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February 28, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 この時期、三寒四温とは言いますが、暖かい日、寒い日、暖かい日中、寒い夜に振り回されます。

 コートを着たり脱いだりの調節だけでなく、保温機能性インナーを着てゆくべきか?普通の綿のインナーを着てゆくか?を悩む朝も少なくありません。

 さて、明日から3月。今年の3月は、春らしい3月という前予測があります。

 春商戦の最大ピークを万全の準備で乗り切りたいですね。

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

2位-UNIQLOOKSはユニクロにとって最も効果的なブランディング戦略(11.2.19)

3位-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸(10.12.1)

4位-H&M2010年11月期通年レポート(11.2.20)

5位-保温機能性インナーは大手各社がほぼ完売の模様(11.2.18)

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「持たざる消費」にどう応えるか?

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 2月28日の日経新聞、「春秋」にレンタルや中古品売買店、オークションなどの普及で、「シェア」消費が常識になりつつあることに関するコラムが掲載されていました。

 記事に掲載されていた調査データによると、過去1年の中古品購入経験者は

 20-30代で7割以上、年齢が上がるにつれて比率は低下し、60代になると半数を切るらしいですが、平均は6割強。

 これは周りを見ていてもうなづける数字で、将来は、この比率が高まることは想像に難くありません。

 品目はどの世代も、本が多いようですが、中高年の女性では、衣料、生活雑貨が上位に入るとのこと。

 低価格高品質のユニクロやファストファッションの普及で、ラグジュアリーブランドから、安くても、品質、デザインが申し分ない、「これでいい」的な必要十分、はたまた割り切り消費まで、新品商品購入の選択肢は出尽くした感があるファッション業界。

 金額ベースのマーケット規模は年々縮小していますが、経済産業省や日本輸入繊維組合の統計などを総合すると、あくまでも流通量ベースですとむしろ微増しているようです。

 今週の日経ビジネスの見出しにも、「若者は買わない」のウソ、これは以前日経MJに出ていた記事がベースになっているのではないか?と想像しますが・・・

 メディアや提供者側の、お金がないので、買わなくなった、貧しくなった、はたまた、欲がない、とまで言い出す・・・こういった見方は本当に正しいのか疑問に感じることがよくあります。

 私が学生時代に読んだ岩波新書のベストセラー本に

 「豊かさとは何か?」

 というのがありました。その結論は、

 豊かさ=「選択肢が多いこと」

 だったと記憶しています。

 当時、カネ余り日本と言われ、お金があるのに、豊かではない日本人、という論調が多かったと思います。

 右肩上がりで、いい商品もあるけど、値段は高い、一方、安いものは粗悪、店舗のサービスもひどいものでした。

 そんな中、学生時代にアメリカを旅行した私は・・・安くて、いいものがいっぱいある、店員もフレンドリー。本当に楽しかった、アメリカの消費の豊かさに感動し、商社で、世界から「豊かさ」を輸入することを志しました。

 それから、今に至るまで、多くの選択肢を提供する企業の登場で、マーケットは本当に豊かになったと思います。

 給料は増えていたけど、選択肢が少なかったから、ハングリーだった旧世代。

 そんな世代が、外国から学び、競争をし、低価格化、品質向上、サービス向上を目指し、更には、レンタル、必然として、中古市場も生まれ、選択肢はシェアまで広がったので、今はお金はないかもしれないけど、身の丈で、本当の「豊かさ」を享受できるようになった。

 そう、新世代は、その定義から言うと、それほどお金がなくても、選択肢の多い、選べる、という点で、バブリー消費なんてしなくても、我々以上の世代より、「豊か」なのではないかな?と思います。

 選択肢が増え、情報伝達のスピードも進んで、豊かになった今、より生活者目線に立った、消費者行動の半歩先行く商品、サービスの提供が求められているようです。

関連エントリー-ファッション消費は退化したと思いますか?

