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April 27, 2011

ゾゾタウン、中国へ、世界へ

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 4月27日の繊研新聞によれば、日本最大のファッションECサイト、「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイはソフトバンク、中国アリババと共同出資でスタートトゥデイホンコンを設立し、「ゾゾタウン」の中国進出を進めているとのこと。

 今年9月中旬に中国でゾゾタウンを開設するとともに、中国最大のショッピングモール、タオバオにゾゾタウンを出店し、2つのサイトを運営する模様。タオバオのインフラを活用し、全面支援が受けられるとは心強いですね。ユニクロに次ぐ日本の大手企業の成功になるかもしれません。

 一方、翻訳の方は、5月にゾゾタウンドットコムを開設し、日本語、中国語、韓国語、英語に対応し、82カ国へ600ブランド以上の商品を受注、配送するしくみを構築するとのこと。

 これまた楽しみです。

 さて、気になる商品在庫と顧客への配送ですが…

 記事によるとドロップシップメント(中国生産などを一旦日本に持ち込まず、そのまま中国などで荷渡しするもの)も検討しているとのこと…

 確かに日本のファッションブランドは中国生産が多いですが…これについてはどうでしょうかね?

 「理屈的」にはその方がコストが安くつくかもしれませんが、

 中国生産の商品を中国で販売する場合でも、一旦スペインに集めてまとめて中国含め世界に配送するザラの例をみても…

 物流や在庫管理は、同じ流れに乗せる方がトータルコストが安くついたり、その他のメリットも大きいものですから、長い目で見て判断されたらよいと思います。

 いずれにせよ、日本最大のジャパンブランドの集積である「ゾゾタウン」の海外進出、世界のおしゃれさんはお待ちかねだと思いますので上手くいって欲しいですね。

 楽しみにしています。

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April 26, 2011

顧客を在庫管理に巻き込む最新技術

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 4月25日の日経MJの一面にアメリカの百貨店各社が取り組む、ファッション商品の店頭在庫照会、お届けサービスに関する記事が掲載されていました。

 この企業IT技術、モバイル端末を活用して、リアルタイムに顧客を小売業の在庫管理、ディストリビューションに巻き込む試みは、これから数年の間に世界のファッション小売業が取り組むべき最新技術のひとつだと思っていますので、記事の内容を少し紹介させていただきます。

 はじめに、米百貨店最大手のメーシーズの「サーチ・アンド・センド」は、顧客が店頭で気に入った商品を見つけたものの、自分の好きな色や自分に合うサイズが店頭に欠品していた時に、店員がその場でネット通販用在庫や他店舗、物流倉庫の在庫情報を照会し、どこかに在庫があれば客の自宅まで無料配送するサービス。

 同社では店頭用とネット通販用の在庫を上手に融通しあって、少ない在庫でネット通販の売上を大きく伸ばしているとのこと(前年比29%増)。

 次に、JCペニーの店頭端末、「ファインド・モア」は、顧客自身が店頭にある商品の色違い、サイズ違い商品をバーコードスキャンすることによって、その在庫がどこにあるかを表示してくれるもの。

 在庫がある場合、顧客は最寄り店舗での受け取りか、自宅配送を選択して購入が出来る。あわせて画面上でその商品と合うコーディネートアイテムの提案もあるようで、まとめ買いも誘っているとのことです。

 最後に、ノードストロームでは、顧客が自身の携帯電話で商品タグを読み取り、自分が欲しい色、サイズの商品在庫が他店、物流倉庫などにあるかどうかを確認できたり、

 最終的には、携帯電話で会計まで済ますことも想定したインフラを構築中とのこと。

 これら米百貨店の事例のように、チェーンストアの在庫情報を顧客に公開し、顧客が自らが在庫がある場所に対して、アクションを起こせるような・・・いわば「顧客を在庫管理に巻き込む」発想、サービスは、すでに日本でも始まっています。

