郊外から都心へ攻め込むチェーンストアのインパクト
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1月1日の日経MJは、「変わる『場』の力学」というテーマで、消費とマーケットの成熟、変化とともに、従来の企業の出店立地の常識が変わり、今後、期待される「未開の地」や新たな成長のチャンスの事例が紹介されており大変興味深く読ませていただきました。
これらの記事の中で、特に、ファッション流通に大きなインパクトを与えそうなのが、郊外立地を中心に成長してきた大手専門店が、都心の駅前立地に大型店で出店するケースでしょう。
この動きには、業種にかかわらず、5年前くらいから注目しておりますが・・・
関連エントリー-郊外の猛者の逆襲
今回の日経MJの記事では、このブログでも時折ご紹介してきた、
・高田馬場出店あたりから都心への出店を始めた 「ファッションセンターしまむら」
・昨年、銀座、渋谷センター街に大型旗艦店を出店した 「洋服の青山」
・昨年末に、新宿に 「シュープラザ」 の大型店を出店した靴のチヨダ
の事例が紹介されていました。
これまで、これらの企業が、都心に出店する上でネックになっていたのは、主に
・家賃の高さと
・郊外向け大衆商品が、都心部の生活者に通用するか?
という問題だったと思いますが、
○主戦場であった郊外立地への出店が飽和状態になってきたこと、
○生活者の低価格志向もあって、むしろ歓迎されるようになったこと
○都心の地価が下がってきたこと
○都心出店は、家賃「比率」で見ると高くなり、一見、非効率のようだが、都心の販売効率が稼ぎ出す利益「額」は郊外立地に比べると格段に会社の営業利益「額」に貢献するであろうこと
○都心部の客数が在庫効率を飛躍的に高めるであろうこと
などなど、いろいろな事情で、都心への出店を踏み切る企業が増えてきたのは、必然であったのでしょう。
むしろ、彼らは、
○郊外、低効率でも儲けがでるように、鍛えぬかれた経費コントロール力を持っていること
○商品の面(ツラ)や店頭演出は、都心型ブランドに比べると、どんくさい?かもしれないが、商品そのものは日本を代表する、低価格ながら、高品質の商品を提供するサプライヤー(量販メーカー)に支えられている事実
○最近では、メディアの使い方も垢ぬけて来ていて、若者にとって、イメージは悪くない
などから、都心の顧客を感覚的に納得させ、「悪くない」、「これで十分じゃないか?」と、コスパ消費をする多くの生活者の支持を得ることは想像に難くありません。
かつて、ユニクロが先陣を切ってそうなったように・・・
今年も、マーケットの古い常識を崩して、生活を豊かにする企業が台頭し、脚光を浴びることを楽しみに、業界をウォッチして行きたいと思います。
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