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February 26, 2011

Jフロントがプラザ(旧ソニープラザー)をグループ化

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 2月26日の日経新聞によると、大丸百貨店を核とするJフロントリテイリングが、「プラザ」を展開するスタイリングライフホールディングス(SLH)に40.5%出資を行い、持ち分法適用会社にするとのこと。

 同社は、ソニー、三井物産、千趣会が持つ全株式を取得し、51%を持つTBSホールディングスに次ぐ2位の大株主になるとのことです。

 ソニーは、いよいよ完全にプラザから手を引くんですね。今でも、プラザのことをソニプラと言ってしまう業界人は多いですが(私もそう)、もう言えなくなりそう(笑)

 それはそうと、大丸、松坂屋の百貨店が核事業のJフロントが、総合流通グループを目指し、SLHに資本参加するのは興味深いですね。

 百貨店の中でも、アメリカ的なチェーンオペレーションを目指す同社だからこその生き残り策のひとつだと思います。

 今後の同社による流通再編からも目が離せませんね。 

関連エントリー-TBSが旧ソニープラザなどを子会社化

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February 25, 2011

ラグジュアリーブランドの2010年度世界売上高

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 2月25日の日経MJに、ルイヴィトンのLVMHグループ、グッチのPPRグループ、エルメス、ブルガリといった欧州のラグジュアリーブランドの2010年度決算売上高に関する記事が掲載されていました。

 各社のグローバル売上高は、

 LVMH 19.2%増
 PPR  18.3%増
 エルメス 25.4%増
 ブルガリ 15.4%増

 記事にはありませんでしたが、LVMHとPPRと並ぶ、3大グループの一核、カルティエやクロエを抱えるリシュモンもチェックしてみようと思い、ウェブサイトを見てみたところ、

 リシュモン 4.5%減  でした。

 前者4社の2桁増収の世界の地域別の中身は、

 欧州、アメリカの回復(グループ平均並みに伸びているところが多い)、

 一方、日本の落ち込み

 LVMH 5%減
 PPR  3.2%減
 エルメス 0.2%減
 ブルガリ 0.1%増
 リシュモン 9.7%減

 を日本を除くアジアが

 LVMH   20%増
 PPR    26%増
 エルメス  38%増
 ブルガリ  24%増
 リシュモン 18%増

 とカバーしている構図は全グループ共通のようです。

 日本を除くアジアの売上シェアがすでに30%を超えているのがPPRとリシュモン

 PPRに関しては、今年度は欧州全体のシェアを抜きそうな勢いです。

 最近、銀座を歩いて回る機会が多いですが・・・ラグジュアリーブランド各社の日本での出店の傾向は

 晴海通りか中央通りの大型旗艦店へ経営資源を集中、または、直営店を閉めて、大型百貨店に面取りと

 経営効率重視の守りに入っているのがはっきりわかります。

 一方、経済成長が右肩上がりのアジアは攻めの経営、とにかく出店あるのみ、軸足が確実に中国を中心としたアジアに移っています。

 今はまだ、中国よりもいい商品が日本の店舗に並んでいるということで、アジアからの観光客の方々も銀座界隈でブランド品を買いあさっているようですが、数年後には、上海店の方が、品数が豊富、という時もくるのでしょうね。その時、アジア人富裕層観光客のお目当ては何に向いているのでしょうか? 

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February 21, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先週末の夜、渋谷を歩いていたら、3月に上陸が予定されている、ZARAの姉妹ブランド Bershkaのオープン告知の巨大ネオンサインにびっくりしました。

 その影響でしょうか?検索エンジン経由でこのブログの来られる方も増えました。

 渋谷109の側面、文化村通りからも非常に視認性のよい立地で、さすが、広告に一切お金をかけず、立地こそ最大の広告と考えるスペイン、インディテックスグループの貫徹ぶりを感じたものです。

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

2位-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸(10.12.1)

3位-最近、厚着をする人をあまり見かけなくなった訳(11.2.13)

4位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

5位-保温機能性インナーは大手各社がほぼ完売の模様(11.2.18)

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February 20, 2011

H&M2010年11月期通年レポート

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 遅ればせながら今月初旬にリリースされたH&M(へネスアンドマウリッツ)の2010年11月期通年レポートに目を通しました。

 ざっとまとめると、(すべてSEK=12.5円で換算)

・売上高 1兆3560億円(7%増)
     ローカル通貨ベース15%増
     既存店売上前年比5%増

・売上総利益率 62.9%(1.3%改善)

・営業利益率 22.7%(1.4%改善)

・当期利益 2335億円(14%増)

 期末店舗数2206店舗(うちH&Mは、50店舗のFC含めて2104店舗)

 と、同社にとって、とてもよい決算になったようです。

 気になる日本の売上に関しては、(為替レートは同上)

・売上高 224億円(前年比60%増) 

・期末店舗数 10店舗(4店舗増)
 
