セブン&アイが香港利豊(リーフォン)と提携し、イトーヨーカ堂でファストファッションに取り組む!?
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7月1日の日経新聞に、セブンアンドアイホールディングスが、香港の大手商社、利豊(リー&フォン)と提携し、イトーヨーカ堂の不振の衣料品売り場にてこ入れをすることに関する記事が掲載されていました。
世界40カ国・地域で事業を展開し、自らデザイナーを抱え、アジア・新興国を中心に1万5000社の生産会社を持つ、年商1兆5000億円規模の利豊(リー&フォン)グループは、世界の大手小売企業、ウォルマートやZARAのインディテックスグループにも商品を供給していることで知られるグローバルファッション企業ですが、今回のイトーヨーカ堂(IY)への商品供給の対象は、なんと、「最新の流行衣料を安く売る、ファストファッション」とのこと。
第1弾は今年8月から、IYの一部の店舗でスタートし、来夏には、約100店舗(全国のIY約170店舗中)に拡大するとのことで、セブンアンドアイは、今回の提携により、このイトーヨーカ堂の「ファストファッション事業?」を2-3年内に100億円規模にまで育てるとのことです。
組む相手によっては、イトーヨーカ堂でも、どこでも、低価格のトレンド商品≒「ファストファッション」を店頭に並べる、つまり商品調達はできるでしょうが・・・
同社が、商品が店頭に並んだ後のことをどれだけ考えていらっしゃるか、とても、興味深いところです。
ファストファッションの真髄は、言うまでもなく、トレンドファッションを「低価格で調達する」しくみではなく、それを設定期限内にしっかり「売り切り」ながら、新しい商品と入れ替え、「店頭の鮮度を維持する」しくみづくり、技術にあります。
そして、そんな売場に顧客が期待をし、来店客数(頻度)が増え、そのエンターテイメントモード刺激された顧客の買い上げ率が上がって行く、という顧客との「掛け合い」が大事なわけで、このミソを欠いたら、ビジネスモデルは、片手落ちというか、長続きはしないと思います。
その点をしっかり実践されている日本の大手企業は、言うまでもなく、しまむらです。
店頭を、どんなにきれいにVP(ヴィジュアルプレゼンテーション)しようが、「しまむら流」在庫コントロールを取り入れなければ、今回の事業の成功はあり得ない、と言えるでしょう。
関連エントリー-香港Li&Fung利豊(リー&フォン)社の兼松繊維買収が意味するところ
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