック九州支店の皆様、たくさんの集客をいただき、那珂川に面したすばらしい眺めの会場で、素敵な機会を頂戴し、大変感謝いたしております。(東京のセミナー並みのご集客があったので、すごいと思いました)

 特に、二ケタ店舗をお持ちで、ケーススタディー(私の体験談)と同じ規模感の企業の方々のご感想がとてもよかったので、よかったと思います。

 ブログをお読みの方もいらっしゃり、皆さんにごあいさつできなかったのは残念でしたが、また博多には伺いたいと思いますので、その際は是非お話いたしましょう。

 今回のコンテンツは、私がもっとも多く講演させていただいている多店舗化のための在庫コントロールの秘訣でした。毎回、回を増すごとに、最新の情報を取り入れ、進化していると思います。

 個別企業向けの社内セミナーとしても行っていますので、以下をご覧になって、ご興味のあるファッション企業の方がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせください。

 御社だけの「在庫コントロール」社内セミナー企画します

 よろしくお願いいたします。

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 22, 2010

訃報 渥美俊一先生逝く

 ダイエー、イトーヨーカ堂、イオン、セゾングループ・・・日本の多くのチェーンストア創業者とともに、アメリカのチェーンストア理論を研究し、今日まで、多くの日本のチェーンストア経営者に影響を与えてこられた日本リテイリングセンターの渥美俊一先生が、昨日多臓器不全のため逝去されました。83歳でした。

 訃報は、昨日夕方から夜にかけて、妙に「渥美俊一」の検索キーワードでこのブログに来られる方が多かったので、ネットニュースを検索して知ったものでした。

 私も、このファッション流通業界で仕事をするようになって、渥美先生には多くのことを学び、勇気づけられたひとりですので非常に残念です。渥美先生のその機関車のような指導者ぶりは先にも後にもいらっしゃらないでしょうから・・・

 直接お話をさせていただく機会はありませんでしたが、商社勤務時代にアメリカ出張を繰り返していた私は、自然とアメリカのチェーンストアでのショッピングの楽しさに魅了され、独学でリテイルマーケティングの本を読み始め、その中に、渥美先生や同じ日本リテイリングセンターコンサルタントの桜井先生の本が何冊かあったのが先生を始めて知るきっかけでした。

 商社を辞めて、アメリカに滞在し、帰国後勤務したアパレルチェーンでは、その会社が、渥美先生が設立されたチェーンストアの勉強会組織ペガサスクラブの会員だったこともあり、何度も渥美先生の泊り込みのセミナーに参加させていただき、チェーンストアで働くものとして、そのロマンとロジック、そして、使命感を駆り立てられたものでした。

 先生が講義される内容をそのままやったら大変なことになりますが、

 アメリカでの感動体験+チェーンストア理論の座学+小売チェーン店頭での実践(実務のPDCA)

 を行い、理念、原理原則、指針は普遍的なものがあると体感しています。

 百貨店やGMSの凋落によって、チェーンストア理論が通用しなくなったことを指摘する人も少なくありませんが、それは、彼らが、チェーンストア理論の「売り場面積の拡大」の部分ばかりに取り組むことによって、本来チェーンストアが目指すべき、時代に合わせて、一般生活者の生活をアメリカ並みもしくはそれ以上に豊かにする商品開発を行う、という命題を二の次にしてきたためだと思っています。

 すべてが、会員企業ではありませんが、ユニクロ、しまむら、西松屋、ニトリ、ABCマート、カインズホームのベイシアグループなど、現代の勝ち組企業は、カテゴリーキラーとして、SPA手法に本格的に取り組むことによって、出店による規模の拡大によるバイイングパワーの獲得だけではなく、高品質低価格商品をしっかり開発し、生活者の生活を豊かにし続けているわけですが、この根底には、今でも渥美先生が主張、体系化したチェーンストア理論の原理原則があり、それを応用しながら、成功している事例ではないかと思います。

 多くのことを勉強させていただいたことを感謝し、心よりご冥福をお祈りいたします。

 渥美先生について触れた過去のエントリーをご紹介しておきたいと思います。

 関連エントリー-「流通革命は永遠に続く」ダイエー創業者中内功氏死去
 関連エントリー-日経ビジネス記事「ベイシアの諦めない経営」を読んで
 関連エントリー-「マネジメント」の意味
 関連エントリー-カリスマ経営者と後継者育成
 関連エントリー-ユニクロ本来の仕事
 関連エントリー-「アパレルSPA(製造小売業)原論」とも呼べる書籍