 となります。

 店頭を見て、H&M失速、と指摘される方々がいらっしゃいますので、各店の稼働営業日数、稼働売場面積を用いて、一店舗あたりの効率を計算してみました。

○平均売場面積      約580坪
○平均年周り年商     約28億円
○平均月坪効率      約40万円
○一日あたりの平均売上高 760万円

 銀座と原宿の影響度が圧倒的な前年の月坪効率約90万円!に比べると、郊外店が加わって、確かに、随分効率が下がったように見えますが、依然、H&M自身の世界平均の2.5倍相当の効率、日本のユニクロの全国平均の2倍の売場面積で、月坪効率は1.6倍になりますので、いまもなお、H&Mにとって、日本は非常においしいマーケットだと思います。

 H&Mのようなグローバル企業は、各国市場を個店単位ではなく、面でとらえていると思いますので、店舗数が2倍になって、トータルの売上が1.6倍以上になれば日本攻略は今のところうまくいっていると言えるのではないでしょうか?

 もうひとつ、業界の最大関心事のひとつである、原料、特に綿花の高騰に関するCEOのコメントも見逃せません。

 綿花の相場は2倍になって、実際、H&Mの第4四半期の粗利率を直撃していますが・・・同社は、世界でのマーケットシェアを拡大するために、企業努力で、価格転嫁はしないニュアンスのコメントをし、出店も強気、既存店の売上も増収を計画しています。

 関連海外ニュースをざっと見てみましたが、綿花の高騰を価格転嫁した小売りチェーンはイギリスのネクストくらいで、小売チェーンは、値上に極めてナーバス、原料高で値入の悪化は必至ですが、値下げのコントロール、販売管理費のコントロールで勝ち組、負け組の差がはっきりつく一年になりそうです。

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February 19, 2011

UNIQLOOKSはユニクロにとって最も効果的なブランディング戦略

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 2月18日の日経新聞、繊研新聞などに、ユニクロがフェイスブックと連動して立ち上げた新サイト、UNIQLOOKS ユニクルックスに関する記事が掲載されていました。

 UNIQLOOKS
 
 これはフェイスブックに登録している人であれば、誰でも簡単に登録できるユーザー参加型サイトで、

 ○参加者がユニクロの服を最低1点取り入れた自らのスタイリング写真を投稿し、

 ○登録者に、フェイスブックの機能のひとつである 「いいね!」の評価を付けてもらって楽しむもの。

 定期的におしゃれさんコンテストも行うとか。モデルの卵さんたちも、売り込みのために、たくさん参加しそうですね。

 このマーケティングのポイントは、ファッションパーツである、「ユニクロの使い方」を、ファッション中級者以上の一般ユーザーによる着こなしアイデアを、ソーシャルメディアに乗せて、ユニクロユーザーおよび潜在顧客に、

 「ユニクロってこんなおしゃれな着方もできるだよ」

 と紹介しよう、という試みです。

 ユニクロは、ファッションブランドというより、ファッションコーディネートパーツサプライヤーのアイコンであることを自ら宣言し、実際、生活者にも、そういった用途で支持されているわけですが、

 今回のUNIQLOOKSによるプロモーションの妙味は、

 一般のファッションブランドが、上から下まで自社ブランドのスタイリングを「プッシュ(押し付け)型」で提案するのに対し、ファッションパーツサプライヤーであるユニクロは・・・

 むしろハイブランドからファストファッション、古着まで、他ブランドとの相性を、ユーザーに表現してもらうことによって、ユニクロらしさ、ユニクロのおしゃれさを 「プル型」でアピールするところでしょう。

 ユニクロが単品を大量に販売するためのプロモーションを行うことは、その数の力から、業界への影響力は多大ですが、一方で、この手の、ユーザー自身による「ユニクロの使い方」の販促、ユニクロが自らの強みがわかっているプロモーションの方が、末恐ろしいと思っています。

 ユニクロが一皮むけたな~、いいトコついてるな~と思っていたのは、

 Tokyo graffitiとしかけた「UNIQLO PARKA STYLE 1000」や、

 関連エントリー-ユニクロパーカースタイル1000とトウキョウグラフィティ

 その後、店頭で販売された UNIQLOムックMOOK(=UNIQLO 2009 FALL/WINTER COLLECTION (e-MOOK))を見た時です。

 これらの冊子の中身は、ユニクロだけでコーディネートした押し売りコレクションではなく、ファッション誌のストリートスナップ(ストスナ)の街ゆくおしゃれさん(被写体)と同じようなスタイリング、すなわち、ブランド豪華一点主義x国内外のファストブランドに、さりげなくユニクロを取り入れるという生活者目線のスタイリングを中心に構成されているものでした。

