ユニクロ「+J(プラスジェイ)」が今秋で終了
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6月23日の日経新聞、日経MJ、繊研新聞などによると、ユニクロは、2009年以来、デザイン業務提携を行って来たジル・サンダー氏との契約を解消し、5シーズン目となる今秋で「+J(プラスジェイ)」ブランドを終了するとのこと。
契約当初、この両者の提携は、業界を驚かせ、ユニクロのファッション性向上のアピールに寄与し、ユニクロのパリ出店のいい手土産になりました。
ファーストコレクションの、高品質素材、無駄のないベーシックパーツ、コレクションデザイナーらしいカット(シルエット)・・・
両社の価格以上の完成度に対する評判はとても良く、ファッション好きな生活者、業界の多くの方々がユニクロの存在を認めさせるきっかけのひとつになったことは間違いないと思います。
セカンドコレクション以降は、デザイン、生産数量、納期(生産背景)、展開方法に課題が多かったようで、店頭で、投入後たった2-3週間で赤札値下げの商品が続出していたようにお見受けしました。
本来は、もう少し我慢が必要な取り組みに対して、低価格高回転を常識とする小売りチェーンにとっては、やはり耐えがたい効率であったでしょうし、
ファーストコレクションの瞬発力(販売スピード)に対する、セカンドコレクション以降の売上期待外れは、同一ユニットの前年比増収を常識、伸びなきゃダメと考える小売業からすると、許しがたいパフォーマンスであったに違いありません。
ユニクロがベーシック回帰したとは言え、まだまだプラスジェイの活かしようはあったと思いますが・・・まあ、この間に、両社ともお互いを利用し合えたのではないかと思います。
そんな小売業の「いらち」なDNAもあり、デザイナーとの取り組みは、H&Mのように、シーズン限定コレクションによる瞬発力を重ねて行った方がお互いハッピーに終わるのかもしれませんね。
それにしても、この+J(プラスジェイ)の取り組み、そのチャレンジを、この間、エキサイティングに感じ、とっても楽しませてもらったのは、私だけではないと思います。
そんなチャレンジングな取り組みがまた業界で生まれることを期待して止みません。
関連エントリ-ユニクロ×ジル・サンダー氏プロジェクト、「+J(プラスジェイ)」が果たす役割
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