 IKEAジャパンのウェブサイト、無印良品、ユナイテッドアローズのECサイトでは、気に入った商品の各店の店頭在庫を一般ユーザーに公開しています。

 顧客はそれらの情報を事前に照会することによって、できるだけ、無駄足を踏まずに効率よく、その商品にアクセスできるわけです。

 本来であれば、顧客の需要に先回りして、店舗に在庫をしっかり取り揃えておくのが、小売店の仕事、理想ではありますが・・・現実的には、そう仮説通りにうまく行くわけもなく、誰もが店頭で、幾度となく経験しているように、多くの欠品が起こり・・・顧客をがっかりさせているのが実情でしょう。

 であれば、在庫情報を公開し、誰もがその情報にアクセスできるようにし、顧客自らがアクションを取れるようにした方が現実的というわけです。

 私も小売チェーンで働いていた時に実感していますが・・・

 店頭で、お客さんが、気に入った商品に出会い、そのお店でサイズ切れになってしまっている商品に対し・・・

 こちらからの「他店にある在庫をお取り寄せをしましょうか?」というご提案に、今すぐ欲しいという気持ちをおさえきれず、「(今から)その店に行くから取り置きしておいて欲しい」、というお申し出に何度も出くわしたものです。

 そんな「気に入ってしまったものは、すぐにでも手に入れたい」というお客さんたちとの多くの出会いが・・・私がファッションストアの適正店頭在庫コントロールを生業とし、業界の在庫コントロールの精度向上に情熱を燃やす原動力のひとつになっていると言っても過言ではありません。

 店頭在庫と顧客の需要のミスマッチを解消して・・・お客さんは欲しい商品を手にし、企業は在庫をしっかり売り切り、また新しい商品を仕入れ、鮮度溢れる売場ができる。

 そのWIN-WIN関係の過程の中に、これまで受け手であったユーザーを巻き込むことによって上手く行くこと、補完されることがあってもいい、むしろその方がうまく行く、それがわかっている度量を持った企業が顧客の支持を得る、今、流通はそんな時代に向かっているのではないかと思っています。
 
関連エントリー-ユナイテッドアローズが始めた在庫運用の試み

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April 25, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 宮城や茨城の被災地域の商業施設が営業再開を始め、現地のお客さんは、待ってましたとばかり、旺盛な買っぷりを見せ、非常によい売上が上がっている話を各所で耳にします。

 健全な消費こそ、最高の被災地支援のひとつ、と言ってもいいのではないでしょうか?現地も我々も、消費で応援しましょう。

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-Bershka(ベルシュカ)日本1号店(渋谷)を覗いてきました(11.4.21)

2位-「ユニクロ帝国の光と影」を読んで(11.4.11)

3位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

4位-B3(ビースリー)の強みと成長性、そして素敵な「ディテール」(11.4.20)

5位-ファッション商品のネット通販で返品受付が広がる(11.4.23)

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April 23, 2011

ファッション商品のネット通販で返品受付が広がる

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 4月22日の日経MJに、これまで「返品不可」が多かったアパレルや靴などファッション商品のネット通販で、一定条件下で返品を受け付ける事例が増えていることに関する記事が掲載されていました。

 この記事は、これまで誤送や不良品以外の返品を一切受けつけなかったファッションネット通販最大手のゾゾタウンが、先ごろ独自で行ったユーザーアンケートの結果を受けて、方針転換し、4月から、商品到着後、未着用、再販売可能な状態に限り、8日以内であれば返品可能、としたことで、今後ネット通販会社の返品に対する姿勢が柔軟になるのではないか?ということで書かれた記事のようです。

