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November 30, 2010

メーカーズシャツ鎌倉のビジネスモデルを見習ったベンチャーの出現を待望

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 11月29日の日経MJの一面に国産の高品質シャツを5145円の均一価格で販売する、メーカーズシャツ鎌倉の特集記事が掲載されていました。

 記事を読まれた方はお気づきかと思いますが、記者の方の取材にご協力し、記事の一番最後に私のコメントも掲載されています。

 採用されたコメントは、同社の課題を指摘した部分だったので、ビジネスに対して、「辛口」ととらわれるかもしれませんが・・・(笑)、日経の記者の方とメーカーズシャツ鎌倉のビジネスモデルについて語り合った時は、とても楽しく、話が弾んだものでした。

 同社の強みは、業界に数多くある「製造直販(SPA)モデル」の中でも

○シャツというある意味単純ながら客層の広い単一アイテムに絞ったこと
○均一価格で、セールをしない価格の信頼性
○百貨店でおなじみの高品質素材、国内生産ながら、高い原価率設定(60%)のため、生活者には極めてお値打ち商品が提供されていること
○商社を介さず、素材メーカー、工場とダイレクトに取引したこと
○仕入先には、現金決済をしたこと
○それらを維持するための高効率立地への厳選出店
  
 もちろん、誰がやってもうまくいったわけではなく、ヴァンジャケット全盛期に同社に在籍されていた貞末会長がブラさなかった、妥協しなかったファッション感性や商売人気質があっての話だと思います。

 この、業界の中では、まだまだ中小規模、年商20-30億円の企業が、なぜ、ここまでメディアで注目されているのか?

 業界の方ならお気づきだと思いますが、上記の同社の強みの多くは、業界の慣習、常識から見れば「逆張り」です。更に言えば、記事の見出しにもあった、「損して得取れ」ができる、大手ではなく、ファミリービジネスならではの成功かもしれません。

 しかしながら、規模は別にして、国内生産再生の救世主的なビジネスモデルであり、志のあるベンチャー的な企業がロールモデルにできる最後のモデル?かもしれませんね。

 そして、貞末会長のインタビューコメントにもあった

 「我々以外の国内アパレルや衣料専門店は安易に海外生産に傾斜したが、その前に限界まで国内工場の生産性を高める努力をすべきだった」

 この言葉には共感するとともに、勇気づけられます。

 アパレルビジネスは、規模が拡大すると、いずれは中国始め、海外の人件費の安い国に生産分散、移転を余儀なくされる局面が来るでしょうけど、この「限界まで」取り組む覚悟のある企業は、その後、取り残されるのではなく、きっと海外でも、言語や文化が違っても、同じように、腰を据えて、限界に挑むことができる企業になるでしょうから、恐れることはないと思います。

 そんな意味で、メーカーズシャツ鎌倉のような国産、製造直販のベンチャービジネスが今後も生まれることを待望する今日この頃です。

関連エントリー-メーカーズシャツ鎌倉が初の自社工場を設立
関連エントリー-CA4LA(カシラ)のウィーブトシが国内自社工場を開設

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05.SPA(製造小売業) | | | Comments (2) | TrackBack (0)

November 29, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 日本百貨店協会発表の統計によると、10月の全国百貨店の衣料品の月次売上が40ヵ月ぶりに前年比増収だったとのこと。身の回り品(バッグとか靴など)は38カ月ぶりの増収。 
 
 日曜日の日数が前年より1日多かったのと、気温が低めに推移したために、冬物、ウールコートなどが売れたのが要因のようですが・・・
 
 それにしても、一旦でも底を打つのに3周(=36か月)以上かかるとは、大変なことだと思います。

 総合スーパー(チェーンストア)の衣料品部門も、今年の6月の前年比増収で、53ヵ月続いた月次減収連続記録に一旦終止符を打ちましたが、その後は、10月まで減収を続けているようです。

 いずれも根本的な構造的な改善や需給バランスに決着がついたわけではなさそうですが・・・今後どうなることでしょう。

 さて、ランキングは以下の通りです。
        
【ランキング】

1位-ユニクロの早朝セール当日、全店の一日の売上高は、なんと100億円超(10.11.24)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-ブランドよりもファッションパーツの時代に(10.11.20)

4位-ダイドーリミテッドが日中米伊のテーラーをFC化(10.11.21)

5位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

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November 28, 2010

ワークショップセミナー@青山(東京)のお知らせ

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 今回は、私が理事も務めるインディペンデントコントラクター(IC)協会が主催するセミナーのお知らせです。

 まずIC協会とは・・・専門性をもって各分野でフリーランスで働くプロワーカーのための協会で、私のようなさまざまな業界のコンサルタントやプランナー、セールスレップ、フリーライター、SE、人材採用・教育担当代行、研修講師、士業などの方々が入会しています(会員現在150名)。