 今回のUNIQLOOKSもその延長線上にあるものと感じます。

 しかしながら、ユニクロの店頭に行くと、スタッフさんは、当たり前かもしれませんが、やはり、上から下まですべてユニクロ。店舗スタッフは「マネキン」と呼ばれるように、自社ブランドのスタイリング提案の広告塔であるのは、業界の常識ですが・・・

 そこまでわかっているのであれば、ユニクロさん、もう一皮剥けて、どこか都心の一部の大型店でもいいですから、他社ブランド、古着などとも取り入れて、上手にユニクロMIXを体現している、おしゃれなスタッフさんが接客にあたるユニクロ店舗を実現できないものかな~と思いますが、いかがでしょうか?

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February 18, 2011

保温機能性インナーは大手各社がほぼ完売の模様

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 2月18日の繊研新聞によると、10-11年秋冬シーズンに大手チェーン店が総計1億枚超を投入した保温機能性インナーは、2月末までで、ほぼ完売の見通しであるとのことです。

 秋の立ち上がり時期に、このブログでもその量の多さを話題にしましたが・・・

今秋冬、チェーンストア各社が投入する保温インナーは総計1億枚超え

 記事にあった販売数量を上位5社分のみ、ご紹介させていただきますと・・・

 ユニクロ 7000万枚 (グローバル込み) 完売の見通し
 しまむら 3000万枚 完売の見通し
 イオン  2000万枚 ほぼ計画通り
 イトーヨーカ堂 800万枚 ほぼ計画通り
 グンゼ  500万枚  460万枚の見通し

 10月の立ち上がりこそ、なかなか気温が下がらず、売り切れるか?不安視されてたころもありましたが、年末から年明けにかけて、気温が昨年に比べ低かったこと、割引セールも多発され、各社がほぼ完売状態で、同紙が取材した、大手だけでも1億3000万枚に達する模様です。

 別の記事で読みましたが、ユニクロは、期中に投入したジーンズやソックスなどのシリーズも入れれば、ヒートテックシリーズは、グローバルレベルで8000万枚に達するようで・・・

 来年は各社とも今年以上売れるだろうと、強気の販売計画を予定しているとのこと。

 さて、皆さんは、保温(あったか)機能性インナー、実際、どれくらい購入され、お世話になってるでしょうか?

 私も仕事柄、ユニクロ、g.u.、イトーヨーカ堂、しまむらなど、できるだけいろいろ買って試してみましたが(イオンさんは生活圏にないのでいまのところごめんなさい)、少し感想を・・・

 ユニクロのヒートテックは、ダントツのあったかさ。

 ただ、「暑すぎる」と感じることもあります。カシミヤと重ね着した時、ラーメンやうどんを食べた後は大汗をかきます(笑)

 あと、工場によってロットが違うせいか、特に後半に買った方は、前半に買ったものよりもピリングが起きやすいのは気のせいでしょうか?(来年着るのは恥ずかしいかも)

 あと、ビジネスマンは、真冬でも白の半そでVネックをドレスシャツの下に着るので、冬に入る前に売り切れにしないで欲しいですよね~(これは2年連続の不満)

 しまむらのファイバーヒートは、ちょうどいい温かさ。

 値段も一番安いです。ただ、見た目=ニット組織が、いかにも肌着っぽいので、人前でシャツは脱げない(汗)

 あくまでも肌着として考えるなら、もっともコスパは高いかも。あと、裾についてる小さいラベルに「ファイバーヒート」ってわざわざカタカナで入れなくてもいいのに・・・と苦笑

 イトーヨーカ堂のボディーヒーターは一番の肌触り

 私は天然素材、特に綿が好きなので、保温性は上記2ブランドに若干劣りますが、十分。パッケージも、商品の面もいいですね。実は、この綿を主素材としたボディーヒーターが一番のお気に入りです。

 話それますが、この秋冬、イトーヨーカ堂の衣料売り場の新PB各種、藤巻さんの後片付けも終わったようで、商品、パッケージ、プロモーション、ちょっといい感覚、品質になっているのが気になります。継続性があるかチェックしておきたいです。

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February 14, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 2月からWWDジャパン(週刊)の定期購読を始めました。

