ファスト婦人靴チェーンのエスペランサが来秋までにほぼ国産に回帰
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9月2日の繊研新聞によると、手頃な価格のケミカル(合皮)素材のファッション婦人靴で渋谷109他ファッション商業施設でティーンズ、ヤングに人気の「エスペランサ」を展開する神戸レザークロスが、これまで中国を中心に70%超までになっていた海外生産比率を、この秋から段階的に国産に戻し、来秋には限りなく100%日本製にするとのことです。
これは
・コスト高、人手不足が深刻化する中国の生産事情への懸念
だけではなく
・中国でファストファッション対応をしようとすると、流通する素材や付属品を使うことによってより低価格な商品(エスペランサの5900円に対して1900円などの商品)と被り、差別化が難しいこと
・地元神戸長田地区にはスピードと差別化の観点で競争力のある工場が残っていること
・日本製が年々増える中国アジアからの観光客にアピール出来ること
がその理由に挙げられていました。
この方針により、これまで構築した中国生産の背景は、現在店舗拡大中の中国マーケット向けに活用、国内マーケットに対しては、縮小していた国内工場との関係を復活させるという話です。
ファストファッションシューズのリーディングカンパニーである神戸レザークロスのこの判断に関しては、業界でも議論を呼ぶところではないでしょうか?
理にかなってはいるものの、国内産業の高齢化、空洞化に何年先の見通しがあるのかも気になるところです。
よく海外のSPA企業の店頭で、中国やバングラデシュといった人件費の安い原産国だけでなく、ザラのスペイン製や、フォーエバー21のアメリカ製、イ・ランドグループの韓国製など母国生産の商品を残しているのを見るたびに、自国で作る強みがわかっている企業に、国際的にもポテンシャルを感じることがあります。
ファッションビジネスってコストだけで割り切れない部分もありますしね。
神戸レザークロス、エスぺランサの試みに注目したいです。
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Comments
「グローバル」又は「グローバリズム」・この言葉を、私は、幻想・もしくは、妄想思想・と思ってます。今後の、中国巨大需要・市場を、狙っている、企業の、思考が解りません。コストのみで、追求する、また、ロットの問題・人材育成・カントリーリスク・と、多くの課題を、クリアーしなければならず、MDも、困難です。現に、自身、中国製のコンバース、から、タイ生産の、同ブランドを、購入しました。結果、履きません。理由は極めて単純!履きずらい・です。返って、損!日本製が、やはり、日本人には、イイです。とくに、足は、健康に、大きく関係してます。また、「ケインズ経済学」に、この国は、向かうと、自身は、思ってます。自国の製品を買う・・ですネ!
Posted by: 高津 きみお | September 05, 2010 06:35 PM
高津さん
コメントありがとうございます。
私もMADE IN JAPAN大好きです。
Posted by: taka | September 06, 2010 12:27 PM