ブログで振り返る2010年のファッション業界
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今年もあとわずかとなりました。
年末恒例、当ブログの今年のエントリーを使って、業界の一年を振り返ってみたいと思います。
1.百貨店への低価格専門店の誘致
百貨店の生き残りのひとつの手段として、低価格専門店の誘致が行われ、銀座松坂屋のフォーエバー21、高島屋新宿店へののユニクロの誘致などが話題になりました。
これから百貨店による低価格専門店誘致が増えそう
フォーエバー21銀座店、GW7日間の来店客数は30万人越え
デパート+ユニクロ=デパクロ
2.曲がり角を迎えた中国生産
2月の旧正月明けから、原料高、工賃高、人手不足が流通に影響を与えはじめ、秋には深刻化、来春はもっと大変なことになる、と業界は戦々恐々です。
世界の工場、中国の賃金上昇が止まらない
転換期を迎えた中国アパレル生産
グローバルSPAが生産する国の賃金比較
メード・イン・ジャパン復権と日本製の未来
3.インバウンドビジネス
多くのアジア人観光客消費が日本市場を支える時代となりました。海外へ出なくても、日本人の国際性が問われる時代に向かっています。
中国人春節特需で思う日本の観光立国化
中国人観光ビザ緩和で国内での日本人の国際性も問われる
4.着実にシェアを拡大する欧米ファストファッション
昨年ほどメディアでは大きく取り上げられませんが、各社着実に店舗数を増やし、マーケットシェアを拡大しています。多店化により、1店舗あたりの売上は前年割れしているかもしれませんが、顧客のクローゼットの中のファストファッションシェアは確実に増えているはず。ZARAは次の刺客を送り込んで来ます。
H&Mの日本10号店が10月9日ららぽーとTOKYO-BAYにオープン
フォーエバー21渋谷店は国内最大のファッションストアに
ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸
5.日本企業のグローバルSPA対策
そんな中、既存の流通から脱皮すべく、大手企業のグローバルSPAへのチャレンジが始まりました。
「ポイントモデル」とグローバルSPAとの競合
ポイントが取り組む独自デザイン、生産プロジェクト
新業態イッツ・インターナショナル原宿店を覗いて来ました
6.今年のユニクロ
昨年絶好調だったユニクロも前年の高いハードルに苦しみました。その答えはベーシック回帰?ユニクロが本来の仕事に向かう中、業界他社の取るべき立ち位置は?
ユニクロ本来の仕事
ユニクロはこの秋、ベーシック回帰?
国内ユニクロ事業の踊り場
7.各社の冬の保温インナーの取り組み
そんなユニクロの稼ぎ頭である機能インナーに各社が取り組みました。価格競争、そして、勝者は誰?
今秋冬、チェーンストア各社が投入する保温インナーは総計1億枚超え
8.ECの拡大
生活者のショッピングポートフォリオ、かゆいところに手が届くソリューションとして、ECが確実に拡大。特にZOZOの活躍には一目がおかれたと思います。
リアル店舗がEコマースから学ぶこと
ZOZO(ゾゾ)の強みはアナログとデジタルの融合
9.アウトレットモールの好調
都心近く、アクセスのよいところへの出店、店頭鮮度といい、また違う顔の人気ブランドと出会える買い場として、アウトレットモールは、新販路のひとつとして確立されたようです。
2009年度アウトレットモール市場規模
アウトレットモールは国内に残された最後の高効率出店立地?
レギュラー店より早いアウトレットモールの冬先取りセール
一方で、ネットのアウトレットは早くも飽和状態のようで・・・
欧州最大の会員制ファミリーセールサイト、ブランズ・フォー・フレンズ(brands4friends)が上陸
10.流通再編ビッグニュース
今年の業界再編2大ニュース。中国企業が日本大手を傘下に、また、業界大手どうしの生き残りのための統合は、新時代のビジネスモデルへの移行を促す刺激となるのでしょうか?
レナウンが中国の大手繊維メーカーの傘下に
サンエーインターナショナルと東京スタイルの統合
今年も、皆様のアクセス、コメント、人気ブログランキングのクリックが、大きな励みとなり、ブログの更新を続けてこられたことを感謝します。
来年は、業界が、より顧客に近づき、より生産現場に入り込み、より世界で通用するビジネスに進化することを願って、業界の事業育成、人財育成に尽力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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