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July 20, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 梅雨が明け、学生さんも夏休みに入りました。今年も猛暑、残暑のようですが・・・秋の芽も見えていると思いますので、夏物もしっかり消化して、秋の立ち上がりにつなげたいところです。

 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロ本来の仕事(10.7.9)

3位-ファストファッション時代の情報収集(10.7.8)

4位-H&Mの日本10号店が10月9日ららぽーとTOKYO-BAYにオープン(10.7.15)

5位-社内プロジェクトミーティング、社内研修活性化のためのヒント(10.7.16)

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July 19, 2010

チェルシーが成田空港近くに大型アウトレットモールを開業

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 7月19日の日経新聞一面に、プレミアムアウトレットでおなじみの、三菱地所グループのチェルシージャパンが、2013年に成田空港近くに大型アウトレットモールを開業することに関する記事が掲載されていました。

 同アウトレットは、御殿場の半分弱、100店前後のブランドアウトレットでスタートし、ビザ発給の所得制限が緩和された中国人からの観光客を中心に、外国人観光客を取り込もうというものです。

 空港近隣のイオン成田では、約15%くらいが外国人観光客による売上という話もありますし、空港ターミナルに出店するファッション企業も増えつつあるようです。ユニクロは、第一と第二、2つのターミナルにしっかりひとつづつお店がありますし、コモディティーを売るお店だけでなく、最近では、ユナイテッドアローズまでも出店しましたね。

 国内需要が伸び悩む中、今後ますます増える中国人観光客を対象とした集客、販売合戦はあらゆるところに拡大しそうです。

 記事を読んでいて、興味深かったのは、今回、成田空港近くに大型アウトレットモールを開業する意図のひとつに、同様にチャンスをうかがう韓国の仁川空港との中国人観光客争奪戦の側面もあるという話です。

 外国人観光客に選ばれる、魅力的な国になるために、日本はこれからどう変わって行くのでしょうか。

関連エントリー-中国人観光ビザ緩和で国内での日本人の国際性も問われる
関連エントリー-三井不動産が中国の寧波にアウトレットモールで進出

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July 16, 2010

社内プロジェクトミーティング、社内研修活性化のためのヒント

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 私が、日ごろ、クライアント企業様の社員研修やプロジェクトミーティングのファシリテーションをする上で長年参考にし、応用しながら取り入れている手法のネタ本のひとつである、すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!の運用編が、最近出版されましたので、ご紹介しておきます。

 すごいチーム―結果を出すチームマネジメント12の方程式

 大ベストセラーとなった、「もしドラ」こと、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は、今でも、ビジネス書の売上ランキングの1位のようですが、「もしドラ」のキーワードにもなっていた、チームの中で、人を活かし、風通しをよくして、認め合い、学び合うクセをつけ、まずはやってみる、工夫する、成果に執着する人材、チームを育成するための、シンプルながら、実践的な方程式、魔法がわかりやすく書かれています。

 チームがギスギスしていて、評価するよりも、足の引っ張り合いだったり、上司と部下、馴れ合いになってしまうと、今更照れくさくてできないよ、なんてぼやかれる方も多いかもしれません。そんな時は、我々のような外部コンサルを活用するのも手ですが・・・

 でも、まずは、どこからでもいいので、できそうなところからひとつづつやってみると、意外なくらい変化があります。今まで、埋もれていて、気づかなかった、メンバーの才能が発見できたり・・・トライアンドエラーで、お試しあれ。取り組むあなた自身がチームを変えるはずです。

 アマゾンのレビューを書かれた方と同じところに、私も納得したものです。

 「事故が発生したとき、アメリカでは人助けをしたヒーローを探す。日本では原因を作った責任者を捜す」

 プロジェクトに限らず、日々の仕事でも、誰が悪いかではなく、是非、ヒーロー、ヒロイン探しをしましょうね。
 
 追伸: 先週、「すごいチーム」を読み終えた私も、あらためて、それらの方程式の意味とメリットを噛みしめ、初心に返って、今週行った2つのクライアントさんとの定例プロジェクトミーティングで、それぞれ、ひとつづつ方程式を実践しました。そのおかげか、参加された皆さんが、普段より一層、すっきりした感じになったのが印象的でした。
 このモチベーション、しっかり維持して行きたいと思います。 

