東京スタイルのローズバッド買収
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5月23日の日経新聞、24日の繊研新聞に、東京スタイルが、セレクトショップのローズバッドを運営するエレファント及び関連事業を買収することに関する記事が掲載されていました。
ローズバッドと言えば今最も元気で、商業施設がテナントとして入居して欲しくてたまらないセレクトショップのひとつ。
業界でも、服だけでなく、シューズ、バッグなどの服飾雑貨や、アクセサリーの構成比の高い、魅力的なセレクトショップとして定評があります。
私個人も若いころ?原宿のメンズのスラップショットは利用させていただきましたし…十数年前、渋谷の明治通り沿いにローズバッドがオープンしてから、通りがかる度にお店の様子を覗かせていただいたものです。
ペルシャのバザールのような世界観の店舗に、感度を保ちながら、そこそこの商品ボリューム、ワクワクしながら宝物探しを楽しむ若い女性客たちの賑わいも店舗演出の一役を担っている、感性と活気のバランスが取れているのが魅力のひとつだと思います。
ウェブサイトによると現在、全国の大都市圏にローズバッドが12店舗、スラップショットが4店舗、そのほかにアウトレットがあるようです。
今回のM&A、私流の解釈をすると…
目利き鼻利きのファッション好きスタッフが、人海戦術で積み上げた魅力的な繁盛店(=ローズバッド)が、10店舗を超え、いよいよチェーンストアとしての脱皮をするかどうかの岐路に立ったところで…
資金力が豊富で、業界内でも買収企業の生かし方を心得た東スタがローズバッドをどう企業化して、魅力を維持しながら、収益性を回復し、多店舗化を図るかという業界注目プロジェクトです。
(以下プレスリリースによると、ローズバッドグループの売上は増えていますが、収益性は低下しています)
株式会社エレファント及び株式会社ローズバッドの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
いつも在庫コントロールセミナー(次回は6月24日@東京、7月14日@大阪)の冒頭で申し上げる話ですが…一桁店舗のころはむしろ、システムに頼らない、属人的なオーラを放つ繁盛店であれ。
10店舗を超え、30店舗、50店舗…100店舗を目指す過程で、運営のテーマ(しくみ)と急所が変わってくるもの。
一方で、多店舗化を目指さないこともファッションストアのひとつの選択肢でもあります。
いずれにせよオーナーの考え方ですから正解はひとつではありません。
しかしこれだけ顧客からも業界からも評判のよいローズバッドの魅力、磨きをかけながら、商店から企業ビジネスに進化していって欲しいですね。
とても楽しみにしています。
追伸:ここのところ、業務の関係で、ブログ更新が滞っております。電車の中から、ケイタイでアップしている、ツイッター(PCサイト左側バナー部分に内容表示されています)もありますので、よろしかったらお読みください。
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Comments
takaさん、お久しぶりです。
東京スタイルの買収・統合による拡大戦略、徹底してますね。
自社に足りないところを補い、若年層に支持のあるブランド・企業をしっかりとピックアップしておられますが、
一方で自社プロパーのブランドと買収後のブランドが、極端に「品質か感度か」と分かれているようにも見え、
「互いの強みを活かしているか」と言う点には疑問もあります。
規模拡大だけでなく、品質と感度をうまくMIXした新たな展開を期待したいです
Posted by: aya | May 31, 2011 12:44 PM
ayaさんいつもコメントありがとうございます。
なるほど~ 鋭く見ていらっしゃいますね~
そのあたりも含めてROSE BUDの今後の展開見て行きたいですね。
Posted by: taka | June 01, 2011 04:33 PM