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December 07, 2010

ギャップジャパンのハブ&スポーク戦略

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 12月7日の繊研新聞にギャップジャパンがギャップの低価格業態と位置付ける「ザ・ギャップジェネレーション」の拡大戦略に関する記事が掲載されていました。

 アメリカ本家のGAP(ギャップ)よりも高級イメージで、都心部ショッピングエリアの大型路面店、百貨店立地に出店することによって日本上陸、ブランディングを果たしたギャップは、そのイメージを維持することによって、全国たった?百数十店で出店余地が少なくなった模様。

 ちなみにアメリカのGAPの店舗数は2010年1月末の期末店舗数で1152店舗あります(後述するGap Outlet含む)。

 そんな日本のギャップでは、次の成長エンジンとして、アメリカでGap Outlet(ギャップアウトレット;アウトレットという名の低価格業態です)に相当する、日本のGapの価格の半額程度のThe Gap Generationを多店化しようというものです。

 商品構成の7割がアメリカ向けの商品、3割は日本オリジナル、このいい感じ?の構成は、日本のギャップ本体での経験則でしょうか。

 同社はこの業態を年商150億-300億円規模のSCに出店し、ギャップ以上のマーケット、出店数を狙おうというもの。

 日本の各エリアの商圏に対し、ギャップを中心地に、そして、その衛星的な中小商圏にザギャップジェネレーションを配置するようで、自転車の車輪にたとえて、「ハブ&スポーク戦略」と名付けているようです(私が知ってる物流用語のそれとはちょっと意味が違うようですが)。

 毎年数回、お墓参りの時に立ち寄るイオンモール日の出に、このThe Gap Generationがありますが、アメリカの郊外立地にありそうな大味な印象を受けるお店です。

 ちょうど、同じ館に、ユニクログループのg.u.(ジーユー)がありますが、ユニクロのジーユー、ギャップのザ・ギャップジェネレーションって感じですね。

 値段下げたから、感性も質感も下げましたってのは、ユニクログループみたいなローカル企業がやるならまだしも、ギャップにはあまりやってほしくなかったです。

 値段下げて、低価格マーケット狙うなら、アメリカでのOLD NAVYのように、せめて、器(店舗)はワクワクするような世界観や演出をして欲しいです。

 むしろ、今のギャップを、すぐに値下げされるから、と値下げ待ちする顧客の多いギャップではなく、H&Mの日本戦略のように、最初から納得プライスで売り切るギャップにして、多店化を図っていただいた方が、お客さんにも喜ばれるし、経営効率もよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

関連エントリー-ギャップジャパンの低価格業態、ザ・ギャップUSA
関連エントリー-米GAP(ギャップ)社の中長期計画

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