 これまでWWDは、表参道の駅の売店で表紙のタイトルが気になると購入していましたが、日経、日経MJ、繊研新聞に加え、ブログの定期情報ソースに加えてゆきます。

 先週の店頭は一旦暖かくなった気温がまた下がり、各社冬物セール残の消化が一層、進んだようですね。春のキーワードも見えていると思いますので、今週から春物ピーク週に向けて態勢を整えたいところです。

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-香港I.T(アイティー)のア・ベイシング・エイプ買収(11.2.2)

2位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

3位-クロスカンパニーの強み(10.4.7)

4位-変わる紳士服チェーンのビジネスモデル(11.2.5)

5位-ファッションブランドのECへの取組み(11.2.9)

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February 13, 2011

最近、厚着をする人をあまり見かけなくなった訳

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 2月12日の日経新聞、プラス1の「エコノ探偵団」は、ここのところ、寒くても厚着をしない人を街でよく見かけるのはなぜか?を究明するもので、とても楽しく読ませていただきました。

 記事の内容を簡単にまとめると、

・細身のファッションが主流になったため、着ぶくれしないように心がけている

・屋内、電車などの車内では暖房が効き過ぎなくらい効いているため厚着不要

・保温機能性肌着の普及

・かさばる荷物への敬遠、服に限らず軽量、身軽が生活のキーワードになっている

などなど・・・

 自分自身も、実際、そうなったなぁ、と頷ける内容でした。

 関連して、複数のクライアントさんとのコンサルティング現場でも変化を感じるのは、

・昔のように、冬シーズンに、防寒アウターをドンと品ぞろえすることがなくなった(春夏と秋冬の売上構成比が肉薄)

・一方、マフラー、ニットキャップ、グローブ(手袋)など冬の服飾雑貨がヒット商品となり、欠かせない品ぞろえに

・昔の感覚でいうところの、「秋物」の薄手のアウター、インナーが真冬でもコンスタントに売れている

 などがあります。

 今の若い子は特に、冬1シーズンしか着ることができないのは、もったいない、と買わない、春、夏、秋3シーズン着ることができるものを買い、レイヤードファッションが当たり前の中、薄手のものを重ね着する傾向を多く見られるように思います。

 ちょうど、2000年のフリースブームのあたりが境でしょうかね?

 それまでアパレル業界は、冬のアウターをいかに売るか?が1年の最大関心事で、その売上が1年の決算を左右するとまで考えられていたところがありました。

 業界の先輩方からは、冬のアウターを単品でたくさん売って儲けたという昔話をよく聞かされたものです。百貨店の婦人服売り場のコートなんかは、今でもその感覚ではないかと思いますが・・・

 実際、暖冬傾向もあったと思いますが、暖かいフリース(アウター?カットソー?)で十分な冬、レイヤードファッションの定着、保温性機能肌着の普及は、ますます防寒アウターの売上シェア減少に拍車をかけます。

 在庫コントロールの視点からも、秋物(裏地なし)、冬物(防寒)、セール期が来たら値下げ、といった従来の見方で管理する習慣を見直し、その時その時、今すぐ着れる、長く着れる鮮度が高いお値打ち商品をタイムリーに投入し、期限を決めて売り切って行く新しい管理手法が求められていると思います。

 選択肢が豊富になり、賢く消費する生活スタイルが定着する中で、変わる「常識」にしっかり対応して行かねばならない、と切に感じるこの頃です。 

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February 10, 2011

しまむらが中国出店へ

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 2月10日の日経新聞に、しまむら野中社長のインタビュー記事が掲載されており、これまで、国内での出店余地がまだまだあることから、中国出店への可能性について語られていなかった同社が、いよいよ今年上海に事務所を開設し、年内に上海に1号店を出店するとのことです。

 その背景には、投資家のプレッシャーもあるかもしれませんが・・・初出店から13年経過して、30店舗、台湾しまむら(思夢樂)が、今期にようやく黒字化するメドがたったこと、都心部出店の次の一手に向けて、同社なりの試行錯誤を始める踏ん切りがつかれたことがあるのではないかと思います。

 しまむらの中国出店にはいろいろ議論、見方があると思いますが・・・

・ほぼオリジナル商品(ブランド別注含む)とは言え、商品企画と生産は、国内量販アパレルメーカーの中国生産に頼っていること

・直流(中国で一括検品して、コンテナ単位でしまむらの倉庫につけるメーカーとの取組)比率が劇的にあげられない背景には、取引先アパレルメーカーが、中国渡しをよしとしないのではないか?ということ

