しまむらが中国出店へ
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2月10日の日経新聞に、しまむら野中社長のインタビュー記事が掲載されており、これまで、国内での出店余地がまだまだあることから、中国出店への可能性について語られていなかった同社が、いよいよ今年上海に事務所を開設し、年内に上海に1号店を出店するとのことです。
その背景には、投資家のプレッシャーもあるかもしれませんが・・・初出店から13年経過して、30店舗、台湾しまむら(思夢樂)が、今期にようやく黒字化するメドがたったこと、都心部出店の次の一手に向けて、同社なりの試行錯誤を始める踏ん切りがつかれたことがあるのではないかと思います。
しまむらの中国出店にはいろいろ議論、見方があると思いますが・・・
・ほぼオリジナル商品(ブランド別注含む)とは言え、商品企画と生産は、国内量販アパレルメーカーの中国生産に頼っていること
・直流(中国で一括検品して、コンテナ単位でしまむらの倉庫につけるメーカーとの取組)比率が劇的にあげられない背景には、取引先アパレルメーカーが、中国渡しをよしとしないのではないか?ということ
・ブランド好きと言われる中国人が、日本企業が提供する中国製の大衆向け商品を受け入れるかどうか?現地企業にできそうな?商品をわざわざ日本から来た企業から買わないのではないか?ということ
などなどネガティブな見方もあるかもしれませんが・・・
私は、しまむらの中国進出おおいに楽しみです。
同じような商品は、日本でもそうですが、多くの中国企業が販売できるでしょうが、
しまむらの本当の強みは、商品の安さや品質のバランス、チェーンストアの規模ではなく、顧客の購買心理に応える、ファッションストアとしてのしくみですからね。
大衆のお財布にやさしい価格でありながら、量販店基準の安心品質、
○定番品はジャストインタイムに補充され、
○デザインものは、多品種、売り切れ御免で、頻繁に少量投入され、きれいに売り切るしくみができているから、
常に新しい商品が店頭に並ぶ
更に言えば、ひとつのしくみを構築するのに、いろんな実験、試行錯誤をした上で中長期的視野で、システムとして、広げてゆくのが同社のやり方でしょうから、
中国進出ブームだからと、浮かれて、あるいは、中途半端な気持ちで出ては行かないことは想像に難くありません。
それより、むしろ、中国にたくさんいる大衆の人たちに、他社になかなかマネできないしくみで、ファッションの宝物さがしの買い物の喜びを提供してくれるのではないかと。
日本企業が中国に進出する際、通用する商品を開発することも、もちろん大事ですが、現地の生活者に支持されるしくみを持ち込むのも、われわれファッション先進国の役割ではないでしょうか?
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Comments
こんにちは
しまむら中国出店、どのようなターゲットを狙うのか、注目して見たいです。
日本の店舗では、トレンド服以外にも、
肌着・下着、ホームウェア…etcの品揃えがあるので、
中国ではどのような店舗に持っていかれるかも興味があります。
Posted by: aya | February 14, 2011 01:08 PM
ayaさん
いつもありがとうございます。
どうなるか楽しみですね。
Posted by: taka | February 15, 2011 12:26 PM