 アマゾンもファッションストアでは着荷後30日以内なら着払い返品可能となりましたし、

 自宅で自分の服とあわせて試着し、納得したものはそのまま購入、イメージと違うものは返品可能を売り物にする靴専門通販サイト、「ロコンド」も紹介されています。

 記事の見出しにもあるように…ネット通販も「ようやく」返品問題に向かい合い始めたか~、というのが記事を読んだ私の感想です。

 返品問題には、賛否両論あると思いますが、私は、小売業は、基本的に一定のルールを決めて一般顧客からの返品は前向きに受けるべき(返品自由)という考えをもっています。

 返品を受ける小売業さんは、その対応にホントご苦労されていると思いますが…

 ほんの一部の悪質な返品行為のために…それより遥かに多い、勇気のある善意のお客さんの気持ちを踏みにじること、は非常にもったいないことと思います。

 返品を受けることによって被る刹那的なデメリットと中長期的メリットを考えた時…後者の方がはるかに大きいと思います。

 親身に対応すれば、そこから得られる顧客との「絆」や商品サービスの改善へのヒントはかけがえのない情報の宝庫。もちろん、信念を持って、しっかり準備をして対応することが前提ですが・・・

 返品自由(リターンポリシー)を常識とする世界の先輩流通企業はそれを知っています。

 それから、いつも店頭やレシートに「返品お断り」、あるいはそういった趣旨の表示をしているお店を見かけますが、それに対して「嫌悪感」を感じるのは私だけではないでしょう。

 店頭でこちらから聞いてもいないのに「出来ません」「お断り」… NO ! の断り書きを並べ立てる会社はきっと他のことでも、自己都合、自己防衛で、「出来ない理由」を並べ立てるお店なんだろうな~と感じ、期待したくなくなります。

 お客さんとの中長期的なお付き合いを覚悟されている企業なら…

 むしろ、「出来ます」、「あります」、「こんなサービス始めました」… YES ! 「出来ること」を全面に出したいものですね。

 リアルとネットを上手に使い分ける時代に・・・

 リアル店舗も、ネット通販も顧客の購買心理、購買行動に先回りして、かゆいところに手が届く、使い勝手の良いサービスに磨きをかけ、更なる成長をされることを期待しています。

関連エントリー-返品制度(リターンポリシー)どう考えますか?

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April 21, 2011

Bershka(ベルシュカ)日本1号店(渋谷)を覗いてきました

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 先週、渋谷にオープンしたZARA(ザラ)の姉妹ブランド、ティーンズ向けファッション業態、Bershka(ベルシュカ)日本1号店を覗きました。

 まず、さすがインディテックスグループ。 広告宣伝費をほとんどかけない分、店舗のロケーションこそ最高の広告宣伝と宣言するだけあって、立地選びには妥協せず、こだわりましたね。

 文化村通りから見える店舗は巨大看板そのもの、また、上層から階段で降りてくる来店客をガラス張りの正面から見せ、店舗外装の一部にするところなんかほんとにニクいですね。

 店頭陳列は、ZARAのスリーブアウト、ルック回転陳列に対し、フェースアウトの2段活用でルック提案している違いはありますが、1200mm幅あたりの陳列型数が統一されたきれいなカセットMDになっているところは共通していますね。これだけ計算しつくされているから、日本でもスピード出店、多店舗化は早いでしょう。近々に越谷のイオンレイクタウンとららぽーとTOKYOBAYにすでに出店が決まっているそうです。

 プライスポイント(最多価格帯)が2990円と、フォーエバー21の1990円、H&MのDIVIDEDの3490円の中間で・・・いいところを突いてると思います。買いやすい価格なので、またもやマルキューやセンター街界隈のカジュアルショップの売上を奪いそうな感じです。

 ZARAのプライスポイント4990円に対し、ベルシュカの2990円の安さを見て、どこで作っているのか(原産国)と興味を持ち、服種別、素材別にケアラベルをチェックして回りましたが、ZARAのようにスペイン製こそないですが、ポルトガル、モロッコ、トルコ、バングラ・・・ニットと先染めシャツの一部は中国とZARAとさほど変わらないのにちょっとびっくりしました。それでいて、ZARAと同じスピードインフラに乗せて日本に商品供給をしているとは・・・

