アウトレットモールは国内に残された最後の高効率出店立地?
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7月29日の日経新聞や繊研新聞に、三井不動産が運営するアウトレットモール、ジャズドリーム長島(三重県桑名市)の4期目の増床計画(2011年の秋)に関する記事が掲載されていました。
この増床により、同施設は、40,000平米になり、国内最大規模の御殿場のプレミアムアウトレットと並び、テナント数では国内最多になる模様です。(10年3月期では、30,000平米、187店舗、売上319億円=前年比2%増)
先ごろ、滋賀竜王に新しい三井アウトレットパークがオープンし、これもまた絶好調らしいですが、先日のチェルシーの成田空港近くのアウトレットモール開業計画といい、ここのところアウトレットモール開業関連のニュースがほんと多いですね。
本来、正規店で売れ残った在庫処分の目的のはずのアウトレットモールも、すっかり新しい販路として、情報武装して、賢くなった生活者の買い周り、使い分けのひとつにビルトインされたようです。
月坪効率も50万円超は当たり前、100万円のテナントも少なくないようで、ファッション企業側からみれば、それだけ売れる立地を逃す手はない、と判断するのは当然なのかもしれません。
特に、最近、アウトレット初出店!なんていうブランドの顔ぶれを見ていると、これまで、都心の高効率の駅ビル、ファッションビル、路面で商売をしていて、在庫消化に常設店舗を構えるほど困っていないのではないかな?と思われるブランドもちらほらあります。
高効率の立地に出尽くして、変に2番手立地に出て、効率を下げるよりは、次は同じまたはそれ以上の効率のアウトレットモールだ!なんてノリで意図的に専売品をそこそこ絡めて出店している企業が少なくないようです。
リサーチやプライベートで、近郊のアウトレットによく行きますが、プロの目で見ると、処分品と専売品の違いは明らかです。特にセレクトなんかは、その面で、ラベルを見なくても一般の方々でもわかると思いますが、楽しんでお買いものをされているお客さんの様子を見ると何も言えません。
そんなことで、アウトレットモール開業について、デベロッパーとファッション企業成長と生活者の利害は一致しています。新聞では、「淘汰の時代に入った」なんてコメントもありますが、閉鎖になった施設は、もともと無謀な計画だっただけで、今後もアウトレットモールはまだまだ増えるのではないでしょうか。
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