関連エントリー-「学ぶ組織」と「教える組織」

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July 15, 2010

H&Mの日本10号店が10月9日ららぽーとTOKYO-BAYにオープン

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 7月13日の繊研新聞と日本繊維新聞によると、H&Mが10月9日に日本10号店を、日本最大級のショッピングセンター、ららぽーとTOKYO-BAY(南船橋)にオープンするとのこと。

 同店は、1フロア、約600坪(2000平米)でレディース、メンズ、キッズ、アクセサリーなどフルラインを展開するとのことです。

 H&Mの10店舗目は、出店交渉中だった吉祥寺の伊勢丹跡になるとばかり思っていましたが、業界筋によると、そちらの物件への出店は見送ったようで、ららぽーとTOKYO-BAYが10号店になるとのことです。

 H&Mの2010年11月期決算の上半期レポートが出たので、日本の売上状況をチェックしました。

 09年12月―10年5月の半年で、106億26百万円(SEK=11.9円で換算以後同じ)

 第2Qに大阪戎橋、イオン武蔵村山ミュー、ららぽーと横浜の3店舗を出店し、上半期末は9店舗となっていますが、これら新店の稼働日数を考慮し、第2Qの売上指数で割って、日本の9店舗の平均年間売上規模を計算してみました。

 そうすると、1店舗あたり約31億円、平均売場面積575坪で、月坪効率45万円になります。

 前年の1号店の銀座店とフォーエバー21と競い合った原宿の2店舗体制のころに比べると、当然効率は落ちていますが、第1Q終了時点でフルに回っている6店舗で計算した時と比べ、その勢いに衰えはありません。

 ちなみに、H&Mの全世界の平均が、一店舗あたり約6億5千万円、平均売場面積400坪強、月坪効率14万円程度ですから、日本の好立地がH&Mにとって、どれだけおいしいかはおわかりでしょう。

 業界の関心は、H&Mが、これから日本でどのくらい店舗網を広げるか、だと思いますが・・・

 同社がアメリカに2000年に初出店してから、10年が経過し、間もなく200店舗に到達するようですので、日本での拡大も、アメリカでの拡大状況がひとつの参考になるかもしれません。

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 13, 2010

7月22日(木)ファッションビジネスセミナー@博多

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 来週、7月22日木曜日、福岡・博多で開催される東芝テックさんのファッションビジネスセミナーで講演をさせていただきますのでご案内申し上げます。

 九州地区でブログをお読みの皆さん、内容にご興味があり、ご都合が合うようでしたら、是非ご参加ください。

 日時:2010年7月22日 木曜日 14:00~

 場所:西鉄イン福岡 2階 Bホール 福岡市中央区天神1-16-1 TEL 092(716)8024

 タイトル:ファッション商品を売り切るしくみ

 主催:東芝テック株式会社 九州支店

 参加費:無料

 講演内容は、私自身がアパレル専門店チェーン勤務時代に商品コントロール部を立ち上げ、組織・しくみづくりから、人材育成、システム活用を行った約3年間の実体験を体系的に ストーリー仕立てで、わかりやすくご紹介するものです。

 現在、多店舗化を推進中のファッションストア様が、店舗特性ごとの品ぞろえの見直しや、シーズン中の機会損失をできるだけ起こさないための在庫運用、全社一丸となっての期末消化率の向上などに取り組む上での基本中の基本をお話します。

 少しでも日々の問題解決や収益アップのヒントになれば、と思っています。
 
 参加ご希望の方は、以下のDMをプリントアウトして、以下の担当者あてにFAXにてお申し込みください。

 DMをダウンロード

 事務局:東芝テック 九州支社 営業推進部 岡崎氏、流通営業部 植原氏 
      TEL 092(482)6611 FAX 092(451)0835

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July 12, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 参院選とワールドカップ決勝の週末、夏のセールの2週目週末の様子を見にららぽーとTOKYOBAYを歩きましたが、やはりプロパー期にも顧客の支持を得ていた店舗が、セール時も賑わっていましたね。

 あと、割引率や値下げ価格を一律にするというわかりやすさもキーワードのように思いました。

 いつものことですが・・・ 

 さて、以下が先週のランキングになります。最近は、記事がTwitterで紹介されるケースも多くなりました。
        
【ランキング】

1位-ユニクロ本来の仕事(10.7.9)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-ファストファッション時代の情報収集(10.7.8)

4位-2009年度アウトレットモール市場規模(10.7.6)

5位-和製ファストモデルも再構築の時?(10.7.3)