 もっとも、ZARAの商品が布帛(織物)素材中心なのに対し、Bershkaは圧倒的にカット(ジャージー)素材中心なのがその低価格の秘訣のようです。

 是非、ベルシュカを見てから、同じ通りのフォーエバー21(F21)を見に行ってください。

 F21は、デザインはかわいいかもしれないけど、商品からオーラが出ていない(たぶん作り手がおもいっきりパクリとか、妥協をしている)、市場臭(いちばしゅう)ならぬ、現金問屋臭(げんきんどんやしゅう)がしますが、ベルシュカの方は、ヨーロピアンストリートカジュアルのちょっと背伸びした、いい味がでているのに気づきますよ。

 ホントは、トップショップに先にこんな店作って欲しかったな~というお店に仕上がってますね(笑)

 平日の昼間、決してめちゃ混みではないですが、F21よりも、鼻の効く、そしておしゃれなお客さんがそこそこいて、・・・会社方針で、オープンにあたり派手な広告宣伝をしない分、オープン景気はそれほどないかと思いますが、じわりじわりと顧客を獲得しそうな感じがしていて、これからの展開がとても楽しみです。

関連エントリー-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸

拙著 『人気店はバーゲンセールに頼らない 勝ち組ファッション企業の新常識』
全国書店で好評発売中です。

 

※グローバルファッションチェーンの成功の秘訣が満載!

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April 20, 2011

B3(ビースリー)の強みと成長性、そして素敵な「ディテール」

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 4月20日の日経MJ一面に婦人ストレッチパンツ専門店、バリュープランニングが展開する「B3(ビースリー)」の成長の秘密に関する特集記事が掲載されていました。

 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、同業態に関して記者の方から取材を受け、専門的な視点から感ずるところを語った私のコメントも左下のビジネスモデルの強みと課題のところに掲載されています。

 婦人(ミセス)向けで、履き心地が良く、耐久性に優れたストレッチパンツ、平均単価14000円と決して安くはない商品の販売に特化し、全国180店舗、年商100億円超の規模に成長したB3には、何年も前から注目していましたが、今回の取材であらためて、ニッチながら、大きな成長性を感じたものです。

 ミセスの、しかもボトム(パンツ)と言えば、業界の中でも、最も効率の悪いアイテムではないでしょうか?トータルで商品を展開しているアパレル専門店だったら、サイズ展開の多いパンツは、全服種の平均商品回転に対して、半分くらいの効率ってのが業界の一般的な数値だと思います。

 固定客はつきやすく、単価は高いが・・・購買頻度が低く、いつでもサイズをそろえておかなければならない、一年中在庫の悩みとの戦いというのが、パンツの商品管理の特徴です。

 そんなミセスアパレル各社が本腰を入れづらい商品にあえて特化するという逆張り、在庫リスクを百貨店の対面接客化粧品販売で鍛えられた方々が多いという、接客販売力で売り切ります。

 その年間回転率は20回転(売上ベース)というからびっくりです。

 高齢化が進む中、履き心地のよいパンツを求める婦人人口はますます増える。多店舗出店の最大の課題である人材育成は、百貨店化粧品売り場のOGと、アイドルタイムを活かした商品知識の蓄積と念入りなロールプレイイングで補完する。立地を選ばないので、家賃比率は低い分、高い販売効率と粗利率を、手厚く人件費に配分できるというビジネス構造。

 在庫負担をどうマネージしているかは非常に興味深いですが(きっとFCも多いんでしょうね)、とても成長性を感じるファッション企業のひとつですね。

 今回の取材、記事で一番印象に残ったのは、その市場性やビジネスモデルもそうですが、バリュープランニングさんという会社は、ファッションビジネスで最も大事な「ディテール」にすごく配慮されているな~と感じたことです。