 IC協会では、企業をクライアントにフリーで仕事をしている「プロ」が業界、職種を越えて交流し、主に

○自立・自律して働くための知恵や

○モチベーションの取り方、維持の仕方

について情報共有、お互いを高め合うためのネットワークづくりの場を提供しています。

 IC(インディペンデントコントラクター)協会HP

 毎月、理事が持ち回りで、セミナーを行っていますが、今回のセミナーは私の担当の公開セミナーですので、ブログをお読みのフリーランスの立場の方、フリーランスとして独立を準備されている方を中心に参加者を募るものです。
 
 もちろん、今回のテーマ、講師にご興味のある会社勤めの方の参加も歓迎します!

テーマ 「『捨てる!』技術2010-SOHOオフィス編」

講師  辰巳渚(たつみなぎさ)さん

日時  2010年12月6日 月曜日 18時~20時
    セミナー終了後、懇親会を近場の飲食店で行います。

場所 青山クラブハウス会議室

〒107-0062 東京都港区南青山2-2-8 DFビル 5F
   <MAP>

    東京メトロ - 銀座線 ・ 半蔵門線 ・ 大江戸線
    青山一丁目駅 5番出口から徒歩2分

参加費 セミナー:3000円
     懇親会 :4000円~5000円程度

定員  25名 先着順 まだ空きはあります

内容 10年前、ミリオンセラーとなった 『「捨てる!」技術』 の著者であり、
    現在も、執筆活動、大学講師、セミナー講師のかたわら、「家事塾」
    を主宰し、家族で取り組む家事を研究しながら、「お片づけセラピス
    ト」の育成に携わる、辰巳渚さんをお招きし、ご本人も長年ICで
    ある立場から、職場、特にSOHO(スモールオフィス、ホームオフ
    ィス)のための仕事場整理、お片づけに関してのワークショップを開
    催します。

   「ひとり仕事」をされている方々の年末大掃除に向けての気づきであったり、
   職場を日頃から整理しておくためのヒントになればと思います。
   
講師プロフィール
    お茶の水女子大卒業後、株式会社パルコにてマーケティング雑誌
    「アクロス」の記者、編集者として働く。
    1993年、フリーのマーケティングプランナー、ライターとして独立。
    2000年 著書『「捨てる!」技術』(宝島社新書)が100万部の
    ベストセラーに。消費、お買い物、家事に関する著書多数。

   ※ 辰巳さんは、私の学生時代のお友達。そのご縁で今回講師をお願いしたものです。

▼お申込みについて▼

    参加希望の方は、下記のいずれのパターンで参加希望かを記載のうえ、

   IC協会事務局 渡辺
   info@npo-ic.org
 
    までご連絡ください。

  ① セミナーのみ参加希望
  ② セミナーおよび懇親会参加希望
  ③ 懇親会のみ参加希望

 ※今回のセミナーをこのブログで知ったと一言添えていただければスムーズです。

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15.人材育成・組織・しくみ | | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 26, 2010

青山一丁目に事務所移転しました

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 このたび表参道から青山一丁目に事務所移転しました。

 独立したころは、原宿竹下通りにあった昔の同僚の事務所を間借りし、その後、恵比寿(広尾)、表参道(神宮前側)、同(南青山側)と移り、今回で4回目の事務所移転となります。

 直接的な理由は、表参道で利用していたオフィス施設が年内に閉鎖となるためですが、移転先を選ぶにあたり、もうひとつ、7年目となる弊社の新しい事業展開を考えました。

 新しいオフィスの近隣には、同オフィス関連施設として、セミナールーム(30人までのセミナー、勉強会が可能)があります。

 スクールと言っては大げさですが、今後、その立地とインフラを活用して、業界の人材育成のためのセミナーや勉強会組織にも取り組みたいと思っています。

 また、弊社は6年前の設立以来、業界のSPA(製造小売業)化のための支援、特に

 「在庫コントロール」 とそれにかかわる人材育成

 にフォーカスし、複数のクライアント企業様とご一緒に成長して参りました。

 私の最も得意な専門性として、同事業にも更に磨きをかけながら、一方、SPA化のための、今後ニーズの高まるソリューションとして、昨今の業界の脱ODM、脱OEMの動きに合わせた

 SCM、生産や品質コントロールにかかわる人材育成

 を、実務経験豊富なパートナーといっしょに進めて行こうと画策中です。

 年明けから始動できればと思い、準備に入ったところです。

 この新事業が動き始める時は、またブログでご案内したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  

 新住所 〒107-0062 東京都港区南青山2-4-15 天翔南青山ビル4F
       東京メトロ 青山一丁目駅 徒歩2分 (帝国データバングの裏手)
       (電話、FAXは今までと変わりありません。)

