中国生産のメリット、原産国を選ぶ理由
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8月4日の繊研新聞に経済産業省が調査した東南アジア各国のアパレル縫製事情に関する記事が掲載されていました。
中国の経済成長、人件費、原材料高を背景に、中国以外のアジアでの生産がここ数年の業界の最大関心事のひとつになっていますが…
業界内の身近のアパレル生産に携わる方の話によれば、まだ話題になるほど中国を補完する新生産地開拓が進んでいないのが現状のようです。
記事によると、当該調査ではベトナム、カンボジア、インドネシア、タイ、ミャンマーに関して、
賃金コスト、技術・品質、生産ロット、キャパシティー、検品、物流・リードタイムの観点から比較し、
各国の各項目を◎、○、△、×で評価した上で、比較的◎や○の多い、タイとベトナムを高く評価しているようです。
多分この評価からすると、中国は、賃金コストは○~△でしょうが、後は◎になるのでしょうかね。
今回の記事もそうですが、コストは高くなったものの、リードタイム、使いやすさで比べると、やはり中国有利、
コスト面とリードタイム面だけでチャイナプラスワン、ポストチャイナを考えるのもどうか?と思ったりします。
日本に進出済みのグローバルSPA、ZARA、H&Mなどの店頭をよく見に行きますが・・・
是非、彼らがどんな商品をどんな国で生産しているのかを見てみてください。衿のサイズラベルのところに原産国があるので、すぐわかりますから。
グローバル企業のグローバルソーシング(調達)戦略の中で、特に、中国で何を生産しているか?を見てみるといろいろな気づきがあります。
日本にとっては、中国が近くて、最も使い勝手がよいので、中国一辺倒になりがちですが、彼らにとっては、中国は最も遠い国のひとつ。
それゆえに、わざわざ遠い中国で作る訳ですから、中国が得意とし、中国で作ることにメリットがある商品だけを中国で生産することになります。
ヨーロッパ企業から見た中国での適地適品を見てみると、我々が中国生産および海外生産ポートフォリオを見直しする時のよいヒントになるのではないかと思っています。
関連エントリー-中国生産問題の課題と対策に関する一考察
関連エントリー-グローバルSPAが生産する国の賃金比較
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