 店頭には、透明なカプセルに入ったパンツが陳列されています。見た目が奇抜できれい、省スペースでの在庫管理の目的もありますが・・・

 試着を求めた客の目の前で丸めたパンツを取り出して広げた時、シワになりにくり素材特性をさりげなく訴える役割を果たしているとのこと。

 これを考案した人は、「その瞬間」お客さんがどんなお顔をしてくれるかな?なんて想像しながら、ワクワクしながら、考えたんでしょうね。大切な人へ贈る、プレゼントの品を考える時のように・・・

 とても素敵なディテール、エンターテイメントだと思います!

 今後、18年間(社長さん、ゴルフ好きでビジネスプランをゴルフのホール数に見立てているそうです(笑))で中国・アジアへの出店含めて年商1000億円を目指すというB3(ビースリー)。  

 日本では在庫管理の難しさが参入障壁になり、一人勝ちのミセスのパンツ専門店ですが・・・中国、アジアで、先入観のない新たな競合とどんな勝負を見せるか?これからの成長もとても楽しみですね。

関連エントリー-単品特化でオンリーワンを目指す

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April 19, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 4月は気温の上昇もあり、春物消化と夏の立ち上がり、だいぶ盛り返しているようで、ほっとしています。

 秋からベーシック回帰するはずだったユニクロも、店頭は、すでに完全ベーシック回帰、震災、原発、電力不足で、先行き不安な昨今、心理的にベーシック消費が高まると言われていますので、同社にとっては、フォローの風が吹くかもしれません。

 また、ユニクロがベーシック回帰すると、他のファッション企業も商売しやすくなるはず・・・みなさんの会社にはどんな風が吹くでしょうか?

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-「ユニクロ帝国の光と影」を読んで(11.4.11)

2位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

3位-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸(10.12.1)

4位-小売チェーンの震災の影響は「限定的」?(11.4.15)

5位-パリ・シャンゼリゼ通りへの外資アパレルチェーンの出店(11.4.16)

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April 16, 2011

パリ・シャンゼリゼ通りへの外資アパレルチェーンの出店

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 4月15日の日経MJに、来月5月に米アバクロンビー&フィッチのグローバル旗艦店オープンを間近に、地元で話題が再燃したのか?世界で一番美しい通りと言われる、パリ シャンゼリゼ大通りへの外資アパレルチェーンに対する地元の賛否に関する特派員記事が掲載されていました。
 
 かつて、H&Mが出店する際にパリ市が猛反対して、出店拒絶、一転二転して、結局、国から許可が下りて出店が決定したように、世界のアパレルチェーンが次々に出店して、いまや4割が衣料品店となり、家賃も吊り上がって、文化施設が次々に撤退に追い込まれるシャンゼリゼ通りに対して、それを憂いている保守層と、少しでも活性化しようとする層がその都度議論を交わしているのが実情のようです。

 基本的には、一定のルールを設定して、現実は受け入れなくてはならないのではと思いますが、双方の気持ちはそれぞれ理解できますね。

 ところで、H&Mのシャンゼリゼ出店の是非の議論の時は海外メディアで大騒ぎだったのを記憶しております。他の外資出店の時よりもだいぶもめたような・・・

 なんせ、1998年のH&Mパリ進出が世界の「ファストファッション元年」(日本はその10年後の2008年)と言っていいほどの事件で、そこから"Fast Fashion"という言葉が外国語圏で、一般化し、フランスのファッションマーケットもモードブランドとチェーン店に2極化してしまったところもあると思いますので、保守派にとっては、恨み骨髄と言ったところでしょう。

