最近、厚着をする人をあまり見かけなくなった訳
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2月12日の日経新聞、プラス1の「エコノ探偵団」は、ここのところ、寒くても厚着をしない人を街でよく見かけるのはなぜか?を究明するもので、とても楽しく読ませていただきました。
記事の内容を簡単にまとめると、
・細身のファッションが主流になったため、着ぶくれしないように心がけている
・屋内、電車などの車内では暖房が効き過ぎなくらい効いているため厚着不要
・保温機能性肌着の普及
・かさばる荷物への敬遠、服に限らず軽量、身軽が生活のキーワードになっている
などなど・・・
自分自身も、実際、そうなったなぁ、と頷ける内容でした。
関連して、複数のクライアントさんとのコンサルティング現場でも変化を感じるのは、
・昔のように、冬シーズンに、防寒アウターをドンと品ぞろえすることがなくなった(春夏と秋冬の売上構成比が肉薄)
・一方、マフラー、ニットキャップ、グローブ(手袋)など冬の服飾雑貨がヒット商品となり、欠かせない品ぞろえに
・昔の感覚でいうところの、「秋物」の薄手のアウター、インナーが真冬でもコンスタントに売れている
などがあります。
今の若い子は特に、冬1シーズンしか着ることができないのは、もったいない、と買わない、春、夏、秋3シーズン着ることができるものを買い、レイヤードファッションが当たり前の中、薄手のものを重ね着する傾向を多く見られるように思います。
ちょうど、2000年のフリースブームのあたりが境でしょうかね?
それまでアパレル業界は、冬のアウターをいかに売るか?が1年の最大関心事で、その売上が1年の決算を左右するとまで考えられていたところがありました。
業界の先輩方からは、冬のアウターを単品でたくさん売って儲けたという昔話をよく聞かされたものです。百貨店の婦人服売り場のコートなんかは、今でもその感覚ではないかと思いますが・・・
実際、暖冬傾向もあったと思いますが、暖かいフリース(アウター?カットソー?)で十分な冬、レイヤードファッションの定着、保温性機能肌着の普及は、ますます防寒アウターの売上シェア減少に拍車をかけます。
在庫コントロールの視点からも、秋物(裏地なし)、冬物(防寒)、セール期が来たら値下げ、といった従来の見方で管理する習慣を見直し、その時その時、今すぐ着れる、長く着れる鮮度が高いお値打ち商品をタイムリーに投入し、期限を決めて売り切って行く新しい管理手法が求められていると思います。
選択肢が豊富になり、賢く消費する生活スタイルが定着する中で、変わる「常識」にしっかり対応して行かねばならない、と切に感じるこの頃です。
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