・ブランド好きと言われる中国人が、日本企業が提供する中国製の大衆向け商品を受け入れるかどうか?現地企業にできそうな?商品をわざわざ日本から来た企業から買わないのではないか?ということ

 などなどネガティブな見方もあるかもしれませんが・・・

 私は、しまむらの中国進出おおいに楽しみです。

 同じような商品は、日本でもそうですが、多くの中国企業が販売できるでしょうが、

 しまむらの本当の強みは、商品の安さや品質のバランス、チェーンストアの規模ではなく、顧客の購買心理に応える、ファッションストアとしてのしくみですからね。

 大衆のお財布にやさしい価格でありながら、量販店基準の安心品質、

○定番品はジャストインタイムに補充され、

○デザインものは、多品種、売り切れ御免で、頻繁に少量投入され、きれいに売り切るしくみができているから、
常に新しい商品が店頭に並ぶ

 更に言えば、ひとつのしくみを構築するのに、いろんな実験、試行錯誤をした上で中長期的視野で、システムとして、広げてゆくのが同社のやり方でしょうから、

 中国進出ブームだからと、浮かれて、あるいは、中途半端な気持ちで出ては行かないことは想像に難くありません。

 それより、むしろ、中国にたくさんいる大衆の人たちに、他社になかなかマネできないしくみで、ファッションの宝物さがしの買い物の喜びを提供してくれるのではないかと。

 日本企業が中国に進出する際、通用する商品を開発することも、もちろん大事ですが、現地の生活者に支持されるしくみを持ち込むのも、われわれファッション先進国の役割ではないでしょうか? 

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February 09, 2011

ファッションブランドのECへの取組み

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 2月9日の繊研新聞、特集記事、「ネットコミュニケーションEC新時代」には、市場拡大中とは言え優勝劣敗、淘汰の様相も呈しているファッションECビジネスの最新元気企業、サービスの動向がまとめられており、興味深く読ませていただきました。

 特集は、お約束どおり?この9カ月間で商品取扱高(販売代行も含む)が400億円を突破したというゾゾのスタートトゥデイの前澤社長のインタビューで締めくくられていました。

 同社前澤社長のコメントはいつもながらわかりやすい言葉で語られ、「『ECがファッション業界を変えた』と言われるようになりたい」と明確なビジョンが頼もしくも感じました。

 しかしながら、ちょっと引っかかったのは…ブランドとの提携に関して、それは

 「ブランドには差別化できる、価値ある商品を作ってもらって、ゾゾは売りに徹したい」

 という言葉の裏にあると思われる日本の業界の甘え?です。

 確かに、EC黎明期~成長期にゾゾが業界の急所である在庫の流動化やネットによるコミュニケーションといった部分をソリューションし、時の企業となるのは大いに歓迎すべきことですが…

 前澤社長自身も言われるように、リアルだろうがネットだろうが、ブランドが顧客と接している部分はすべてブランドの一部であって…

 立ち上げ時は、ECのプロのゾゾの手を借りるとしても、おんぶにだっこではなく、将来的にはノウハウを吸収し、ゾゾから卒業して、自前でコントロールするつもりで取り組まなければならないのではないかな~と思います。

 一方、ゾゾ自身もそのころはまた次のステージに進化しているでしょうし…

 海外の有力企業はECビジネスはブランディングの一環で自前でやっているはず。

 このあたり我々のコンサルティングというビジネスにも同じことが言えると思っています。

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February 07, 2011

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 暖かくなったかなと思いきや、一転寒い日が・・・昨年のなかなか暖かくならなかった春の立ち上がりを思い出します。

 しかしながら、今年は新暦と旧暦が重なって、3月は春らしい春、GWから夏らしくなり、早い梅雨入りと梅雨明け、残暑なしとの予測があるようです。

 そうならファッションは商売しやすいんだけど、こればっかりは、どうなるかわかりません。

 いずれにせよ、「その時」が来たら、いつでも売れるように準備しておきたいですね。

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【ランキング】

1位-香港I.T(アイティー)のア・ベイシング・エイプ買収(11.2.2)

2位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

3位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

4位-「世界中を虜にする企業~ZARAのマーケティング&ブランド戦略」を読んで(11.1.30)

5位-ユニクロのグローバル(世界)アパレル専門店ランク(11.1.22)

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プラダが香港で初上場へ

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 先週の日経MJや今週のWWDジャパンに伊プラダが香港で初上場することに関する記事が掲載されていますが…

 同社が上場した時の時価総額はミラノなら5600億円のところ、プラダが成長中の香港では7800億円超つくのではないか?とはWWDジャパンのインタビューに答えたアナリストのコメント。

 記事によれば、東アジア中華圏の売上比率がすでに20%あり、エリアの成長率も高い同社が、事業拠点の軸足を香港において、さらなる成長を目指すにはいい判断ではないでしょうか?