 記事によると、外資チェーンにとっては、家賃が高くても、観光客含めて客数が多いこと、そして日曜日営業できるのが魅力とのこと。

 シャンゼリゼ通りの家賃の記載があったので、興味をもって、世界のファッションストリートの高額賃料ランキングをちょっと調べてみました。 出典は

 Main Streets Across The World by Cushman & Wakefield

 業界の方にわかりやすくするために、月坪当たり円換算(€=120円)をしてみました。

 1位 アメリカ  NY   5番街      536千円
 2位 中国   香港   コズェイベイ   482千円
 3位 日本   東京   銀座       254千円
 4位 イギリス ロンドン ニューボンドSt 242千円
 5位 フランス パリ   シャンゼリゼ   229千円

 NY5番街ダントツですね。そこにユニクロが今年、出店する予定です。

 関連エントリー-ユニクロがニューヨーク五番街に世界最大店出店、その勝算は?

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April 15, 2011

小売チェーンの震災の影響は「限定的」?

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 4月15日の日経新聞に、3月の大震災を受けての流通大手企業の今期(2012年2月期)業績見通しが掲載されていました。

 総合スーパー(セブン&アイ、イオン)、コンビニ(ローソン、ファミマ)、専門店(しまむら、ニトリ)といった、比較的日常の必需品を扱うチェーンストアは・・・4月の販売が堅調であることも受け、下期の復興景気も期待するところもあり、通期では大きな影響はなく、出店計画も変更しないところが多いようです。

 一方、「ハレ」消費に業績が左右される、百貨店(高島屋、Jフロント)は、自粛ムードによる消費マインド冷え込みの懸念、回復には半年から1年かかる、と見ているようですね。

 3月中旬に春のピーク週のある百貨店、婦人服のマイナスが致命的なのに対し、チェーン店は4月やゴールデンウィークで挽回できれば、春夏で見れば何とかなる?という実売期の違いもあるでしょう。

 私の周りでも、震災当週末と翌週前半に影響はあったものの、その後、開業日数や営業時間に変更のなかった店舗は、前年並みまたは予算クリアをしていた店舗が多かったようです。 

 また、震災にあたって、地域密着型のチェーンでは、改めて、「日常のありがたみ」を実感した生活者や店舗の声を聴き、絆が深まり、存在意義・使命を確信し、これまでの本部主導型品ぞろえから地域の要望をくみ上げる品ぞろえの導入を検討していたり、さらなる出店を検討しているチェーンもあるようです。

 私が信条としている格言のひとつに

 「神は乗り越えられない試練は与えない」

 というものがあります。

 私はキリスト教徒ではありませんが、壁にぶつかった時に、そう考え、時間がかかるかもしれないけれども、冷静に対処を考え、行動することにしています。

 実際に被災された方々は本当に大変な境遇、思いをされていると思いますが・・・

 今回、日本人は、見たり、聴いたり、体験したり、したことを通じて、いろいろなことを考えたことだと思います。風評や極端な報道をする偏ったメディアに振り回されることなく、自らが感じたことをバネにして・・・これから、日本、日本人が、一皮むけた国家、国民になるきっかけになることを期待してやみません。

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April 12, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 ここ2週は連続で前年並み~前年を上回る売上が回復した感があります。

 キーワードもしっかり見えているようですので、これから夏に向けて、3月分も取り返して行きたいですね。

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

2位-コスト高局面は社員を鍛えるチャンス(11.4.9)

3位-小売企業が独自の品質基準(スタンダード)を持つということ(11.4.5)

4位-しまむらの被災地支援に見る企業の社会的責任(11.3.26)

5位-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸(10.12.1)

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April 11, 2011

「ユニクロ帝国の光と影」を読んで

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 先ごろ出版された「ユニクロ帝国の光と影」(横田増生著;文藝春秋社)を読みました。
 
 筆者の方が、ユニクロのサプライチェーンを本にしたい、ということで、昨年、何度かSPA(アパレル製造直販)企業のしくみや急所について取材に来られ、この度、出版された本を送っていただいたものです。