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July 11, 2010

組織・人事の国際化も、基本は「現場」に近く

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7月10日の日経新聞に、ユニクロのファーストリテイリング他、日本企業がグローバル戦略の一貫で、事業部や関連本部の中枢を日本から海外に移転したり、現地法人の社長に現地人を抜擢する事例がいくつか紹介されていました。

 日経新聞では、最近、この手の内容のニュースを、積極的に掲載していますね。

 日本国内市場のみをターゲットにして久しい日本のファッション業界では、今までは、関係なかったことも、欧米ファストファッションの上陸、中国マーケットを視野に入れなければ、今後の成長が望めない市場環境、アジア人観光客の流入・・・グローバルウォーズに飲み込まれた日本では、もはや避けては通れない話題でしょう。

 アパレル業界でも、ユニクロは別格、と思ってはいけません。中国出店を加速しようとするサンエーインターナショナルも先ごろ国際事業部の本部を東京から中国上海と香港に移しましたしね。

 聞くところによると、中国での好立地への出店の決め手は、「即決」だそうですから、本社に帰って、上司と相談や稟議では埒が明かないので、「現場」に即決できる幹部がいる必要があるわけです。

 前説はほどほどに・・・

 今回の記事のメインは、ファストリが、同社2010年「民族大移動の年」に、ユニクロの商品企画を担うR&D部門(デザイナー、パタンナー)と生産管理を行う生産部の大半を中国上海に移転する方向で進めているという話です。

 記事によると、目的は、生産現場との連携を緊密化し、商品の完成度を高める狙い、とあります。

 中国一極集中生産のリスク分散のために、バングラやカンボジアの生産比率を高めている同社ではありますが、7割以上の生産を行う中国の工場=「現場」の近くに、本生産やサンプリングに携わる職種のスタッフが常勤していることは、非常に効率的で、的を得ている話だと思いますね。

 そして、それを実行に移そうとする同社は、さすがだと思います。

 上海へ異動できる日本人スタッフは、グローバル化に向けて、それなりの覚悟もいるでしょうし、中国人スタッフ比率を高めて切磋琢磨することによって、工場とのコミュニケーション的にも、人件費を含むコスト的にも、スピード経営的にもメリットがあると考えられますから。

 以前、同社がこの話を進めていることが、業界で話題になった時に、生産、設計(ハード)系のスタッフと一緒に、デザイナー(ソフト)も、上海に異動させるのかどうかで興味深い議論になりました。

 本来なら、世界のデザイナー、クリエーター、バイヤーが定点観測の地にしている、世界のファッション(店頭)とそのリミックス(ストリート)に最も触れられる「現場」=東京から離れるのはもったいない話だと思いますが、

 将来は、日本より中国マーケットを重視しようと思っていたら、中国市場を日夜ウォッチできる「現場」=中国に行って中国人のファッションを研究するのもありでしょうし、

 はたまた、マーケットを見てクリエイティブなデザインをするより、日欧米の上層ファッション企業が、どんな商品を中国で作っているのかの情報に触れ、研究しなさい、ベンチマークしなさい、高品質のノックオフ商品を考えなさい、というのなら、その「現場」は中国の工場や素材メーカーということになるでしょう。

 さて、同社のデザイナーが期待されている仕事の「現場」ってどこにあるのでしょうかね。 

 ちなみに、H&MもZARAもGAPも、生産担当者は、「現場」である生産地ごと張り付いていますが、デザイナーは本社を拠点にして、海外リサーチに飛び回っているようですが・・・

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July 10, 2010

ハニーズが成長力回復に向けて始動

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7月8日の日本繊維新聞と9日の繊研新聞に6月から新しい決算期(11年5月期)に入った、婦人カジュアルウェアSPA(製造小売)企業、ハニーズの今期計画に関する記事が掲載されていました。

 ハニーズと言えば、2007年くらいまでは、シーズン立ち上がりにメーカー仕入れ商品を店頭に並べ、売れた商品や、マーケットで見つけた売れ筋をいち早く見極め、自社で中国の取引先に依頼して、短納期生産(QR)する手法を用い、ヤングカジュアルウエアーのマスマーケットにおける商品的中率を高め、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。 

 そのころは、同社を取り上げる新聞記事も多かったので、ちょくちょく、ブログでも取り上げたものでした。
 
 本格的QRを実践する日本のアパレルSPA(製造小売業)(05.4.1)
 ハニーズは日本のH&Mになれるか(05.7.14)
 ハニーズが極めるデマンドチェーンマネージメント(06.3.7)
 ハニーズも、リスクを張って企画先行型商品を開発へ(07.9.21)