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November 25, 2010

H&Mが2011年秋に博多キャナルシティに出店し九州進出

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 繊研新聞やネットニュースなどによると、2008年秋に日本上陸を果たし、現在、関東10店舗、関西1店舗と二けた店舗となったH&Mが、2011年秋、福岡博多のキャナルシティに出店し、九州進出をするようです。

 来秋のキャナルシティの増床計画に合わせて、GAP(既存)、ZARA、H&M、ユニクロ、コレクトポイントがいずれも400坪超~約750坪まで大型店で出揃うようで(ユニクロが微妙に一番広い面積なのは意地でしょうか(笑))、西日本の世界ファッションSPAの一大集積地となりそうです。この他に日本未進出欧米企業2社と交渉中、というのも気になりますね。

 ちなみにディスカウンターのビジネスモデル(低粗利率)と思われるフォーエバー21は、より家賃の安い大名地区に出店を目論んでいるとか・・・

 ところで、最近のH&Mの日本での売上を、9月末に同社が発表した第3四半期(09年12月~10年8月)レポートから読み取ってみましたが・・・大阪戎橋と近郊SC2店舗が加わって、9店舗(10月にオープンしたららぽーとTOKYOBAYは除く)での売上は、上半期、6店舗の年間一店舗あたり30億円ペースから20億円台のペースに落ちているようです。おそらく都心店は平均30億円超をキープしていると思いますが、近郊SCは10億円台の前半あたりではないでしょうか?

 しかしながら、日本が同社にとって、世界の中でもっとも販売効率の高い国であることは間違いありません。 

 そして、福岡進出にあたって、興味深いのは、同社の日本全国攻略のための物流戦略です。

 物流会社筋の情報によると、上海にアジアのハブ物流を構えていると言われるH&Mは、関東は川崎のディストリビューションセンターでカバーできると思いますが、西日本、特に広島以西攻略にあたっては、福岡あたりにディスストリビューションセンターを構える必要があると思います。

 3月に期間限定でポップアップストアを成功させたことを踏まえての福岡本格進出だと思いますが、売れるから店舗を出す、という単純な話ではなく、それに合わせて、物流についても用意周到に考えているのが王道をゆく同社の発想でしょう。

 今後も関東への出店が中心になるとは思いますが、来年以降、物流含めて、H&Mの第2ステージが始まりそう・・・

 最近は、以前ほどメディアがH&Mを大きく取り上げませんが、気が付いたら、いつの間にか、H&Mのマーケットのシェア、みなさんのクローゼットのH&Mシェアがそこそこ大きくなっていることでしょう。

関連エントリー‐H&Mが博多に9日間限定ショップをオープン

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08.ファストファッションの挑戦状 | | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 24, 2010

ユニクロの早朝セール当日、全店の一日の売上高は、なんと100億円超

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 11月24日の日経MJによると、ユニクロが先週11月20日に実施した創業感謝祭(20日~23日)の初日の同社3回目となる早朝セール当日、全国直営店とオンラインショップの売上高が、なんと、同社単日過去最高となる、101億5368万円に達したとのこと。

 ユニクロは、当日、直営店801店舗中、334店舗で6時スタートの早朝セールを実施、銀座店では、250人が開店前に行列したとのこと(23日のLanvin for H&Mの銀座店の230人より多い!)。

 朝早くから営業できないショッピングセンター内の店舗も通常時間で、限定価格のセールを実施しての結果ですが、直営店801店舗+オンラインショップ=802店舗として、

 一店舗あたり、1266万円!とはびっくりです。

 私が10年前、小売チェーンに勤務していた時に体験した、あるお店のオープン日とその翌日がそれぞれそのくらいの売上でしたから、その忙しさは想像がつきますが・・・

 全国800店舗超でそんな大騒ぎになっていたとは・・・

 よく玉込め(商品の準備)したな、ということと、よくレジを回したな、という点が、さすがユニクロ、と感心します。

 その点は、業界の大型店を運営する企業さんは、土日対策で見習うべきだと思います。

 前年の高いハードルに大苦戦をした9月で目を覚まし、徹底的に在庫消化と売上を取りに来ているユニクロの執念を感じます。

 その点も商売人として見習わなければならないかも・・・

 最近の店頭は、ユニクロも+Jも、本来の仕事(ベーシック回帰)をして、ほんとユニクロらしい商品で埋め尽くされていますから、天候条件が前年に対して悪くないこの秋冬、価格政策で販売点数=客数は十分稼げそうなユニクロ。

 利益ベースでは、決算見てみないとわかりませんが、売上ベースでは、2月までそこそこ好調を維持する可能性を感じます。 

関連エントリー-ユニクロはこの秋、ベーシック回帰?