 私が過去にビジネス誌に書いた記事も一部参考にしていただいているようなので、この本を読んでの感想を少し書かせていただきます。

 「ユニクロ・・・」というタイトルを見て、ビジネス書かと思って本を手に取る方もいらっしゃるかと思いますが、

 ユニクロの中国生産の管理体制の一部や「ZARAという別解」という章で、スペインのインディテックス本社を取材した部分は、我々も参考になる部分もありますが・・・全般的には、週刊文春を読むつもりでお読みになった方がよいかもしれません(笑)

 柳井さんの人柄について、ここまで掘り下げて書かれた本は珍しいですね、私がこの本を読んで思った柳井さんに対する印象を率直に言わせていただくと、帝国の「独裁者」というより、

 正直で、素直な方、正論、コンプレックスをバネにした経営者、そこに悪気は一切感じられません。

 おそらく、いつも立てられる目標が極めて高く、それゆえに目の前の結果に、満足できずに、直属の部下をあまりお褒めにならないからなのか?保身に走る方、トラの威を借るキツネ、プレッシャーを増幅して、部下に落としてしまう中間管理職や社員の方を社内にたくさん産んでしまったために、現場で不合理な?ことが多数起こり、この本は、それを残酷物語的にいろいろ紹介しているという感じです。

 オーナー経営者、特に創業経営者の企業では・・・トップダウン、朝令暮改はあたりまえ、多かれ少なかれ、どんな企業でもそれに近いことは、起こっているような気がしますが・・・ちなみに私も規模は小さいですが、創業経営者の下で働いた経験がありますのでわかりますが、それをいちいち愚痴にしていたら始まりません。

 むしろ強烈な個性、リーダーシップがあるからこそ、厳しい時代を乗り切っていけるわけですし、その経営者の「生き様」が企業そのものの姿となり、生活者は商品やサービスに共感して購入したり、話題にしたりするところもあるのだと思います。

 ただ、いつも、ひとりの人に過度の期待をしすぎるところはグローバル企業を標ぼうしていても、ある意味独特なのかもしれませんね(汗)

 ZARAやH&Mなど先行欧米企業をいつもウォッチ、ベンチマークしていて、共感するのは・・・

 彼らが、人間ってのは、不器用なもんで、ひとりに違うリズムの仕事を複数、キャパ以上に求めても、結果はついてこないということをわかっていて・・・

 ひとりの人にひとつのリズムの仕事を淡々とさせ、企業全体として、安定的な成果を生み出す仕組みづくりをしているところです。

 だから彼らは、世界レベルで成長していても、ユニクロより頻繁に店頭が変わって見えても、「無理してる感」が感じられないんですよね。この違いってどこにあるのでしょうか?

 まあ、何だかんだ言っても、会社はオーナーのもの。主役はオーナーですから・・・いつまでも「柳井商店」であって何が悪いのでしょうか?ってところでしょう。

 ご自身も、著書の「成功は一日で捨て去れ」の中で、好きな言葉として紹介されていますが

 店は客のためにあり、
 店員とともに栄え、
 店主とともに滅びる

 店主とはもちろん柳井さんご本人のこと。今回の本を読んでも、やはり、このフレーズに柳井さんが考える、ユニクロの今、そして未来が込められていると思っています。

関連エントリー-店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる

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April 09, 2011

コスト高局面は社員を鍛えるチャンス

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 4月8日の繊研新聞のボイス(日経新聞の「回転いす」にあたるもの)に掲載された、ニトリの似鳥社長のコメントに感ずるところがあったので、引用させていただきます。

 これまでの円高局面は、海外生産を行う内需型流通業にとってはフォローの風(コスト安)でしたが、これに対して、似鳥社長は、

 「今後予測される円安は、社員がしごかれ、成長するチャンスになる」

 (円安は社員が為替変動を予測して手立てを考え、知恵を出し合い、技術を磨かざるを得なくなるので)

 「円安で不景気になると開発力がむしろ向上する」(以上引用)

 とコメントされています。

 円安にしても、原材料高にしても、中国の賃金上昇にしても、業界にとって、今、大変な局面を迎えていると思いますが・・・

 コスト高を言われるままに、ストレートに小売価格に転嫁するのは簡単ですが、

 どうしたら値上げをせずに、儲けを残すことをできるか?

