ユニクロはこの秋、ベーシック回帰?
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10月1日にオープンしたユニクロ日本初のグローバル旗艦店=心斎橋店には、開店前に1000人の行列があったそうですが・・・
一方で、800坪に増床リニューアルし、関東最大級店舗となった五反田TOC店が10月1日にオープンしたということで、電車の中づりにつられ、近くまで行ったついでに、ちょいと覗いて参りました。
今回、五反田TOC店で受け取ったチラシは、先週、オープン前に心斎橋店の店頭で配っていたA5チラシと表半分は全く同じもの。サッカーの本田選手、作家の川上未映子さんのモデル写真と、目玉商品は、メリノカシミヤセーター1490円とヒートテック990円(大人長そで)の限定価格の2本柱でしたので、心斎橋と五反田のプロモーションはほぼ一緒に考えていたのかな~と推測したものです。
店内にある程度ゆとりはあるのに店頭に行列を作らせていたのはユニクロオープンの常套手段のようで(笑)、15分程度待って入店。
1層で800坪、これは広い・・・反対側の壁がかすんで見えます(汗)
店内にいたのは、1時間弱でしたが、全体の印象を少し書いてみます・・・
・カジュアルマーケットがプレッピーやアウトドア流行りなのもありますが、フェイクファーアイテム(ファータッチと呼んでます)などトレンドアイテム?は一部に見られるものの、今までチャレンジしていたレディースのデザインものが少なく、圧縮されていたため、アメカジベーシックアイテムが圧倒的に多い印象を受けました。
これは、今シーズン、ユニクロは「ベーシック回帰」と見てよいのでしょうか?
・15台のレジはフル稼働、お客さんのさばき方は、さすがユニクロ、世界一です。
・やはり、購買客のほぼすべての買い物かごに限定価格990円のヒートテックのパックが入ってますね。やはりみなさんのお目当てはこれですね。10パックくらいまとめ買いしている方もちらほら。うちも買いました。
・もう一方の目玉であるメリノカシミヤセーター1490円、ダウン・ウールジャケットのようなアウター、履く人を選ぶような細身のレギンスパンツなど、この秋の新作、重点販売商品はしっかり売場をとっているのに不発状態の模様。
・1990円のUJジーンズは・・・990円!と、いよいよユニクロとg.u.の価格の境目がわからなくなっちゃいましたね。これはお買い得かも、試着室前は長蛇の列
・一方、限られたチノやミリタリーカーゴを2か所出しなどして品揃えがあるように、アピールしているようですが、タックなしだったり、妙に春夏っぽいペラペラの薄い素材だったり、ちょっとトレンドと外れているせいか、それら秋のキーワードは、ユニクロには求めていないのかな?というお客さんの反応。
やっぱり、インナーなど、何枚あってもいい商品に強い!ユニクロのベーシック回帰は正しい選択ではないでしょうか?
一方で、今シーズン気になるのは、ユニクロらしからぬ素材の質感と気配り。
・プレミアムダウン、ウルトラライトの軽さにはびっくりですが、ウィメンズの白、シルバー、ライムなど淡色素材から中身のダウンの羽の茶色、黒色が透けて見えるのはいただけない
・アメリカ向けに作られたと思われる(RNナンバーが衿ラベルについていますから)、ウールコートの素材のラフさ
・ネルシャツは売れていると思いますが、ネル素材は、もともとがラフな素材なので、ユニクロらしさを出すのはちょっと難しそう。
・ヒートテックも含めて、全体的に以前よりも、素材に硬さ、ラフさ、ざらつき感?が感じられる
ユニクロの品質を支えている「匠(たくみ)」は、あまりにも有名ですが、ひとことで、匠さんって言っても、染色、素材、縫製…それぞれのスペシャリストがいらっしゃると思います。
私は、これまで、その中でも、素材の仕上げに携わっている匠さんが、ユニクロ品質伝説のキモではないか?と思っていましたが・・・いろいろご事情はあるかと思いますが、今シーズンはそのあたりが、ちょいとうまく回っていないような気がします。
話は変わりますが、五反田TOCは、問屋ビルと催事場だと思っていましたが、今や、都心の真ん中にあるアウトレットモール、パワーセンターのようなものになっているのですね。今度、また、ゆっくり見に行きたいと思います。
関連エントリー-ユニクロの2ヵ月連続既存店売上高2ケタ減と店頭で感じた品ぞろえの違和感
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