スタートトゥデイが開拓するファッションブランド二次流通(中古品)市場の潜在性
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11月7日発売のWWDジャパン1660号に、ファッションECサイト「ZOZO TOWN(ゾゾタウン)」を運営し、好業績を続けるスタートトゥデイの次なる成長エンジンとして、アジア市場と二次流通(中古品)市場の開拓への取り組みに関する記事が掲載されていました。
そのうち、2つめの二次流通(中古品)市場のところに興味をそそられましたのでご紹介させていただきます。
記事によれば、同社は、サイバーエージェントから譲り受け、完全子会社化したファッションブランドオークションサイト、「クラウンジュエル」事業をZOZO(ゾゾ)との相乗効果で磨き上げるべく、このたび次のような実験を行ったとのこと。
○ソソタウンで購入する際のパソコンの最終確認画面で「商品の宅配の際にお客さまの要らなくなった服を下取りしますが、ご希望ですか?」とのチェック欄を設置
○チェックを入れたお客さんの元にゾゾとクラウンジュエルのスタッフが訪れ、購入商品を渡しながら、同時に下取りも行う
というもの。
この実験により、スタートゥデイの前澤社長は「大きな可能性」を感じ、
「(一次流通で)当社が1000億円売るようになれば(同社直近決算の商品取扱高は571億円)、二次流通は最低でも100億円になる」と構想されているようです。
日本の古着リサイクル率は・・・ちょっと前の話で恐縮ですが、3年前にブログでご紹介した古着リサイクル大手キングファミリーの黒川社長のインタビュー記事によると、9%(アメリカのそれは33%)になるようですので、
関連エントリー-来年はファッションのリサイクルビジネスがどこまで広がるだろうか?
まずは同社商品取扱高の10%を目標に、ステップアップするのは極めて妥当な線。
そして、自社取り扱いの購入商品のお届けとともに、不要になったファッションブランド品を買い取ってもらえるというアプローチは、スタートトゥデイ側も買取れる確立が高く、お客さんにとっても、なかなか、かゆいところに手が届く、憎いサービスのように思います。
中古ビジネスの肝は、どれだけ商品が買取れるかですから・・・
ZOZOの顧客が魅力的な商品をクローゼットに抱えていることを考えても、ただ商品を届けるだけでなく、顧客に近づいて、「帰り便」を有効に活かすという観点からみても、とても興味深い取り組みだと思います。
上記実験を本稼働される時はどんな運用になるのか楽しみにしていたいと思います。
業界のEC化率の向上、ブランドのリサイクル率の向上、ともに同社の動向からは目が離せませんね。
関連エントリー-ZOZOのスタートトゥデイがファッション商品オークションのクラウンジュエルへ出資
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