 会社ぐるみで、これまでのやり方を変え、自社コントロールできる改善策を考え抜くことは・・・社員が鍛えられ、企業の足腰を強くする、成長につながる好機と考えるべきなのでしょうね。

 そして、社員が考え、知恵を出し合い、工夫を実行する環境を整えることこそ、今、トップに求められている役割なのではないでしょうか?

 関連エントリー-値上げの前にやるべきこと

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April 05, 2011

小売企業が独自の品質基準(スタンダード)を持つということ

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 4月4日の日経MJ一面に、「それでも 『売る』 理由」 という見出しで震災後、いろいろな企業が自粛や販売中止、延期を行う中、独自の考え、基準をもち開業、販売継続、イベント開催に踏み切った企業数社の事例が紹介されておりました。

 中でも、政府情報や風評をものともせず、茨城産の野菜を独自の基準で放射能に対する安全性検査をし、自信を持って販売を続けたサブウェイやモスフードサービスの話は、リスペクトに値する話だと思います。

 このいわゆる製造直販型外食産業2社から学ぶことは・・・

 同じく、名ばかりの?SPA(製造直販)化たけなわのファッション業界の中で、企業がストアブランドの看板を掲げるのならば、店頭で販売する商品の品質に関して、それを売るべきか止めるべきかを「業者任せ」にするべきではないこと。

 各社が自主基準を持ち、顧客とサプライチェーンに対して「責任」と「リーダーシップ」を果たすことが大切である、

 ということでしょう。

 先日、弊社主催でアパレル品質管理に関する勉強会を開催した際に、参加された方々とのディスカッションの中でも実感しましたが・・・

 業界では、百貨店基準やGMS基準など、どちらかというと、顧客とは別に、取引上商品引き取りのハードルを高めるため?と思ってしまう厳格な業界基準はあっても、自社の商品特性に基準をお持ちの企業は極めて少ないようです。

 (参加者の中に素材の品質基準書を作っていたセレクトショップさんがいらっしゃたのには感心しましたが。)

 無関心はもってのほかですが、自社の基準がなく、他社事例を参考にし、横並び(特に事なかれ主義で、販売中止など消極的な方向への判断)とする企業が多いのが実情ではないでしょうか?

 しかしながら、それでは、信頼して、ついて来て下さる顧客にも、お取引先にも説得力がなくなってしまうということはないでしょうか?

 SPA化時代の本質は、商流の中抜きによるコストカットではなく、「自立」そして「自律」して顧客と向かい合い、サプライチェーンを最短、最速でつなぐチャレンジだと思います。

 その時、意思決定のスピードをアップするのは・・・ブレのない。経営理念、そして、自社の基準(スタンダード)を持っているか否か、ではないでしょうか?

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April 04, 2011

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先週は、ようやく夏物が動きだし、売上も前年並みに戻って来たようです。 

 業界では、春物実売期の売上の2週分くらいが飛んでしまったようですが、ゴールデンウィークの売場を想定して、今、できることを行動に移すしかありません。

 4月は百貨店でも大きな春物消化セールがあるとか・・・

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 先週のランキングは以下の通りです。
         
【ランキング】

1位-しまむらの被災地支援に見る企業の社会的責任(11.3.26)

2位-今、わたしたちにできること。節電、寄付、そして消費(11.3.31)

3位-並行輸入品ってなに?(05.6.9)

4位-世界のアパレル専門店売上ランキング2008-2009(10.1.31)

5位-ZARA(ザラ)の姉妹ブランド、Bershka(ベルシュカ)が来春、日本上陸(10.12.1)

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