パリ・シャンゼリゼ通りへの外資アパレルチェーンの出店
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4月15日の日経MJに、来月5月に米アバクロンビー&フィッチのグローバル旗艦店オープンを間近に、地元で話題が再燃したのか?世界で一番美しい通りと言われる、パリ シャンゼリゼ大通りへの外資アパレルチェーンに対する地元の賛否に関する特派員記事が掲載されていました。
かつて、H&Mが出店する際にパリ市が猛反対して、出店拒絶、一転二転して、結局、国から許可が下りて出店が決定したように、世界のアパレルチェーンが次々に出店して、いまや4割が衣料品店となり、家賃も吊り上がって、文化施設が次々に撤退に追い込まれるシャンゼリゼ通りに対して、それを憂いている保守層と、少しでも活性化しようとする層がその都度議論を交わしているのが実情のようです。
基本的には、一定のルールを設定して、現実は受け入れなくてはならないのではと思いますが、双方の気持ちはそれぞれ理解できますね。
ところで、H&Mのシャンゼリゼ出店の是非の議論の時は海外メディアで大騒ぎだったのを記憶しております。他の外資出店の時よりもだいぶもめたような・・・
なんせ、1998年のH&Mパリ進出が世界の「ファストファッション元年」(日本はその10年後の2008年)と言っていいほどの事件で、そこから"Fast Fashion"という言葉が外国語圏で、一般化し、フランスのファッションマーケットもモードブランドとチェーン店に2極化してしまったところもあると思いますので、保守派にとっては、恨み骨髄と言ったところでしょう。
記事によると、外資チェーンにとっては、家賃が高くても、観光客含めて客数が多いこと、そして日曜日営業できるのが魅力とのこと。
シャンゼリゼ通りの家賃の記載があったので、興味をもって、世界のファッションストリートの高額賃料ランキングをちょっと調べてみました。 出典は
Main Streets Across The World by Cushman & Wakefield
業界の方にわかりやすくするために、月坪当たり円換算(€=120円)をしてみました。
1位 アメリカ NY 5番街 536千円
2位 中国 香港 コズェイベイ 482千円
3位 日本 東京 銀座 254千円
4位 イギリス ロンドン ニューボンドSt 242千円
5位 フランス パリ シャンゼリゼ 229千円
NY5番街ダントツですね。そこにユニクロが今年、出店する予定です。
関連エントリー-ユニクロがニューヨーク五番街に世界最大店出店、その勝算は?
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