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September 16, 2011

H&Mのプライスポイント

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 業務柄、ファッションストアの店頭ウォッチ、定点観測は欠かせませんが、ここのところ気になっていることのひとつが、H&Mのプライスポイント・・・

 すなわち、ファッションストアが、最も商品在庫を積込み、顧客に価格イメージを焼き付けながら、最も数量を販売しようとする「最多価格帯(アパレルメーカーが言う中心価格ではありません)」が年々下がっていることです。

 2008年秋、H&Mが銀座に上陸した時は、3990円

 2009年秋、フォーエバー21のプライスポイント1990円を意識して、3490円

 に下げたH&Mが、2011年、この秋からは、更に500円下げて、2990円にしています。

 スペインからの運賃を価格に転嫁するZARAに対して、H&Mは、各国マーケットの市場価格にあわせることで知られていますが、円高の追い風もあるとは思いますが、これから日本で出店攻勢に入る地域一番店主義の同社がプライスポイントを下げて来たことに少々警戒感を感じざるを得ません。

 関連エントリー-WWDジャパン8月1日号「『H&M』は日本でこれ以上拡大できるか?」に寄稿記事が掲載されました

 中国問題も相まって、ファストファッションに振り回された日本のアパレル企業が、付加価値を付けることに躍起になっていますが、それはよいこととして、それをあまり価格転嫁しすぎると、過去に何度も失敗した轍を踏むことになりかねない、ちょっと違った方向に行ってしまうように思います。決して景気は上向いているとは思いませんので・・・・

 中国の内需の減速、欧米の不景気から、中国生産のキャパシティは以前と比べて空き始めているような話を耳にすることが多くなりました。中国問題で反省した業務改善、体質改善はこれまで通り進めながら・・・外資含めた状勢の変化にも敏感になっておきたいところです。

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Comments

takaさん
こんにちは

先日訪れた関西SCのH&M店舗は、メンズ:レディス:キッズ割合が28 : 61 : 26 で、 (奥行きはほぼ一定のため、歩数カウントによる面積比)
レディス売場を約半分にした大胆なファミリー化が印象的でした。(坪効率は判りませんが、、)

価格も品揃えも、都心店より郊外SCに照準を当て始めたとしたら、
はるか遠いスウェーデンからちゃんと日本の現状が理解されていて、さすがと思います。

takaさんが調査されているのがどのあたりの店舗か、差し支えなければ教えてください

Posted by: aya | September 21, 2011 09:49 AM

ayaさん

具体的に挙げるとマークされてしまうといけないので(笑)、控えさせていたただきますが・・・

新宿、銀座、渋谷にある、各社一番店(売上と売場面積が大きい)には、各社一番力が入っていますので、そのあたりを見ています。

Posted by: taka | September 23, 2011 10:53 AM

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