エンドユーザーとの距離を縮めるデザイナー、ブランド、メーカーの試み
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11月13日の日経MJ一面に、SNS(交流サイト)などの普及により、一般生活者との直接コミュニケーションが可能になったことも手伝って、小売店のバイヤー任せではなく、エンドユーザーとの接点を作り、企画や発注など業務の精度を高める試みを行っているアパレルデザイナー、ブランド、メーカーの事例が掲載されていました。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、記事の左下、まとめの部分で、この潮流に関する私のコメントも取り上げられています。
大見出しの「バイヤーには頼らない」はちょっと過激に感じられるかもしれませんが(笑)、
複数のデザイナーが協力し合って店頭に立ち、エンドユーザーの反応を肌で感じ、接客を通じて直接声を聴いたり(ノアストア)、
ブランドメーカーがユーザーを招いて先行受注会で直接プレゼン、受注を取ったり(ラコステ)
はたまた、全く違った発想で、フェイスブックのファンの「いいねボタン」クリック数を生産量に反映させたり(サティスファクションギャランティード=SG)
その他、アプローチは様々ですが、モバイルデバイスの普及、ウェブ技術の進化によって、これからますますブランド(作り手)とエンドユーザーの距離が縮まる時代には、これらの場、機会、ツールを使わない手はありません。
直接販売はしないまでも、引き続き、卸に徹する企業でも、これらから得られる情報は説得力と業務精度の向上に活かせるはずです。
今回の記事は、SGを除いて、エンドユーザーとの間に小売店が入っているケースの事例でしたが、この流れは、もともと店頭とPOSデータを持っている小売業が活用すれば、もっともっと業務に活かせる情報なんですよね。
ここのところ、ZOZOやその他メジャーECサイトと組んで、先行受注情報を品番別色別発注数に活かしているセレクトショップやSPA(製造小売)企業の事例も業界の中でよく耳にするようになりました。
そして、これらの情報を更に活かす時のコツは、「人気ランキング」などは代表的な例ですが、受注情報、販売情報など、得たデータを効果的にエンドユーザーとリアルタイムに共有して、ますますブランドやストアと顧客が、そして顧客どうしが「つながってる感」を刺激して、楽しんでもらうことでしょう。
かつて業界では、自社の売れ筋情報を、顧客はもちろん、業界他社に漏らすなんて考えられなかったことでしたから・・・そんな時代に生きていた方々には考えられないことかもしれませんが、時代はすっかり変わってしまったようです。
誰もがエンドユーザーとつながれる時代に・・・みなさんはどんな形で楽しみますか?
今は、それが企業メッセージとして顧客に響く時代でもあると思います。
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