 その後、同社のキャパを上回る大量出店を、効率の悪い立地に続けたことが大きな要因だと思いますが・・・既存店売上が長い間低迷し、プレス活動も控え目にされていたのか、同社の記事もあまり見かけなくなりました。

 同社の決算関連データをチェックしてみたところ、先月6月は、2007年11月以来、約30ヵ月続いた既存店売上高の前年割れ記録にようやく終止符が打てたようで、久々に既存店の売上が単月で増収だったんですね。

 長いトンネルを抜けて、今期同社が打ち出す方策は

 国内においては

 店舗のスクラップ&ビルトを続けながら、(40店の出店に60店の退店、期末店舗数は867店の見込み・・・店舗数はユニクロより多い)

・これまで商品本部主導だった全国統一MD(マーチャンダイジング)を見直し、立地別店舗特性別MDとすること

 そして

・大手SPA出身者を幹部として招聘して営業本部を新設し、商品本部と2本部体制で、現場の意見を吸い上げながら、販売力を強化し、

 まずは、既存店の脇固めを行う模様です。

 一方、中国の出店の方は順調のようで

 今期は、60店を出店し、期末店舗は199店になる見込み(これもユニクロより多い)。

 日本繊維新聞に掲載されている期末店舗数156のうち、FCが14店舗しかない、つまり直営が140店舗あるというのは、立派です。

 また、中国で生産した商品を、現地の自前の上海と青島の物流センター経由中国本土に回せるしくみもできているらしく、粗利率は、日本国内よりも中国の方が高いようです(国内が58%に対して中国は65%超)。

 目指す中国1000店舗に向けて、着々と自力の体制づくりが進んでいるようです。

 正直言うと、NSC(近隣型ショッピングセンター)や、他社の退店の続く2等地、3等地のファッションビルにダボハゼ的に出店をし始めたころ、あぁ、ハニーズも、規模の拡大を急いで坪効率を下げ、販管費率が上昇して、衰退して行った業界の多くの大手婦人服チェーンの轍を踏むのかなぁ?と懸念しておりましたが・・・今期は、整理がつき、ようやく成長回復のメドがたったのでしょうか。

 そもそも、同社が衰退していった旧来型の婦人服チェーン店たちと違う点は、

・マーケットの需要を、国内メーカーに頼らず短納期(QR=クイックレスポンス)で商品化できるSPA手法を取っているところ

・低い販売効率でも、ある程度はやっていける粗利率の高さ(昔のチェーンより10%程度高い)

・経営者のリーダーシップのおかげか?本部が、それほど頭でっかちにも経費高にもならなかったこと

・国内の成長が曲がり角にあっても、早いうちに中国出店に取り組むことで、成長モチベーションが保てていたこと

などが挙げられます。

 ハニーズは、これまで、QRで売れ筋商品を調達、店頭に並べることができても、売り切る力が弱かったわけで、規模に耐えうる在庫コントロールや店舗人材育成というボトルネックを克服することができれば、まだまだ和製ファストファッションとして、成長できる可能性と企業体力を残している企業ということができそうです。今期の政策の成果に注目して行きたいと思います。

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July 09, 2010

ユニクロ本来の仕事

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 7月8日の日経新聞に、ユニクロが東レや東京大学と共同で、着用して歩くと通常時よりカロリー消費量が増えるという男性用肌着「イージーエクサ」を開発したことに関する記事が掲載されていました。

 Tシャツとパンツの2種類、価格は各1500円。インターネットと100店舗の国内店舗で実験販売を始めたとのことです。

 この記事を読んで、おぉ、ワコールのクロスウォーカーの廉価版?と思った方は少なくないはず。

 本家のクロスウォーカーは5000円台ですから、ユニクロの価格はその1/3!