 日本でも、東証やジャスダグではなく、アジアでの初上場を検討する企業の話も耳にします。

 日本ではネットビジネス以外は斜陽産業扱いのファッション産業。

 日本の新興成長ファッション企業が、評価が低く調達資金に期待できない日本よりも、香港、台湾、上海…特に09年度に株式公開(IPO)で、世界で最も資金調達が行われた香港市場で上場を検討するのは当然でしょう。

 私もパートナーになっている、株式公開コンサルティングのIPOソリューションズによると、

 IPOソリューションズウェブサイト

 今後、香港を拠点に東アジア、東南アジアで事業を展開するのであれば、香港で上場し、資金調達を行うのは理にかなっているとのこと。

 おおざっぱですが、

 調達資金    香港>日本
 法人税     香港<日本
 上場費用    香港<日本
 上場維持費用 香港<日本
 ※ 但し、弁護士費用は日本よりかかるので費用面では相殺される可能性があるので、注意

 になるようです。

 あくまでも、香港に本部を置いて事業を行う覚悟がある場合で、調達だけを目的にするのはナンセンスであることは言うまでもありませんが・・・日本企業のひとつの生き方であると思います。

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February 05, 2011

変わる紳士服チェーンのビジネスモデル

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 2月4日の日経MJに、団塊世代の定年、少子化でこれまでのビジネスモデルの変革が迫られる青山商事、AOKI、コナカ、はるやまの紳士服チェーン大手4社に関する記事が掲載されており、大変興味深く読ませていただきました。

 あらためて思ったのは、紳士服チェーンって、素材開発、生産キャパの確保、計画生産のオリジナル商品で50%台中盤の高粗利率とユニクロ他、カジュアルアパレルチェーンより先にSPAモデルに取り組んでいた業態なんですよね。

 主戦場が郊外ロードサイドで、売れ残っても翌年売れるような定番的な商品も少なくなく、アパレルの平均に比べ、多サイズの在庫を構えていなければならないこともあり、高粗利とローコストで、「売れなくても(低効率でも)儲かる」しくみづくりがビジネスモデルの要のひとつであったと思います。

 そんなビジネスモデルも、郊外市場が飽和、縮小しているのに加え、

・高粗利率を支えてきた国内工場の縮小・廃業、中国工場の日本オーダー離反

・(郊外立地でも)スーツのデザインが流行に左右されるようになり、今年売れたデザインが来年売れるかどうかわからない傾向になっている

 など、環境の変化により、

 生産計画の見直し、粗利の確保のしかた、在庫コントロールの精度向上・・・経営を根本的に見直す時期に直面しているようです。

 要は、安く作り込んで、ドンと構えて勝負の資金を寝かすビジネスから、回転、キャッシュフロー重視の経営への転換です。

○青山商事の首都圏都心部出店においては、できるだけ個別店舗のバックヤード在庫を持たずに、首都圏の倉庫からジャストインタイム方式でタイムリーに必要な分だけ商品補充をする物流に投資をし、

○AOKIの郊外SC店舗では、低効率のスーツよりも、単価は安めながら、購買頻度のより高いシャツを売り逃しをせずに、どううまく回転させるかに取り組んで、

 それぞれ一定の成果を上げているのは、いい話ですね。

 これらの記事を読んでいて、昨今の中国問題に端を発するアパレルのものづくりの環境変化についても感じることがあります。

 短サイクル(QR)、小ロット生産がやりづらくなった昨今、プロダクトアウトよろしく、時間をかけて商品開発に取り組むことに業界全体の振り子が触れているようですが・・・

 それは、決して昔のような、単なる計画生産、売り減らしビジネスへの回帰とは違うと思います。

 売れる分だけ作り足すマーケットインのQRでは、あまり売れ残り在庫の心配がいりませんでしたが・・・右肩下がり時代のプロダクトアウトは、仕込んだ商品在庫をどうきめ細かくコントロールするか?どう売り切るか?が勝負になることも忘れてはなりません。

