ローカルからグローバルの競争へ
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10月20日の繊研新聞に、現在、グローバル競争を見据えた改革に取り組むポイント社が、その成果を検証するスタートラインと位置付ける、「コレクトポイント新宿店」(売場面積285坪;11月3日オープン)に向けて準備中のいくつかの試みに関する記事が掲載されていました。
今後、日本の20-40坪クラスを標準フォーマットとするブランドやファッションストアを多店舗展開する企業が、100坪超、200-300坪の大型店を運営し、ユニクロや外資ファストファッションと競合する上でのキーポイント、仮説が、興味深く、上手にまとめられていたので、紹介させていただきます。
・雑貨構成比が3-4割、ウエアはストアブランド「コレクトポイント」半分、残りの半分は、既存のローリーズファームとジーナシスで半々(新宿店はレディースのみの展開)
・(小売によくある)取引先に頼めば、商品はいつでも欲しい時に欲しい値段で上がる(納品される)という感覚を改めるべく、社内外のデザイナー、パタンナーが仕様書発注し、商品化に責任を追う体制へ
・600坪級の大型店店長経験者を外部から採用し、運営にあたる
・同事業は、ポイントの強みを知る社員を核に据えながらも、中途採用組で構成し、企業文化の維持と外部ノウハウの融合を行う
記事を読んでいて、店頭から生産まで自己完結型への脱皮、経験者を活用した大型店運営ノウハウの獲得と、正攻法のチャレンジだと思いました。
原宿、心斎橋のコレクトポイントは、同社らしく、ソツはないように見えますが、雑貨が少なく、その意味で面白みに欠ける点は、否めなかったと思います。3-4割とかなり高めの雑貨構成比、どんな品種、品目をそろえ、どんな回転率ミックスで乗り切るか、雑貨好きな私としても、とても興味深いです。
「コレクトポイント」のオリジナル商品は、先日、心斎橋店2階で拝見しましたが、う~ん、まだロットが少ないせいでしょうか?流通素材を使ったせい?か、既存ブランドすべてと比べて、素材の質感が劣るのが気になりました。これからの改善に期待です。
そして、外部経験者採用による複数企業文化との融合、このあたりが本当の意味でのグローバル化への道ではないかと思います。
ジャパンファッションの代表の1社として、「コレクトポイント」のチャレンジ、修正、成果を楽しみにしています。
関連エントリー-「ポイントモデル」とグローバルSPAとの競合
関連エントリー-ポイントが取り組む独自デザイン、生産プロジェクト
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Comments
こんにちは。大学のゼミでファッションビジネスについて勉強しているものです!いろいろと記事を読ませてもらっています。とても興味深いです。ファッションビジネスとても難しいですね!リアルクローズの傾向にある昨今ですが、ブランドファッションが憧れであるという考えが僕はまだすごくあるので、勉強すればするほど残念というか、なんだか複雑な気持ちになります。
日本のFBのグローバルな展開ですが、機能性と連携の力がやはり強みとなっていくのでしょうか?トレンドはもうあきらめぎみ・・?
またちらちらと見させていただきます!では^^
Posted by: junya | October 22, 2010 03:20 AM
junyaさん
コメントありがとうございました。
効率を求めるビジネス、デザイナーブランドのような、クリエイションが大切なビジネス・・・ファッションビジネスにはいろいろあります。
それは、高いものと安いものというマーケットの2極化ではなく、いろんなシーンに合わせて、多極化する生活者ひとりひとりの消費に応えるビジネスが生き残ってゆくという図式です。
だから、いろんなチャレンジにチャンスがあるのですよ。
Posted by: taka | October 24, 2010 01:05 AM