ユニクロがベーシック回帰一転、来春からトレンド商品取り入れへ
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12月20日の日経新聞にユニクロの来春に向けた商品政策転換に関する記事が掲載されていました。
記事によれば、同社はここ数ヶ月間の既存店売上高連続減収の要因が商品数の絞り込みと同時に行った過度なベーシック回帰にあるとして、
来春からは前年比4割減、500品目とした型数はそのままに、婦人服を中心にファッショントレンドを取り入れた商品や機能性を高めた商品を増やし、国内既存店のテコ入れを行うとのこと。
同社にとって、比較的ハードルの高い9月、10月はともかく、多くの元気企業が好調、前年比増収だった11月に既存店売上前年対比が100%に届かなかったのは痛かったと思います。
私は、ユニクロの本来の役割をわきまえたベーシック回帰は大賛成でしたが、9月以降の店頭、最近までの毎週のチラシを見ていて、
あれあれ?フリースブーム直後のユニクロにまで戻ってしまったのかな~
と感じておりました。
一般の生活者は正直なもので、既にタンスの中にある商品ばかりで、今買わなければ!と思わせる商品がほぼなくなったユニクロの店頭では、いくらプロモーションを行おうとも、踊らず、実際に寒くなって、実需のタイミングあるいは、価格が下がるまで、手を出す必要はない、と判断したのでしょう。
この秋冬、今でこそ、前年より気温が下がり、アウターがよく売れていると思いますが、前半戦は確かに気温が期待通り下がらず、「アウター頼み」の企業はだいぶ苦戦されたと思います。
一方で、レイヤード(重ね着)を前提としたスタイリングを好む層を対象とした多くのカジュアルチェーンは、いわゆる羽織、薄手のトップスを「合わせ技」で提案し、10月から健闘を続けていたものでした。
彼らを見ていると、暖冬を言い訳にせず、長引く「端境期」を逆手に取り、生活者の体感温度、気持ちに合わせて、変化対応の新提案を行っています。
さて、徹底ベーシック回帰をしたユニクロが、来春どこまでファッション商品を投入するのか?
また、ヒートテック、ドライなどユニクロの広告宣伝、拡販で認知度が高まった商品群に追随して、似たり寄ったりの商品で満たされる市場に対して、ユニクロがどんな新しいヒット素材を開発できるのか?
カテゴリーキラーは、フォロワーでいる時は楽ですが、ユニクロは、今トップを走り始めた辛さを感じているのではないでしょうか?
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