ポスト・チェーンストアオペレーション
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先日、企業の投資アナリストさんたちとの懇親会で、渥美俊一先生亡き後、チェーンストア各社のオペレーションがどのように変わるかが話題になりました。
チェーンストアオペレーションの基本は、本部主導の標準化されたお店の金太郎飴的な多店舗展開による規模の経済性の享受にあると思いますが…
マーケットも成熟したことですし、多くの経営者に影響力のあった先生の(悪い意味ではなく)呪縛が解けた後、時代にあわせてチェーンストアの運営がどんな風に変わるだろうか?という議論でした。
私は、そのひとつの方向に世界最大のファッションストア、H&Mの、40以上あるユニットを組み合わせて、いかなる立地にも対応出来るチェーンオペレーションがあると思います。
すなわちターゲット、シーン×商品分類×トレンド性と開発期間の違う各チームが、企画から店頭までが縦割りで、それぞれ違うリズムでワークするものを、立地別に組み合わせの違うユニットを店頭でミックスして多店舗化するものです。
そのキモとなるのは・・・
○売れる出店立地先にありきで、物件確保が可能
○立地にあった最良の品揃えが実現する
○実は同じ商品が並んでいるのだけれど、組み合わせが違うからお店が沢山あっても同質化しない
売り場数十坪のコンセプトショップから、1000坪のフルコンセプトショップまで、店頭では商品の鮮度ミックス、回転率ミックスがなされ、そのライブの中で、顧客が酔いしれ、客数が商品を回してゆく・・・
何より、単一業態世界一の2000店舗超という実績がその裏付けではないでしょうか?
これと似たようなポテンシャルを感じるのが、実は、ABCマートです。店頭では、体育会系、人海戦術的に見えても、裏では同じようなロジックが働いているように思えてなりません。
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Comments
いつも拝見させていただいております。
そんな中初めてコメントを送らさせていただきます。
なぜに中国において日本のオーダーが敬遠されるのか?
それは日本の製品の基準がデザイナー、MD等の主観でころころ変わり結果中国工場は日本がわからないという結果になるからです。
どうして日本は基準が曖昧なのでしょうか?それは顧客クレーム等問題が起きた場合すべてサプライヤーの責任にできる要素があるからです。それを受けてしまう中間的サプライヤーが一番悪いのですが。。。
日本よ責任を持て!
中国駐在上班族より
Posted by: 仁村 克彦 | September 18, 2010 01:06 AM
仁村さん
コメントありがとうございました。
中間業者が多く、「業者」意識の強い日本ではありがちで、本質的な話だと思いました。
その解決策は、やはり本格的な製販直結モデルだと思うのですが・・・
Posted by: taka | September 21, 2010 02:32 AM