 チェーンストアシステムを利用して、業界の従来の価格の常識をまずは1/2に、そして、1/3にすることによって地域の大衆の生活を豊かにするのがチェーンストアの使命である。

 ユニクロのこれまでの商品戦略の勝ちパターンを見ていると、以前に私も学んだ、チェーンストア理論を日本に広めたペガサスクラブの渥美俊一先生の言葉が思い出されます。

 柳井CEOは渥美先生の門下生ではありませんが、日本のアパレル業界におけるチェーンストア理論の体現者で、ユニクロの右にでるものはありません。(ちなみに家具業界では、ニトリの似鳥社長が優等生で有名です)

 私は、生活者が支持するのは、ユニクロのこういう仕事だと思っていますし、それをやり続ける限り成長はまだまだ続くと思っています。

 フリースしかり、ヒートテックしかり、3990円ジーンズしかり。

 だから、ユニクロは、あまり特定の人しか着れない服を作ったり、スケベって、優位性があるわけでもないのに、ファッショントレンドを追いかけ過ぎたり・・・ここでいうところのチェーンストア理論に合わないものにあまり取り組み過ぎてはいけないと思います。

 春の店頭と顧客の反応と既存店売上前年比を見ると・・・今年は、ちょっとブレてたかな~?

 原点に返って、秋からまた挽回してください。みんな期待してますから。

 追伸:この大学との共同研究プロジェクト・・・昔、K大学と研究して長続きしなかったヤツがありましたね。それだけがちょっと引っかかりますますが・・・

関連エントリー-ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感

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July 08, 2010

ファストファッション時代の情報収集

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 7月5日の日経MJに、ロンドンに本部を置き、インターネットで、世界中のファッショントレンド、デザイン情報を提供する、WGSNのアジアパシフィック地区責任者のインタビュー記事が掲載されていました。

 WGSNは、ZARAのインディテックスグループ、H&M、TOPSHOPのアルカディアグループから日本のユニクロまで、世界のファッションリテイル企業はもちろん、デザインを重視している消費財メーカーまで、多くのグローバル企業が、活用している情報ツールです。

 WGSN.COM

 WGSNは、以前、日本語版のリリースにあたり、モニターをさせていただきましたが、

 WGSNをモニターして思ったこと

 最近、ジャパン社の方とお話をしたら、その後、日本のクライアントでも英語で読みこなすユーザーが多いことがわかり(情報量も英語版の方が圧倒的に豊富なので)、日本語翻訳サービスは休止し、メルマガ形式のヘッドラインニュース配信方式(その部分は日本語)に切り替えられたようですね。

 記事を読んで、今の日本のファッションマーケットとファッション企業の情報収集について、的確な指摘があったのでその部分、引用、ご紹介しておきたいと思います。 

 「日本で今、起きていることは世界の他の多くのところで起きていたことだ。世界的な大手の進出で、日本企業がこれまで経験してきたのとは違う価格構造ができあがりつつある。たとえ国内市場に向けて展開している企業であっても、グローバルな市場の動きを理解していないと自分のビジネスは崩れてしまう。」

 これは、まさしく、私が、H&M日本上陸前からブログで訴えて来たことです。

 「我々が提供してるのは、単なるデザインのためのツールではなく、360度の情報調査ツールだ。」

 「ファストファションなど大手企業の動きはすなわち消費者の動きでもある。これを正確に理解し、差異化のための策を考えねばならない。具体的には、商品開発の過程、出来あがった商品への適切な値付け、店舗でのショッピング体験の提案などで独自性を研究する必要があるだろう。」

 WGSNは、シーズン2年前の世界の流行色を予測するインターカラーから、1年半前に欧州トレンド情報会社がトレンドブックとして発売するような情報、欧州素材展の情報、欧米コレクション情報、ハリウッドなどのセレブの着こなし、世界のストリートウォッチから、ファッションストリートの店頭売れ筋情報まで、業界で考えうる、まさしく360度の情報を網羅しているわけですが、

○世界のファッショントレンドや売れ筋商品が、どんな背景、文脈から生まれて来たのか?

○世界の強豪企業は、どんな情報に触れながら、どんなプロセスでその商品を企画し、店頭に並べているのか?

 たとえ日本のローカルマーケット向けであっても、もう、グローバルウォーズに巻き込まれてしまったのだから、限られた行動範囲の中で、単に、デザイナーブランドの購入サンプルや、セレブが着用したものをパクッて短期的な売上を作ったところで、残念ながら、欧州のファストファッションSPAには勝てっこないです。

 そういう意味で、バイイングに携わる人やデザイン企画に携わる人には、企業がもっともっと海外リサーチの機会を作って、実際、体感させたり、出来ない部分は、WGSNのようなツールを体系的に使えるように育成しなければ、日本のファッションビジネスの未来はないと言えるでしょう。
 
 ちなみにアメリカ本部のWGSNのようなサイトもありますのでご紹介しておきます。
 STYLE SIGHT

関連エントリーカリスマバイヤーの先読み術
関連エントリートレンドセッターの流行先読み術
関連エントリー-インスピレーション・トリップ
関連エントリー-しまむらの海外マーケットリサーチ