 そう、プロダクトアウトと在庫コントロールはセットで考えるものなのです。

 さもなければ、在庫の山を前に、歴史を繰り返す業界の諸氏は、やっぱりマーケットインだ、と言いかねませんからね・・・ 

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February 04, 2011

日本企業の外国人採用

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 2月3日の日経新聞に、ユニクロが、2012年の新卒採用枠の8割にあたる1050人を外国人から採用することに関する記事が掲載されていました。

 記事には、ユニクロのみならず、グローバル企業各社が外国人枠を拡大している事例がまとまられていました。

 8割を外国人から、と聞くと、すごいなぁ~と感じますが・・・そもそも、安定成長に入った?国内より海外の出店を加速するユニクロが出店国の現地採用を増やすのは当然でしょう。

 それより、既存の社員、店長、管理職約900人に5年以内に海外勤務を経験させる、という社員に時代の変化に対する覚悟を迫る話の方が、画期的ですね。

 某総合商社の新人研修制度の影響を受けたのか?ローカルスタッフの国際異動も行われるグローバル企業H&Mの影響を受けたのか?

 余談になりますが、H&M見習うなら、国際性だけでなく、女性社員比率や女性役員比率も見習っていただきたいところですが・・・(笑)

 いずれにせよ、ユニクロイズムを熟知したスタッフが海外でも活躍してくれなければユニクロ流はグローバル化しないですからね。

 同社では、英語研修には、総合商社の商社マンのTOEICの平均点よりも高い水準を求めているとかいないとか・・・

 ところで、日本の大卒就職率が70%を切ったことが話題になっていますが、成長中の新興国でも、事情はちょっと違いますが、大卒者の仕事の需給ギャップ、就職率の低さが問題になっているようですね。

 要は、都心でホワイトカラー、テクノクラートになれると思って大学は卒業したものの・・・

 先進国向けローコスト製造請負産業での成長が中心といった新興国特有の事情から、製造現場は猫の手も借りたいくらいなのに、大卒者が望む、頭を使って高収入といった仕事の供給は、まだまだ成長に追いついておらず、大卒就職率は低いとか。

 その不満が反日デモとかにつながっていたりするわけですね。

 これからは、そんな新興国の大卒者もライバルになる国際労働市場に巻き込まれる日本。

 日本政府が外国人労働者の門戸を開くことに迷っている間に、日本のグローバル企業が、それを加速させることでしょう。

 そんな流れが、今、内向き志向、と言われる世代を、別に外に出てゆかなくてもいいですから、危機感を持って、グローバルに視野を広げる方向に向けてくれることを望みます。

 ところで、ローソンの新浪さんやクロカンの石川さんは、中国市場を開拓するまで、人任せにせず、ご自身が現地に入り込むようですが、柳井さんご自身の覚悟はいかがなんでしょうかね?
  
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February 02, 2011

香港I.T(アイティー)のア・ベイシング・エイプ買収

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 昨日からネット上で騒がれてるのが、香港セレクトショップ大手のI.Tによるノーウエアー(アベイシングエイプ=BAPE他一連のブランドの運営会社)買収。

 I.T社が、2.3億円を投じて、NIGO氏ほかからノーウェアの発行済み株式の約90%を取得し、子会社化するというもの。

 I.Tは香港の上場企業なので、同社のウェブサイトに買収についての詳しい資料があります。

 I.Tの1月31日付announcement

 かつては日本の代表ブランドであったBAPEも(実際、アジア、UKなど海外での知名度凄く、ファンは熱狂的だった・・・)、ここのところ赤字続きで、10億円ほどの負債を抱えているところを、香港、中国進出のパートナーだったI.T社がグレイトチャイナを見据えて買収し、立て直し、というところのようです。デザイナーのNIGO氏は2年はクリエイティブディレクターとしてブランドに関与するとのこと。

 BAPE最近では、UAとのコラボなど、NIGOさん走り回ってたんですけどね。日本のアパレル大手による買収なんかも噂されていましたし・・・

 しかし、残念ながら、旬がとうに過ぎてしまった日本より、まだまだ評価してくれるアジア(東京のショップはアジア人観光客が多いです)を中心に、復活されるのを楽しみにしています。

 日経の記事にもあったように、かつて日本で元気だったブランドが、アジアでもうひと花咲かす、なんて時代も来そうですね。 

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