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October 22, 2010

NB(ナショナルブランド)ジーンズの新販路開拓

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 10月22日の日経新聞に、ユニクロのUJ(ジーンズ)の進化、大躍進に伴って、ジーンズ専門店の売上が軒並み大きく落ち込み、販売数量を大きく落としているエドウィン、リーバイスの2大ナショナルブランド(NB)ジーンズメーカーが、新しい販路を開拓していることに関する記事が掲載されていました。

 両社のこれまでの主力取引先は、ライトオン、ジーンズメイト、マックハウスといったジーンズカジュアルのナショナルチェーンですが、08年のリーマンショック以来の景気低迷、ユニクロのUJ3990円の進化、そして、それに追い打ちをかけるように、昨年、ユニクログループのg.uが火をつけた1000円を切るジーンズがジーンズマーケットをかき混ぜたことによって、各社既存店売上前年対比の二桁減が続いています。(本来、この2社は1000円を切るジーンズとはバッティングしないはずなんですがね・・・)

 これに対して、両社は、販売機会を増やすべく、新規販路を開拓中。

 エドウィンは、プラザスタイル(旧ソニプラ)を含むスタイリングライフホールディングスのほぼ全店で、サムシングを展開、一方、リーバイスは、SPA(製造小売業)で今最も勢いのあるアースミュージックアンドエコロジーの約半数にあたる60店舗で「カーブID」という新商品の販売を始めたようです。

 売り先だけ増やしても、いかがなものかな、とも思いますが、NBジーンズの顧客は、圧倒的に30代後半から40代、50代。プラザやアースミュージック&エコロジーなど、20代の多いお店で新しい顧客に知ってもらうのもいいかもしれませんが・・・これらの客層は、ベーシックやジーンズはユニクロの3990円で十分って世代ですからね・・・

 記事によると、2009年の日本ジーンズ協議会に加盟するNBジーンズメーカーの生産本数は5062万8千本と前年比8.3%減。これは、加盟していないユニクロや、1000円を切るジーンズなどは含まれていません。

 記事中のグラフを見ると10年前の同協議会会員の生産本数は約7500万本で、この間、2500万本も減少し2/3になっているんですね。

 一方、ユニクロは、08年の時点で、1000万本以上を売上、日本一になっています。

関連エントリー-危うしNBジーンズ?変わるジーンズマーケット勢力図

 ざっと計算しても、ユニクロの国内ジーンズマーケットにおける数量ベースでのシェアは15%くらいでしょうか。

 さて、ユニクロの進化の中、どんなリ・ポジショニングを行うのか、NBジーンズのこれからに注目しておきましょう。

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