ユナイテッドアローズがGoogle(グーグル)ローカルショッピングに参加
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3月7日の日経MJに、セレクトショップ大手のユナイテッドアローズ(UA)が、検索エンジンサイト、Google(グーグル)が提供するサービス、Googleローカルショッピング(Google ショッピング内のサービス)に参加し、クロームハーツ、アウトレットなどを除く、同社のほとんどの業態の全店の商品在庫情報をネット上で公開し始めることに関する記事が掲載されていました。
Googleローカルショッピングとは、Googleから→ショッピングと進み、商品名を入力すると、複数のECサイトのポータルになっており、そこから商品が購入できるサービスですが、
更に、商品名の下に「付近の店舗」というリンクが表示されたものについて、Googleマップで在庫のある店舗の所在地、営業時間、電話番号などが表示される付加サービス。
顧客は、その店に出向いて行って、商品を確認(試着)の上、購入することができるわけです。
昨年発足当初、ヨドバシカメラ、ブックファースト、東急ハンズ、HMV、無印良品等がこの店舗在庫情報サービスに参加しており、この度、上新電機、紀伊国屋とともに、ユナイテッドアローズ(UA)がファッションストア第1号として、加わったようです。
試しにUAの自社通販サイト、UAオンラインにあるの商品名を、いくつかGoogleショッピングに入力してみると・・・出ますね、商品在庫のある店舗情報。
もともと、UA自身も、UAオンライン上で1時間ごと情報更新で店舗の在庫を公開していますので、その情報を適時、Googleに提供することによって、実現したのでしょうね。
O to O(オンラインtoオフライン)時代に、店舗の商品在庫をネット上で一般公開し、お客さんを在庫のある店舗に誘導する試みは、小売りビジネスに求められる最新サービスのひとつだと思っています。
私の専門分野である、「在庫コントロール」の観点から見ても、これは、ある意味画期的なことだと思うんですよね。
なぜなら・・・
在庫コントロールは本来、需要予測と顧客購買行動分析に基づき、お客さんが、店舗にお買いものにいらっしゃった時に、欲しいと思う商品の在庫を欠品させておかない、がっかりさせない、いわゆる売り逃しを出来るだけ少なくして、売上を最大化させる技術のひとつだと思っていますが・・・
当然のことながら、お客さんの行動は、予測通りになるとは限らないもの・・・
であれば、ある程度の在庫調整、在庫コントロールの努力はするものの、あとは、お客さん自身に在庫のある店舗を見つけてもらって、出向いて行ってもらい、ご購入頂くことによって補完して頂く。
素敵ではありませんか?
これは、今までの業務の常識を変える?お客さんとのコラボであり、かなり革新的なことだと思うのですよね。
但し、これを実現するには、一方で、企業側の覚悟も必要なんですよね。すなわち、在庫管理の徹底も欠かせませんから。
せっかく情報開示しても、入力ミスや棚卸ロスが重なり、データ上あるはずの在庫が店舗になかったら・・・お客さんをがっかりさせる、という逆効果になりますからね。(もっとも、在庫開示しても、念のため、お電話で確認いただいてから来店いただくべきものですが・・・)
ですから、在庫情報公開と会社ぐるみの在庫管理の徹底への取り組みは同時進行でなければならないのです。
このGoogleローカルショッピングのサービスは、もちろんスマホにも対応しているようです。
そして、この先にある未来のサービスは・・・
店頭で欲しくなった商品のタグ上のJANコード(バーコード)をスマホやケイタイに載ったアプリでスキャンすると・・・
商品情報、在庫情報が表示され、お客さんが自ら考え、行動を起こせるようになること、なのでしょうね。
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