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09.ブランディング・ポジショニング | | | Comments (0) | TrackBack (0)

November 22, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先週の日経新聞の社説にもありましたが・・・商社の業界団体である日本貿易会が、採用活動を4ヶ月遅らせ、4年次8月からとし、学生が3年次は学業に専念するようにする提言には私も大賛成です。

 大学講座での講師をするようになって、何人かの学生さんの就職の相談にも乗ったことがありましたが、3年次からはじめなければならない就職活動には、ホント学生側も企業側も、判断材料が少なくて、大変だな~と感じたものです。

 私の学生時代を振り返っても、専門ゼミを取った3年次が唯一と言っていいくらい社会人になって役立つ勉強をした有意義な1年でしたから・・・

 今の学生さんも、何かをつかんだ上で、会社選びをし、社会に出て欲しいなと思います。

 さて、ランキングは以下の通りです。
        
【ランキング】

1位-レギュラー店より早いアウトレットモールの冬先取りセール(10.11.17)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-女性ファッション誌の付録がバッグ市場を直撃(10.11.12)

4位-LUSH(ラッシュ)の店頭デモンストレーションはジャパンオリジナルだった(10.11.19)

5位-ブランドよりもファッションパーツの時代に(10.11.20)

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November 21, 2010

ダイドーリミテッドが日中米伊のテーラーをFC化

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 11月20日の日経新聞にニューヨーカーなどのアパレル・生地メーカーとしておなじみのダイドーリミテッドが、後継者難に直面している高級スーツを仕立てるテーラーを組織化し、各テーラーが店頭で受注するオーダースーツの生産を受託するビジネスに乗り出すとのこと。

 仮縫いは国内のグループ工場で対応し、その後同社の中国工場で縫製して、テーラーに納品する形をとるようです。

 同社が銀座で運営するテーラー店「ダイドーテーラリングスタジオ」の屋号を使ってFC(フランチャイズ)形式で組織化、先ずは国内からスタートし、来春は中国、3年後には日中伊米180店舗と提携し、年商20億円を目指すとのこと。

 おそらく生地を供給している、富裕層も顧客に持つテーラーの廃業によるビジネス縮小を食い止めながら、同グループの中国工場のキャパを埋めようという目的だと思いますが・・・興味深い取り組みですね。

 これまでテーラーでスーツを仕立てていた層にとっては、店頭での親父さんあるいは店舗スタッフと会話をしながら、自分だけの一着が出来上がるという楽しみのプロセスがあると思います。

 FC化っていうと何か機械的、マニュアル的なイメージもしますが、知識とそれを裏付ける技術のわかった人材もあわせて育てて頂きたいですね、さもなければ後に続かないですから。

 そんな取り組みを期待しつつ、同社のこのビジネス展開を楽しみにしたいと思います。

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November 20, 2010

ブランドよりもファッションパーツの時代に

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11月19日の日経MJに、マルキュー系ブランドの代表格、セシルマクビーを展開するジャパンイマジネーションの小嶋社長(2010年4月就任)のインタビュー記事が掲載されていました。

 よくブログにコメントを下さるayaさんによると、前日のカンブリア宮殿にも出演されていたようで・・・

 2010年1月期で、基幹ブランド、セシルマクビーほか複数ブランドで114店舗、年商206億円となった同社ですが、2012年1月期からの3年間で店舗数を1.5倍の174店舗、売上高は1.7倍の360億円を目指しているとのこと。

 そのために、「商品力を徹底的に鍛えなおす」という小嶋社長の、ここのところ売上の低迷が続いている「渋谷109」館全体の若者の消費動向の変化に関するコメントを引用させていただきます。

 「かつてはブランドに目的を持って買いに来ていたのが、今は商品そのものを見極めて買うようになっている」

 渋谷109自体の低迷は、原宿のフォーエバー21や渋谷のH&Mのような外資ファストファッションや三軒茶屋のしまむら?に売上が喰われているという見方をする業界の方もいらっしゃいますが・・・

 それも少なからずあるとは思いますが、そもそも、新宿のルミネエストや、ららぽーとTOKYO BAYのような大型都心近郊SC、地方にできる109にしても、渋谷以外に「マルキュー」系ゾーンが続々と出現し、かつては渋谷109でしか買えなかった商品が別の場所で、しかも、地元近くで買えるようになったというところに、消費分散、希少性の薄れの原因があるといえるのではないでしょうか。

 また、小嶋社長が指摘されるように、時代は

 「ブランドリスペクト」から「自己実現」の時代

 に入っていますから、ブランドよりも商品そのものにパーツとして、どんな使い勝手、お買い得感、そして、ちょっとしたコミュニケーションのネタになるストーリーがあるかの「商品価値」が重要なのだと思います。

