今年はもっと購買心理、消費行動について考えよう
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
1月1日の繊研新聞 新年特別号の一面が、ファッション消費をリードするいわゆるF1層、20歳~34歳の一般女性1200人を対象に行われたアンケートから抜粋された、彼女らのたくさんの本音コメントで埋め尽くされていたのに目がとまりました。
業界紙である繊研新聞の新年号が、こういった生活者の声から始まるのはとても興味深いですね。
従来ですと、編集記者の方が取材に基づいて書かれた、時代感やビジネストレンドであったり、有力企業トップインタビューみたいな、いわゆる業界、企業発信の記事がフツーですから。
普段、新聞と言えば、日経新聞(マクロ経済的視野)、繊研新聞(業界視点)、日経MJ(実践的な流通ケーススタディ)の順番で読み比べる私ですが、今回ばかりは、興味を持って、繊研新聞から読み始めたものです。
その一面の大見出しには、それらの本音をまとめた
「ユニクロとザラが選ばれるワケ」 のフレーズ。
もう、業界の有識者でなくても、実感として、わかりきっていることかもしれませんが・・・
生活者の声をたくさん集めて、年明け早々、業界の方々に、これからどうするんだアパレル業界!
と突き付けているかのように感じられ、とても好感を持ちました。読まれた業界の方々は、どんな風に感じられたでしょうかね。
内容的には、年代別座談会なども取り混ぜながら・・・各年代のファッション購買心理、消費行動、業界への不満をまとめているものですが、
要は、私も一般のファッションビジネストレンドセミナーや大学講座などで数年前から業界外の方々にご説明している、今のファッション消費行動の傾向、すなわち、
ひとつのブランドで上から下までキメるのではなく、
〇バッグや靴は憧れのブランドで一点豪華主義
〇シーズントレンドはファストファッション
〇ベーシックはユニクロ
〇プラス差別化で一点ものの古着を取り入れ
という 「ミックスコーディネート4つの要素」が常識になっているという話です。
数年前のファストファッション上陸前から、ストリートスナップの被写体になる20歳前後の街行くおしゃれさんのスタイリングがまさしくこれなんで・・・一般に、そして上下世代にこの傾向が広がるのは時間の問題と思っておりました(古着に関しては受け入れられない世代はあると思いますが)。
お金がないからとか、ファッションに対する関心、意欲が下がったから(退化?)、という話で済ませるものではなく、
選択肢が豊富になった昨今のファッションマーケットでは、時と場合によって、アウトレット、ネットも含めて、賢く使い分けるのは当然なんですよね。そして、価格以上の価値にますますシビアになっています。
要は、もう、「いいもの作れば売れる」、という時代ではなくて、そんな消費行動をする生活者のどんな使い勝手のよいパーツとしてポジショニング、あるいはリ・ポジショニングするかという話です。それは顧客に合わせるだけでなく、もちろん半歩先をリードするということも含めてです。
そんな意味で、今は、モノづくりと同時に、もっともっと顧客の目線に立って、購買心理、消費行動について、シビアに考え抜いて提案しなければならない時代だということ。
今年は、コンセプトや商品そのものだけでなく、そのあたりも、しっかり語り尽くした上で勝負したいところ。
パラダイムシフトの時に、発想の転換次第で、誰にでもチャンスはあると思っています。
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