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January 24, 2012

ワールドが自社ブランドのFC店展開を開始

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 1月24日の日経新聞に、アパレル最大手のワールドがこの春から同社既存ブランドのフランチャイズチェーン展開に乗り出すことに関する記事が掲載されていました。

 記事によると、FC化するブランドは、SC向けで全国に既に130の直営店舗を持つ「shoo・la・rue(シューラルー)」で、同社が直営でカバーしきれていない地方のスーパー内など、同ブランドのターゲット客層である主婦層の多い立地を対象にフランチャイジーを募る模様。

 2013年3月期までに、30店舗以上を出店するようで、岡山の天満屋ストア(27日繊研によればこちらは直営からのFC転換とのこと)と福井のヤスサキにFC出店が決まっているようですね。

 shoo・la・rueホームページ
 
 アパレルブランドが、地方の専門店が持つ物件と人員を活用した「販売代行」(投資リスクと在庫リスクはアパレル持ち)の形態はよく聞きますが、記事にもあるように、大手アパレルが国内でFC展開(投資、在庫リスクはフランチャイジー持ち)する例は、確かに珍しいかもしれませんね。

 この記事を読んで、思ったのは・・・

 異業種のFC展開っていうのは、どちらかというと、出店資金がそれほど潤沢ではないベンチャー系企業が、掴んだノウハウを売りに、FCオーナーの資金を活用して、最初から規模拡大を加速させて業界のリーディングカンパニーに駆け上がるメリットを享受する時に使うケースが多いようですが・・・

 商品開発から店頭での接客、サービス、在庫管理まで、ブランドコンセプトの本部から店舗、顧客までの一貫性を大切にするからこそ直営店主義にこだわるブランドが主流の業界の中で、

 果たして、FCでどこまでブランドコントロールができるだろうか?そのあたりのリスクもはらんでいることは否めません。(勝手知ったる出身者への「のれん分け」的なFCはたまに耳にしますが・・・)

 一方で、販売効率の大幅に違う立地への出店は、全く違ったビジネスモデルになるわけで、本部主導チェーンオペレーションの障害になりますから、そんな立地へも、販売網を広げる必要があるのなら、FC展開という手もあるのでしょうか。

 まあ、もともと、専門店卸出身で、売り先の専門店への販売コンサルティングを強みにしていたワールド社なら、FC本部として、FCの指導は、ある意味、得意なところでしょうから・・・原点に戻って、その強みを発揮するのもありかも知れませんね。

 既存のビジネスモデルにこだわらず、いろいろなビジネスモデルに果敢にチャレンジするワールド社のことですから、何らかの形にされることでしょう。既存店とFCの共存もまたいろいろ課題があるかもしれませんが、どう料理されるか、ちょっと楽しみに見守っておりましょう。

関連エントリー-アパレル型SPA(製造小売業)と小売り型SPA
 
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