 そんな時代に、今、勝ち組と言われる企業の共通点は・・・ユニクロにしても、外資ファストファッションにしても、提供手法は違いますが、価格だけでなく、

 「ファッションパーツを上手に提案していること」

 と言えるのではないでしょうか。

 ブランド物からユニクロからファストファッションから古着まで、幅広いファッションパーツを使って、業界側が想像もつかなかったコーディネート、重ね着、着こなしが生まれるのが東京ストリート。

 その様は、お洋服のお勉強をしっかりなさった方々から見ると、「ありえない」、「退化している」、となるようですが、そんな東京ストリートを世界のデザイナーや大手ファッションチェーンのバイヤーも新しいトレンドが生まれる場所として、定点観測しているのは有名な話です。

 企業側は、従来のように自社ブランドで上から下までを押し付けるのではなく、そんな生活者の消費行動の変化の中で、買いまわられる競合ブランドとの相性も考えなくてはならなくなったように思います。

 顧客をしっかり観察し、そんな変化に先回りできる企業の中から、また次の勝ち組が生まれることを楽しみにしています。

 もちろん、同世代の方が社長となったジャパンイマジネーションさんにも日本のファッション企業の代表の一社として、期待をしております。

関連エントリー-自己実現の欲求時代のファッションビジネス
関連エントリー-他社ブランドとのコーディネートを前提にする

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November 19, 2010

LUSH(ラッシュ)の店頭デモンストレーションはジャパンオリジナルだった

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11月19日の日経MJの一面に、我が家も行く先で見かけるとついつい立ち寄ってしまう、英国発入浴剤&スキンケアで多店化推進中のLUSH(ラッシュ)の国内出店、ブランドの魅力に関する記事が掲載されていました。

 1998年に日本法人を立ち上げ、自由が丘に出店して以来11年が経過、店舗数、売上は引く手あまたで、2ケタ増を続けているようで、10年6月期末で、145店舗、150億円の規模になるようです。

 あの坪数で、一店舗あたり年商1億円超は立派ですね~。

 広告宣伝は特に打たず、店頭を中心に、デリカテッセンのような店舗の世界観、自然派、社会貢献をアピールしている同社ですが、店頭での泡立てデモンストレーション、豊富なテスター、香り・・・五感に訴えるところが店舗の魅力であるところは、誰もが認めるところではないでしょうか。

 英国ブランドのジャパン社で、日本の店舗のつくりの多くが、本国の英国流ですが、店頭のデモンストレーションは、日本のアイデアであったことは興味深かったです。

 私は、店頭商売が好きなもんで・・・試食、試飲、お試し(試着だってそうですよ)などなど、店頭でのデモンストレーション、掛け合い=エンターテイメントの楽しみ、親しみに、過当競争下の差別化である「体験」、「共感」の提供ということで、重要性を感じています。

 以前もご紹介したカルディ-コーヒーファームの試飲サービスなんかもそうですし・・・

 関連エントリー-カルディコーヒーファームに見る店頭エンターテイメント

 同様に、アースミュージック&エコロジーが常套手段として、SCでは習慣になりつつある「タイムセール」も、コミュニケーション戦略のひとつ、エンターテイメントとして、やっているのか、売れないからやっているのか、他社がやっているからやっているのかで、意味と効果が全然違いますから・・・

 ラッシュの話に戻しますが、本国本社もサービス水準は日本の方が上と認め、これらの日本オリジナルのアイデアを逆輸入しているとか・・・

 こういう発想こそ、グローバル企業ですよね。 

 世界統一でありながら、本国流だけを押しつけるのではなく、ある国でいいことで、世界でもいいことを認め、世界に広げて行くことは、グローバル企業の必須スペックであると思います。

 来年には、体験スペースづくりの一貫として、代官山にスパSPAを開設するとか・・・

 体験型ファッションストアのロールモデル(お手本)として、今後のご活躍も楽しみにしています。

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November 17, 2010

レギュラー店より早いアウトレットモールの冬先取りセール

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電車に乗っていたら、三井アウトレットパークが予定している、「冬★先取りセール」の中吊り広告が目に留まりました。

 11月19日から12月5日まで、冬物が最大80%OFFとなるセールの告知です。

 MOP冬★先取りセール

 以前はアウトレットのシーズン末セールのスタートは都心百貨店、駅ビルなどのレギュラー(プロパー)店の1月と7月のクリアランスセールの2週以上後と相場が決まっていたものですが…

 年々早まり、今年の秋冬はいよいよシーズン実売期、プロパー店よりも早くなってしまいましたね(汗)

 もっとも、アウトレットは年中セール・・・しかし、集客イベントとは言え、「先取りセール」なるレギュラー店より早い先行セール的な宣伝を打つようになったのは、今年に入ってからではないでしょうか?

