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October 02, 2010

ABC(エービーシー)マートのセルフ販売店、「スーパーストックワールド」

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 9月27日の繊研新聞他に、靴専門チェーン大手、ABCマートが、先ごろララガーデン川口店をリニューアルして出店した同社初のセルフ販売業態、「ABCマート・スーパーストックワールド」(280坪)に関する記事が掲載されていました。

 靴の店頭販売方法は大きく分けて3つあると思いますが・・・

1)店頭片足陳列→顧客が自分のサイズを試し履きしたい時は店員に在庫確認を依頼、ストックから出して来た商品を店員の接客を受けながら購買検討

2)店頭フェース上段に片足陳列→顧客が試し履きしたい時は、サンプルの下に積み上げられた箱の中から自分のサイズを探して、勝手に試し履き、購買検討。ヘルプが必要な時だけ、店員が接客

3)店頭がサイズ別コーナーになっており、両足陳列または、ふたの開いた箱に入ったまま並べられている→顧客は自分のサイズコーナーに行き、気に入るものを探して、勝手に試し履き、購買検討

 1)が靴業界で圧倒的に多いパターンで、2)は郊外の量販ローコストオペレーション型、3)は日本では、アウトレットやセール期に見かけるスタイルですが、アメリカのディスカウンターでは圧倒的に、このスタイルが多いですね。

 今回ABCが取り入れた2)のセルフスタイルは、同社最大級の坪数で(全国でも2番目とのこと)、店頭にゆとりがあることと、売上予測からローコストで運営する事情があったからでしょう。

 顧客側から見れば、セルフ販売は、待ち時間なく、プレッシャーをかけられず、自分のペースで購買検討、お買い物ができるというメリットがあります。

 それにしても、ABCマートは、2010年8月末で、日本全国に郊外含め、584の店舗ありますが、セルフ販売の業態は、同店が初めてだったんですね~(これは意外)

 五反田TOCのABCマートアウトレットは、上記全ての売り方を取り入れているようでしたが・・・

 ちなみに、郊外ロードサイド立地を主戦場とする、業界1位のチヨダ(チヨダ、東京靴流通センター、シュープラザなど)は、1147店あって、そのほとんどが2)のセルフ販売になります。

 ABCマートは、今の勢いでいけば、1年もあれば、業界売上ではチヨダを抜いて、最大手になると思いますが、今回の新業態での試みは、未開の低効率立地の開拓の布石となるのでしょうか。

関連エントリー-顧客は靴売り場に何を望むか?
関連エントリー-片足陳列か、両足陳列か?

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