小売企業が独自の品質基準(スタンダード)を持つということ
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4月4日の日経MJ一面に、「それでも 『売る』 理由」 という見出しで震災後、いろいろな企業が自粛や販売中止、延期を行う中、独自の考え、基準をもち開業、販売継続、イベント開催に踏み切った企業数社の事例が紹介されておりました。
中でも、政府情報や風評をものともせず、茨城産の野菜を独自の基準で放射能に対する安全性検査をし、自信を持って販売を続けたサブウェイやモスフードサービスの話は、リスペクトに値する話だと思います。
このいわゆる製造直販型外食産業2社から学ぶことは・・・
同じく、名ばかりの?SPA(製造直販)化たけなわのファッション業界の中で、企業がストアブランドの看板を掲げるのならば、店頭で販売する商品の品質に関して、それを売るべきか止めるべきかを「業者任せ」にするべきではないこと。
各社が自主基準を持ち、顧客とサプライチェーンに対して「責任」と「リーダーシップ」を果たすことが大切である、
ということでしょう。
先日、弊社主催でアパレル品質管理に関する勉強会を開催した際に、参加された方々とのディスカッションの中でも実感しましたが・・・
業界では、百貨店基準やGMS基準など、どちらかというと、顧客とは別に、取引上商品引き取りのハードルを高めるため?と思ってしまう厳格な業界基準はあっても、自社の商品特性に基準をお持ちの企業は極めて少ないようです。
(参加者の中に素材の品質基準書を作っていたセレクトショップさんがいらっしゃたのには感心しましたが。)
無関心はもってのほかですが、自社の基準がなく、他社事例を参考にし、横並び(特に事なかれ主義で、販売中止など消極的な方向への判断)とする企業が多いのが実情ではないでしょうか?
しかしながら、それでは、信頼して、ついて来て下さる顧客にも、お取引先にも説得力がなくなってしまうということはないでしょうか?
SPA化時代の本質は、商流の中抜きによるコストカットではなく、「自立」そして「自律」して顧客と向かい合い、サプライチェーンを最短、最速でつなぐチャレンジだと思います。
その時、意思決定のスピードをアップするのは・・・ブレのない。経営理念、そして、自社の基準(スタンダード)を持っているか否か、ではないでしょうか?
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