 あまり騒がれませんでしたが、実は、三井アウトレットパークは秋の立ち上がりに「秋のセール」の告知を打ち、一部新聞にも取り上げられていました。

 今や前年の持ち越し商品より専売品や当シーズン商品の処分に活用されるようになったアウトレットですが、少なからずあるブランドの前年の持ち越し在庫を先取りセールで処分しておいて、その後はますます鮮度の高い商品で構成しようという寸法でしょうか。

 アウトレットも鮮度が勝負、そして全国でも指折りの高い坪効率の販路。

 生活者もファッションの買い周り先の一つとして、上手に使い分けています。

 アウトレットはこれからも、在庫処分だけではなく、新しい販路として進化?してゆくのでしょう。

関連エントリー-アウトレットモールは国内に残された最後の高効率出店立地?

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November 15, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先日、中国最大手の家電量販チェーンの傘下に入ったラオックス仲介役となって、日本の中堅家電メーカーの商品の中国販売がスタートするという記事を読みました。

 日本では大手家電メーカーに敵わなかったり、大手量販チェーンに買いたたかれる中堅メーカーも、日本製好きな中国人に向けて、大きなチャンスをつかむかもしれないな、と期待が持てる内容でした。

 ファッション業界にも、近い将来、中国資本による中堅流通企業の買収、そこを介して、日本製を作る中堅、中小メーカーが中国に販売する道が開かれる、なんて話が出てこないものかと、ちょっと思いを巡らせたものでした。

 さて、ランキングは以下の通りです。
        
【ランキング】

1位-女性ファッション誌の付録がバッグ市場を直撃(10.11.12)

2位-CA4LA(カシラ)のウィーブトシが国内自社工場を開設(10.11.9)

3位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

4位-グローバルSPA(製造小売)企業の生産ポートフォリオと組織(10.11.10)

5位-日本繊維新聞が休刊、自己破産申請へ(10.11.2)

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November 12, 2010

女性ファッション誌の付録がバッグ市場を直撃

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11月10日の日経新聞に、「雑誌が売れてかばん不振」という見出しの記事が掲載されていました。

 記事によると宝島社が火を付けた、ファッション誌のブランドサブバッグやポーチの付録ブームは止まることなくエスカレート。

 宝島社だけの数字になりますが、2009年付録付き女性誌の発行部数は2000万部、今年は10月段階ですでに3000万部に上り、ブランドムック本の1500万部と合わせると、2年足らずで約6500万個の付録バッグが世の中に出回ったとのこと。

 記事に市場規模調査でおなじみの矢野経済研究所によるバッグ類の市場規模の10年間の推移のグラフが出ていますが、2000年から2007年は微減しながらも、1.1兆円あたりで推移していたマーケット規模が

 08年は、前年比4.7%減
 09年は、同9.2%減の9352億円

 と「付録ブーム」と連動して下げ幅を大きくしているようです。

 ブランドバッグの付録はファストファッション世代の消費行動にマッチし、ブランド側にとっても、ショ袋のように広告宣伝効果が見込めるうまい企画だとは思いますが、ファッション誌も今は良くても、付録がないと売れなくなる麻薬のようなものではないかと感じます。

 このブームがどこまで続くものか、次には何があるのか、動向をウォッチしていたいと思います。 

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November 10, 2010

グローバルSPA(製造小売)企業の生産ポートフォリオと組織

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 11月9日の繊研新聞一面の連載特集記事に、これまで商社と組んだ柔軟な中国の短サイクル生産、高回転モデルが強みであったSPA(製造小売業)のアパレル生産が、コスト高、納期遅れ、オーダーが入らない(キャパシティ不足)などで曲がり角に来ていることに対して、現在、国内の有力SPAが進めている対応が掲載されていますした。

 とてもシンプルでわかりやすく、これから対応を取ろうとするファッション企業さんにとっても参考になると思いますので、紹介させていただきます。

 ポイント社では商社のマネジメントクラスの経験者を招き入れ、

 「まずはいつどこで何がどれくらい作られているかの把握」から着手。

 当面の目標として20%くらいの商品の素材、工場を自社調達、ブランド横断共通素材にも取り組む模様です。

 アースミュージックアンドエコロジーを展開するクロスカンパニーでは

・デザイン企画は自社のリスク(年初まではODM宣言してたと思うのですが・・・)

・パタンナーは自社が選定する商社の人材

・海外生産は商社リスク

と役割分担を、あらためてはっきりさせながら 5年以内に

・中国での中期生産(企画から店頭までのリードタイム40-50日)で60%

・バングラデシュでの長期生産(同4-6ヵ月)で20%

・韓国・国内での短期生産(同20-30日)で20%

という構成に向けて、生産のリスク分散とポートフォリオを明確にして行く模様です。

 両社とも今のところは日本独特の「商社との取り組み」を維持しながらも、外資グローバルSPAや先行するユニクロなどのオペレーションをベンチマークしながら、段階的に進んで行くと考えられます。