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 06, 2010

2009年度アウトレットモール市場規模

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 7月5日の日経MJに、市場調査でおなじみの矢野経済研究所がまとめた2009年度のアウトレットモールの売上高に関する記事が掲載されていました。

 施設数 36
 売上高 5578億円(見込み) 
 前年比 5.2%増
 
 また、10年度は、開業(予定)が2施設あり、10.9%増の6188億円と予測されているようです。

 厳しい市況の中で、当然のごとく、伸び続けるアウトレットモールの売上。集客力のない施設の淘汰はもちろん進みますが、ここ数年で、アウトレットモールは、ほんとに、日本特有に進化?したように思います。

 本来在庫処分目的のアウトレットに、専売商品が登場し(ここまではアメリカのアウトレットモールでもそう)、シーズン中の売り切れない商品や設定販売期間を過ぎた商品、はたまた売れ筋商品の残、各店から集まったいわゆる「バラもの」のような掘り出しものが加わり、店頭鮮度が高まっただけでなく、

 以前は、プロパー店のセール後に行っていたアウトレットセールも、いまや同時、または、プロパー店よりも早くセールを立ち上げる施設も出てきました。

 都心部や駅前にアウトレットを作る動きも出ていますし。

 これは、補完的というより、もう、ひとつの販路として、完全にひとり歩きし始めた感がありますね。

 日常に入り込むアウトレットの開発に強みを持つ三井不動産に、非日常のエンターテイメントにこだわるチェルシー。これからも、ファッション消費の選択肢としてのアウトレットモールの展開から目が離せません。

関連エントリー-アウトレットモールの08年市場規模
関連エントリー-第3の市場となるアウトレットモール
 
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03.流通再編、M&A | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 05, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 新聞紙上では、日々、日本企業の中国進出に関連する記事が目に着きますが、7月2日の日経新聞一面では、大手商社数社が中国で衣料品の小売事業を展開する事例が紹介されていました。

 日本では、流通の隙間に介在することで、機能していた商社が、中国では、自ら小売を展開する・・・などなど、日本では、従来の流通や商慣習の呪縛にとらわれ、取引先への遠慮からできなかった(?)ことも、これから広がる中国ビジネスにおいては、皆が同じスタートラインに立っていて、白紙状態からビジネスモデルをデザインできるのではないかと思います。

 これから中国に進出する企業が、型破りなやり方で、ビジネスモデルを築き上げる姿を楽しみにしたいと思います。

 さて、以下が先週のランキングになります。
        
【ランキング】

1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-しまむらが磨きをかけるバーチャルSPA(製造小売)(10.6.28)

3位-セブン&アイが香港利豊(リーフォン)と提携し、イトーヨーカ堂でファストファッションに取り組む!?(10.7.1)

4位-匠(たくみ)の人材国際化(10.6.30)

5位-和製ファストモデルも再構築の時?(10.7.3)

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01.このブログについて | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 04, 2010

月刊「販売革新」7月号巻頭解説記事「革新の眼」に寄稿が掲載されました。

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 現在発売中の月刊「販売革新」(商業界)7月号、毎号巻頭にある業界専門家が最新トピックを解説する「革新の眼」にファッション流通関連の記事を書かせていただいました。

 見出しは、

 「欧米ファストファッションの上陸で日本の流通はどう変わったのか
 ~商品調達は進化 次は店頭鮮度のための仕組みづくりだ」

 で、08年秋のH&Mの日本上陸から始まった日本のファッション業界のパラダイムシフトと今後の見通しについて書かせていただいたものです。

 流通全般の月刊誌ですが、以下の見出し概要を見ていただければ、ファッション流通関連記事もそこそこある特大号なので、よろしかったら、ご購入、お読みになってみてください。

 月刊販売革新最新号

 実は、字数の関係で、今回カットした内容に、欧米ファストファッションの店頭に見る、各社の原産国とグローバルソーシング(商品調達)ポリシーというものがありました。

 ご興味のある方は、お時間がある時に、各社の店頭に行かれ、いろいろな商品の原産国表示ラベルを見ていただくと、グローバルSPA各社それぞれの商品調達について、いろいろなことがわかりますので、一度、トライしてみてくださいね。

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 03, 2010

和製ファストモデルも再構築の時?

