マザウェイズ(motherways)に見る子供服ビジネス成長の秘訣
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12月12日の日経MJに、新興子供服ビジネスの成功事例紹介の特集が掲載されていました。
洋服好きな親が、子供服に気軽に出せる予算の範囲(1900円くらい)で、アメカジテイストの目いっぱいおしゃれな子供服を企画製造し、地方の専門店の人材、労働力を活用して(販売代行のよう)、SCブームの中、一気に拡大した、BREEZE(ブリーズ)を展開するF.O.インターナショナル(150店舗、138億円)の事例も興味深いですが・・・
最近、中小商圏を狙った近郊SCでよく見かけるようになり、その度に気になっていたmotherways(マザウェイズ)の記事に目が止まりました。
10年ちょっと前ですが、アメリカに住んでいたころ、ちょうど2人の子供が、小さかったこともあり、子供服チェーンをしょっちゅう覗きに行ったものでしたが・・・
マザウェイズって、その当時、気に入ってたGymboree(ジンボリー)やディスカウントストアのターゲットの子供売場、キッザラスみたいな匂いがするんですよね。
だからてっきり外資系だと思っていましたが・・・東京の江東区に本社のある日本企業でした。
マザウェイズ会社情報
同社は、中心価格1000円の子供服を自社企画、自社製造、直営販売するSPAモデルの企業。
100坪の売り場に週次MDを組んで年間2500品番の商品が展開されるとのことです。
見た感じは、おしゃれな西松屋って印象を持っていました(笑)
現在、50店舗、年商47億円(今年度見込み)、経常利益も10%超とは、立派な優良新興企業。
記事の中で注目すべき点は・・・
以前、関東・関西と分散していた立地を、関東に集約、自前物流で店間移動を行うことによって、店舗間の売上、在庫のばらつきを調整し、現在、正価(プロパー)消化率は、なんと約90%!とのこと。
5年前に、このビジネスモデルが確立したことによって、多店化が可能になったようです。
子供服ビジネスは、大人服にくらべて、サイズが多く、期中に歯抜けが起きやすいところが、ビジネスの急所のひとつです。
投入時はよいですが、サイズ歯抜けが増えてくると、在庫はあるものの、売上が止まり、在庫が積みあがり、セールでどれだけ消化できるか?という、靴などサイズの多いアイテムを扱うファッションビジネス共通の悩みを抱えています。
そんな悩みの解消法は、
○品番を絞り込んで、SKUごとに1点売れたら即座に1点補充のジャストインタイム方式をとる
○定期的な店間移動で、ばらつきを調整する
○高頻度投入と販売期間の短縮、早期売り切り(アウトレット含む)体制を敷く
および、それらのMIXで、店頭鮮度とキャッシュフローを維持する方法があると思います。
アメリカなんかのチェーンは、3番目の選択肢で解決しているケースが多いようですが(前出のGymboreeなど)・・・
ドミナント出店と自社物流の強みで、プロパー消化を改善した同社は、きめ細かい日本企業らしい方法で解決された事例と言えるのではないでしょうか?
記事の見出しには、「定番特化ユニクロ流」とありますが、見た目はおしゃれな西松屋、裏では「しまむら流」のロジックが働いている企業とお見受けします。
3年後には100店舗、売上高120億円を目指すというマザウェイズ。
これからが楽しみな企業のひとつです。
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