 ユニクロは、90年代初めまで、国内メーカーからの仕入れを中心とする集荷型専門店でしたが、

①メーカーからの仕入れ中心
②メーカーとの取引を止め、商社との取り組みにシフト
③商社から紹介された工場を自社でコントロール
④商社を外し直接取引

 というステップを踏んで来ていますね。

 生産ポートフォリオについても、ZARAやH&MやFOREVER21が、なぜその商品をその原産国で作るのか?を考えながら店頭を見ていると見えてくるものがあります。

 上記のクロスカンパニーの生産ポートフォリオは、FOREVER21のそれに近いですね。

 更に言えば、ZARAやH&Mに至っては、生産サイクル別にサプライチェーン、チームをはっきり分け、ひとつのチームにリズムの違う仕事をさせないことによって、安定的な供給を確保しているところに特徴があります。

 マーケットインの短納期生産も、半年から1年がかりのプロダクトアウトも、ひとつのチーム、同じ人たちにやらせるところに日本企業の無理があると思うので、参考にしたいところです。

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November 09, 2010

CA4LA(カシラ)のウィーブトシが国内自社工場を開設

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 11月8日の繊研新聞によると世界のセレクトショップからも注目されている帽子専門店、「CA4LA(カシラ)」を展開するウィーブトシが兵庫県西宮市に自社工場、「カシラファクトリー」を建設中、今月中旬から本格稼働予定とのこと。

 同自社工場は、今年自己破産した帽子工場の設備と木型と一部職人さんを引き継ぎ、店舗スタッフからの異動組などでスタート。

 工場には、カシラの店舗並みの世界観のある内装を施し、デザイナーも常駐、文中からトシさん(吉澤社長)の言葉を引用させていただくと、

 「国内の帽子生産が弱まる中、自分たちで職人を育成したいと思った。(中略)帽子職人として働くことがカッコいいと思われるようにしてみたい」

 と日本の技術の継承、若手職人育成に取り組む模様です。

 コスト高、欧米オーダーの集中、内需の高まりにより、日本のファッション企業の中国生産は、現在、曲がり角にありますが、中国以外のアジアへの生産シフトとともに国内生産回帰が話題になる今日この頃。

 一方で、高齢化、アジア人研修生比率の高まる国内工場に、ただ生産をシフトするだけでは未来がないことは業界の誰もがわかっていることだと思います。

 これに対して、以前もブログでご紹介した、メーカーズシャツ鎌倉もそうですが、

関連エントリーメーカーズシャツ鎌倉が初の自社工場を設立

 専業SPA(製造小売業)が国内に自社工場を構え、技術継承、人材育成に取り組む流れは素敵なことだと思います。

 後継者にモチベーションを与えるには、職人として、メシが食え、カッコいい、プライドが持てるクリエイティブな仕事という地位の向上が欠かせないでしょう。

 それを実現するのには、店頭の顧客の反応と作り手が直結した製造直販型、専業SPAが一番近いところにいるのではないかと思います。

 これからもそんな企業の取り組みが生まれることを期待していたいと思います。

関連エントリー-日本の帽子メーカー、世界に売る

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先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先週の経済ニュースで一番注目だったのは、TPP(環太平洋経済連携協定)に関するものでした。日経新聞では、日本のこの協定への参加が日本経済回復への最後のチャンスとのニュアンスの社説もありました。

 大統領が体を張って、アメリカ、EUと自由貿易協定を締結した韓国の事例が一緒に語られています。

 チャイナリスクが語られる中、日経の社説の内容にとても共感します。

 さて、ランキングは以下の通りです。
        
【ランキング】

1位-日本繊維新聞が休刊、自己破産申請へ(10.11.2)

2位-「中国巨大ECサイト、タオバオの正体」は中国ビジネスを知る入門書(10.11.3)

3位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

4位-国内アパレル衣料消費市場規模の縮小と業界のイノベーション(革新)(10.10.23)

5位-米GAP(ギャップ)社の中長期計画(10.10.29)

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November 05, 2010

【御礼】ファッションビジネスセミナー@静岡へのご来場ありがとうございました。

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 11月4日、静岡で開催された東芝テックさん主催のファッションビジネスセミナー、「ファッションストアの在庫コントロールの実践」の講演をお聴きいただきました皆様、ありがとうございました。

 東芝テック静岡支店の皆様、集客をいただき、大変感謝いたしております。

 秋晴れで富士山がきれいに見える東静岡の素敵な会場で気持ちよく講演ができました。

 ちょうど、二ケタ店舗の専門店様で、ケーススタディー(私の体験談)と近い規模感の企業からご参加いただいた方々は、非常に熱心に聴いていただき、こちらも力がこもりました。