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 7月1日の日経新聞に、日本におけるファストファッションビジネスモデルの代表格であり、厳しい市況の中でも、堅調な業績を続けて来た、ポイント社の2010年3-5月(四半期)決算に関する記事が掲載されていました。

 全社売上高は、出店効果もあって7%増ながら、既存店売上が6.4%減、値下げ処分が増えて、粗利率が悪化し、営業利益が10%減って、純利益が二ケタ減となったようです。

 同社が減益の要因に挙げていたのは、

 ・3-4月という春物ピークシーズンの天候不順による売上不振

 とあわせて

 ・昨今の中国人件費上昇問題で、工員の確保が不安定になった委託先の中国工場の生産能力が低下し、商品の納期遅れによる機会ロスが発生した

 というものでした。

 同社は、

○等身大MDと商品企画の射程を短く設定することによって的中率を高め

○シーズン中に、必要十分な量の商品をきめ細かく買い足し

○最低限の店舗在庫に対し高頻度物流による補充を行う

ことによって、少ない在庫で機会ロスを防ぎながら、店頭鮮度と商品回転を高めてきた、今、ファッション業界が最もお手本にすべきビジネスモデルのひとつを実践して来た会社ですが・・・

 そのビジネスモデルにも、急速に「世界の工場」から「世界の市場」に変貌する中国の労働環境、生産現場の変化が、いよいよ影を落とし始めたのではないか?という話ではないでしょうか?

 商売人気質と現場対応力(PDCA)の長けた同社のことですから、改善策はすでに打たれていると思いますが、昨今の中国人件費上昇問題は、同社に限らず、和製ファストモデルの、ODMメーカーと組んだ中国一極集中や、すべての商品群を、同じリードタイムで回す日本型SPA方式の見直しのきっかけになるのではないかと注目しております。

関連エントリー-「ポイントモデル」とグローバルSPAとの競合
関連エントリー-世界の工場、中国の賃金上昇が止まらない

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13.業務改革(SCM,QR,DX etc) | | | Comments (0) | TrackBack (0)

July 01, 2010

セブン&アイが香港利豊(リーフォン)と提携し、イトーヨーカ堂でファストファッションに取り組む!?

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 7月1日の日経新聞に、セブンアンドアイホールディングスが、香港の大手商社、利豊(リー&フォン)と提携し、イトーヨーカ堂の不振の衣料品売り場にてこ入れをすることに関する記事が掲載されていました。

 世界40カ国・地域で事業を展開し、自らデザイナーを抱え、アジア・新興国を中心に1万5000社の生産会社を持つ、年商1兆5000億円規模の利豊(リー&フォン)グループは、世界の大手小売企業、ウォルマートやZARAのインディテックスグループにも商品を供給していることで知られるグローバルファッション企業ですが、今回のイトーヨーカ堂(IY)への商品供給の対象は、なんと、「最新の流行衣料を安く売る、ファストファッション」とのこと。

 第1弾は今年8月から、IYの一部の店舗でスタートし、来夏には、約100店舗(全国のIY約170店舗中)に拡大するとのことで、セブンアンドアイは、今回の提携により、このイトーヨーカ堂の「ファストファッション事業?」を2-3年内に100億円規模にまで育てるとのことです。

 組む相手によっては、イトーヨーカ堂でも、どこでも、低価格のトレンド商品≒「ファストファッション」を店頭に並べる、つまり商品調達はできるでしょうが・・・

 同社が、商品が店頭に並んだ後のことをどれだけ考えていらっしゃるか、とても、興味深いところです。

 ファストファッションの真髄は、言うまでもなく、トレンドファッションを「低価格で調達する」しくみではなく、それを設定期限内にしっかり「売り切り」ながら、新しい商品と入れ替え、「店頭の鮮度を維持する」しくみづくり、技術にあります。

 そして、そんな売場に顧客が期待をし、来店客数(頻度)が増え、そのエンターテイメントモード刺激された顧客の買い上げ率が上がって行く、という顧客との「掛け合い」が大事なわけで、このミソを欠いたら、ビジネスモデルは、片手落ちというか、長続きはしないと思います。

 その点をしっかり実践されている日本の大手企業は、言うまでもなく、しまむらです。

 店頭を、どんなにきれいにVP(ヴィジュアルプレゼンテーション)しようが、「しまむら流」在庫コントロールを取り入れなければ、今回の事業の成功はあり得ない、と言えるでしょう。

関連エントリー-香港Li&Fung利豊(リー&フォン)社の兼松繊維買収が意味するところ

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