 日ごろブログをお読みになって下さっている専門店チェーン社長H様との講演後の会話も楽しかったです。

 講演の内容が少しでも皆様の業務改善のヒントになればと思います。

 今後ともよろしくお願いいたします。

 「御社だけの「在庫コントロール」社内セミナー(社内研修)企画します」へのリンク

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November 03, 2010

「中国巨大ECサイト、タオバオの正体」は中国ビジネスを知る入門書

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中国巨大ECサイト タオバオの正体 (ワニブックスPLUS新書)
を読みました。

 出店店舗数250万以上、年間取引額 約2600億元(約3兆6000億円)、中国最大のCtoC(タオバオショップ)BtoC(タオバオモール)、のECサイト「淘宝網(タオバオ)」。

 この本は、日本企業、日本人が、タオバオにどう参入し、運営するかのサポートサービスを北京を拠点に行う著者による指南書ですが、タオバオがどう大成功を収め、うまくいっている出店企業、個人の要因を整理することを通じて、

・中国人の購買行動
・中国人のビジネスモラル
・中国人の起業家精神

の基本中の基本がとてもわかりやすく解説されています。

 もちろん、それがすべてだとは言いませんが、これから中国ビジネスに取り組もうとお考えの方、興味を持っている方の入り口としてはとてもよい本ではないかと思いました。

○相手を簡単に信用しない中国人にどう安心感を与えるか?
 
 相手を信用することが前提の日本人がまず乗り越えなければならないハードルでしょう。

○ノウハウを得ると自分でやってしまう中国人とどう付き合うか?

 「パクリ」の感覚が日本人と全く違う。

○元手は少なくても、誰にでもチャンスが・・・

 手の届くチャイニーズドリーム

 今まで断片的に聞きかじった中国ビジネスへの疑問が解け、スッキリするかも・・・タオバオはある意味、中国ビジネスの縮図かも知れませんね。

 とても頭が整理され、勉強になりました。よろしかったらお読みになってください。

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November 02, 2010

日本繊維新聞が休刊、自己破産申請へ

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 私も愛読していた日本繊維新聞が昨日の11月1日号をもって休刊、同新聞社は自己破産申請の準備をされているとのことです。

 最終号の紙面に休刊に関する記述は一切なく、同日ホームページに休刊のお知らせとお詫びが掲載されたようです。

 日本繊維新聞

 またうちの中学生の娘によると、昨日の夕方、(配達先である)自宅に詫びの電話が入っていたそうです。

 業界各社、特に同紙を支えていたと思われる繊維原料サイド・生産(流通の川上)の業界の業績は厳しく、長年発行部数や広告収入が減り続け、厳しい経営環境にあったのは小耳にはさんでいましたが、毎日購読していた業界紙のひとつがもう読めなくなるとなると非常に残念です。

 67年の歴史のある同紙との接点は3年前、H&M上陸が翌年に控えたころ、「ファストファッション」に関する一連の先読み寄稿をさせて頂いたところからのお付き合いで、当時の担当記者のHさん(現在WWD)が在職中は、ずいぶん記事を書かせていただいたものでした。

 ブログ読者の方はよくご存知かと思いますが・・・このブログは、私が毎日購読している日経新聞、日経MJ(隔日)、繊研新聞、日本繊維新聞と各ビジネス週刊誌に掲載される記事を気づき、トリガー(引き金)にしているものです。

 各紙を読んでいて感じるのは、事実を報道することは共通していますが、記者の方の個性もあって、深さ、切り口はそれぞれ違うもので、同じニュースを読むにしても、複数紙を読んでいると、情報も多くなりますし、視野も広がるという実感です。

 日本繊維新聞(ニッセン)さんは、総合力では業界最大手の繊研新聞さんには敵わなかったかもしれませんが、同じニュースを取り上げていても、興味深い部分を取り上げているな~とか、キラリと光る論調のコラムを書かれる記者の方もいらっしゃいましたんでね・・・とても残念です。

 関係者の方には大変お世話になりました。

 ありがとうございました。

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November 01, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 急に冷え込んで一気に冬物の動きに期待ができそうだった先週も、週末の台風に水を差されてしまった感がありますが、いかがでしたでしょうか。

 いずれにせよ、11月に入った今週は秋物を徹底的に消化しつつ、完全冬物売り場にしたいところですね。

 ランキングは以下の通りです。
        
【ランキング】

1位-国内アパレル衣料消費市場規模の縮小と業界のイノベーション(革新)(10.10.23)

2位-ユニクロ・ジーユーのリサイクル活動(10.10.26)

3位-米GAP(ギャップ)社の中長期計画(10.10.29)

4位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

5位-三宅一生(イッセイミヤケ)氏が文化勲章を受章(10.10.28)

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